難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

邦画の字幕付き上映のあり方 

2010年11月02日 21時07分46秒 | バリアフリー
字幕付き邦画の上映について、協会内部でも意見が出た。

一つは、いつどこで上映しているか分からないのでどうやって情報を得るのかという問題だった。
これは、いつでも字幕付き上映をしていないことから、どこでやっているか、時間はどうか「探さ」なくてはならないからだ。

もう一つは、字幕を見るのに特別な機器を使わなくてはならないということだ。
この機器は普段の生活では不要なので持たないから映画館で借りなくてはならないのが不便だということだ。
難聴者の多くは自覚しておらず、また自ら補聴用視聴用の機器を借りるために申し出る意識にはまだ到達していない人がほとんどだ。

三つ目は、上記の場合機器に表示される字幕が小さいこと、映画と字幕が離れて見にくいことだった。

普通の人が席に座って普通に見られるように、映画の字幕は映画のスクリーンか近接したところに表示されたものをみたいのだ。
何で邦画のスクリーンに字幕が投影されないのか、聞こえる人には邪魔だからか。なぜ聞こえない人が小さな字幕をみたりいちいち申し込むという不便を囲わなければいけないのか。

先月の朝日新聞の投書欄にたまたま入場した映画が字幕付きだった。聞こえる自分も字幕を自然に見ていたというものだった。
はたと膝を打ったのを覚えている。普通にどの映画館でもどの映画でも字幕付きで上映すればいいのだ。

歩道に点字ブロックがあって多少歩きにくくても、道路のど真ん中が黄色でもいいのだ。社会は許容するのだ。

字幕付き邦画を同一映画館で朝からずっと上映してみて欲しい。きっと大きな反響が得られるだろう。
「13人の刺客」をみたいがどこで何時からか調べなくてはならないのは面倒だ。ふらっと映画館に行って楽しみたいなあ。


ラビット 記
※通勤時のハナミズキ。赤い実が生っている。

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