こうした大きな災害が発生した場合、今回のように日曜日だと現地の協会やその他関係団体に被災状況や支援を連絡できるが、平日、それも昼間だと難しい。
今回は、指示を出す責任者にあたる人が被災地の近くで交通マヒに巻き込まれたため、情報が入らない状況に置かれ、自身の移動もままならなくなった。
被災地に近いと携帯電話とメールの発信規制の影響を受け、受信、送信にタイムラグが生じるうえ、外部の情報が一般的なメールのニュースに限られ、事件を取材したもので詳細は分からない。
災害情報は、当事者は自分の地域や自分と関わるローカルな情報を必要とするが、こうしたニュースに流れてくるのは概略情報でしかない。列車に乗って、途中の駅で停車しても何時発車するのか復旧の見通しはどうなのか皆目分からず、待つしかない。ローカル線の駅で停車すると駅に駅員自体がいない。広い田んぼの中の駅ではどうしようもない。
石川県の難聴者協会は役員会の最中だった。福井県の協会は会員のほとんどが午後からの講演会に集まるために向かっていた。聴覚障害者協会の能登支部は京都方面に旅行中だったと聞いた。
余震が続く中、避難した被災者への支援が必要になっている。多くの被災者の中には、難聴者や聴覚障害者もいるのかまだ不明だ。
ラビット 記
写真は右が田んぼの中の駅に止まった列車。左が運行を中止した特急。
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