大熊由紀子さんの「えにしメール」から。
障害者が大きな期待をしている推進会議総合福祉法部会の骨格提言をもとに、障害者総合福祉法を策定している厚生労働省で、真の福祉に基づかない、効率、コスト手技の施策とメディア誘導が行われていることになる。
障害者総合福祉法の骨格提言を実現させるには、10月28日の大フォーラムの成功が鍵となる。
ラビット 記
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゆき@福祉と医療・現場と政策/志の縁結び係&小間使い
「えにし」の方にまつわるお知らせです(*^^*)
◆《続》「一歩前進」に見える危険な罠◇◆
9月27日の「えにしメール」にこういう意味のことを書きました。
メディアに「一歩前進」と錯覚させる目標値が今夜、決まるかもしれません。
「認知症治療病棟では、入院後2ヵ月で50%の患者を退院させること」という目標値です。罠というのは……。
空いたベッドには、またまた「認知症」を理由のお年よりを入院させることができるわけですから、この方たちに不向きな「病院」という環境で重症化する人が、どんどんふえていくことになります。
(詳しくは、以下を
http://psy-net.pia-net.net/db/1kihon/compoecd.pdf )
病院同士が組んで、2カ月ごとのたらい回しが行われるかもしれません。
かつて、老人病院で「魔のトライアングル」といわれた手法です。
それを熟知している検討会メンバーがこのような目標値だけを定めることの危険を説き、「入院させる人の数を減らす」という目標値を同時にかかげるべきと主張したのですが、厚労省の担当者と精神科病院の団体との密約?によって無視されそうな雲行きです。
◆そして、27日の夜は、結論見送りに。ところが。。◇◆
このメールをみなさまにお送りした夜、検討会を傍聴していた「えにし」の敏腕記者から以下のメールがありました。
「松沢病院院長の岡崎先生が「『入院率を減少させる』という目標も入れないと、この目標値が悪用され、入院が際限なく膨らむことがありうる」「退院だけの目標値は片手落ちだ」と指摘し、家族会の野村忠良さんや広田和子さん、柴田範子さんたちが岡崎先生を援護しました。
結局、事務局が最終まとめの前に、各委員に文案をまわすということになりました。
あの場で聞いている限り、発言数の多少からいっても、「入院率削減」に軍配が上がりそうです。
ところが、翌朝の新聞の中には、事務局案通りに決まったという記事がw(゜o゜)w
◆堪忍袋の緒が切れた検討会メンバーが意見書◇◆
決まってもいないのに決まったように報道されて驚いた検討会メンバーの有志が、昨日(12日)、以下のような意見書(超抜粋します)
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
地域生活の中で治療を受けられる社会制度を十分に整え、入院による医療が最低限となることが望まれています。
そうした状況の達成を評価する指標としては、
①入院が減る【IN】、
②入院しても短期で退院できる【OUT】、
の2 点のいずれもが重要。
事務局案は②のみを述べて、議論の過程で複数の構成員や有識者から表明された①の点が触れられておらず、不十分な目標設定と言わざるをえません。
事務局案は、認知症による精神科入院をかえって促進する結果を招くことが危惧されます。
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
をまとめて事務局に提出、省内の記者クラブに説明しました。
◆メディア操縦レクの恐ろしさ◇◆
12日午後の記者説明は、9月27日の検討チームの終了後、事務局が記者たちに説明した内容の誤りを修正することから始まりました。
記者たちによると、事務局は以下のように説明たとのことです。
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
・とりまとめは、これでまとまった。(作業は完了した)
・意見が分かれた部分は、とりまとめに含めない。
よって入院を減らす入口の話はなし。
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
親検討会に意見を聞く、というプロセスを記者たちに説明しなかったために、「とりまとめ完了」という記事を書いてしまった社があったことが分かりました。
検討会、審議会に委員として参加していて、がっかりすることがあります。
会議終了のころに記者たちが現れ、課長・課長補佐を取り囲み、その説明を一心に書き留めている姿です。
そして、会議で指摘された本質的な問題にふれないで、事務局の筋書きにそった記事が翌日の新聞やテレビに報じられることです。
元新聞記者として残念でなりません(/o\)
◆産科医療事故 再発防止/国民皆保険50年◇◆
勝村久司さんから知らせていただいた「視点・論点」放送予定をてんてこ舞いでお知らせし損なったのですが、幸い、その内容が、NHKのホームページに掲載されました。
NHK「視点・論点」(2011年9月29日)「産科医療事故 再発防止のために」
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/97114.html
NHK「視点・論点」(2011年7月8日)「国民皆保険50年 患者本位の視点で」
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/90999.html#more
13日夜の検討会の結果については、あした、また (^-^)ノ~~~~~
☆
___/_
\ 〇/
\/ 大熊由紀子
∥ http://www.yuki-enishi.com/
∥ 福祉と医療、現場と政策をつなぐえにしネット1
障害者が大きな期待をしている推進会議総合福祉法部会の骨格提言をもとに、障害者総合福祉法を策定している厚生労働省で、真の福祉に基づかない、効率、コスト手技の施策とメディア誘導が行われていることになる。
障害者総合福祉法の骨格提言を実現させるには、10月28日の大フォーラムの成功が鍵となる。
ラビット 記
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゆき@福祉と医療・現場と政策/志の縁結び係&小間使い
「えにし」の方にまつわるお知らせです(*^^*)
◆《続》「一歩前進」に見える危険な罠◇◆
9月27日の「えにしメール」にこういう意味のことを書きました。
メディアに「一歩前進」と錯覚させる目標値が今夜、決まるかもしれません。
「認知症治療病棟では、入院後2ヵ月で50%の患者を退院させること」という目標値です。罠というのは……。
空いたベッドには、またまた「認知症」を理由のお年よりを入院させることができるわけですから、この方たちに不向きな「病院」という環境で重症化する人が、どんどんふえていくことになります。
(詳しくは、以下を
http://psy-net.pia-net.net/db/1kihon/compoecd.pdf )
病院同士が組んで、2カ月ごとのたらい回しが行われるかもしれません。
かつて、老人病院で「魔のトライアングル」といわれた手法です。
それを熟知している検討会メンバーがこのような目標値だけを定めることの危険を説き、「入院させる人の数を減らす」という目標値を同時にかかげるべきと主張したのですが、厚労省の担当者と精神科病院の団体との密約?によって無視されそうな雲行きです。
◆そして、27日の夜は、結論見送りに。ところが。。◇◆
このメールをみなさまにお送りした夜、検討会を傍聴していた「えにし」の敏腕記者から以下のメールがありました。
「松沢病院院長の岡崎先生が「『入院率を減少させる』という目標も入れないと、この目標値が悪用され、入院が際限なく膨らむことがありうる」「退院だけの目標値は片手落ちだ」と指摘し、家族会の野村忠良さんや広田和子さん、柴田範子さんたちが岡崎先生を援護しました。
結局、事務局が最終まとめの前に、各委員に文案をまわすということになりました。
あの場で聞いている限り、発言数の多少からいっても、「入院率削減」に軍配が上がりそうです。
ところが、翌朝の新聞の中には、事務局案通りに決まったという記事がw(゜o゜)w
◆堪忍袋の緒が切れた検討会メンバーが意見書◇◆
決まってもいないのに決まったように報道されて驚いた検討会メンバーの有志が、昨日(12日)、以下のような意見書(超抜粋します)
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
地域生活の中で治療を受けられる社会制度を十分に整え、入院による医療が最低限となることが望まれています。
そうした状況の達成を評価する指標としては、
①入院が減る【IN】、
②入院しても短期で退院できる【OUT】、
の2 点のいずれもが重要。
事務局案は②のみを述べて、議論の過程で複数の構成員や有識者から表明された①の点が触れられておらず、不十分な目標設定と言わざるをえません。
事務局案は、認知症による精神科入院をかえって促進する結果を招くことが危惧されます。
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
をまとめて事務局に提出、省内の記者クラブに説明しました。
◆メディア操縦レクの恐ろしさ◇◆
12日午後の記者説明は、9月27日の検討チームの終了後、事務局が記者たちに説明した内容の誤りを修正することから始まりました。
記者たちによると、事務局は以下のように説明たとのことです。
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
・とりまとめは、これでまとまった。(作業は完了した)
・意見が分かれた部分は、とりまとめに含めない。
よって入院を減らす入口の話はなし。
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
親検討会に意見を聞く、というプロセスを記者たちに説明しなかったために、「とりまとめ完了」という記事を書いてしまった社があったことが分かりました。
検討会、審議会に委員として参加していて、がっかりすることがあります。
会議終了のころに記者たちが現れ、課長・課長補佐を取り囲み、その説明を一心に書き留めている姿です。
そして、会議で指摘された本質的な問題にふれないで、事務局の筋書きにそった記事が翌日の新聞やテレビに報じられることです。
元新聞記者として残念でなりません(/o\)
◆産科医療事故 再発防止/国民皆保険50年◇◆
勝村久司さんから知らせていただいた「視点・論点」放送予定をてんてこ舞いでお知らせし損なったのですが、幸い、その内容が、NHKのホームページに掲載されました。
NHK「視点・論点」(2011年9月29日)「産科医療事故 再発防止のために」
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/97114.html
NHK「視点・論点」(2011年7月8日)「国民皆保険50年 患者本位の視点で」
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/90999.html#more
13日夜の検討会の結果については、あした、また (^-^)ノ~~~~~
☆
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\/ 大熊由紀子
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∥ 福祉と医療、現場と政策をつなぐえにしネット1
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