老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

64;目に見えない痛み

2017-05-02 16:26:00 | 春夏秋冬
ご訪問いただき、ありがとうございます 
桜デイサービスセンター庭風景2
花の名前は何だろう?
花に疎い自分・・・


先月の19日退院後
入院による下肢筋力の低下なのか
退院後無理に いつもと同じ距離を散歩したためか
両足の足首から膝までが怠く
両足のアキレスケンが痛い
人間体のどこかに痛みがあると
気が失せてしまい
やる気がなくなる
仕事は休む訳にはいかない
他人様には関係ないことで
だったら仕事辞めれば・・・
と 妻から言われてしまう

歩くのが億劫な自分に
嫌気をさす
痛みは目に見えないだけに
他人の痛みを思い遣ること
痛みにもいろいろある
体の痛みは我慢できる
我慢しきれない体の痛みもある

心の痛みは
もっと難しい



 
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63;“おまけ” 、 “付録”

2017-05-02 05:38:37 | 老いびとの聲
桜デイサービスセンター庭風景の一部

ご訪問いただき、ありがとうございます 

誰でも買い物をしたとき 
“これ、おまけに付けておくよ!”
と言われると何か得したような気分になる
一粒口に入れると300メートルが早く走れる 
というグリコのキャラメルにも“おまけ”が付いている
現代の子どもはシールよりも
ゲーム機器の方に手がいってしまうが 
昭和30年代の子どもたちは
キャラメルのおまけに付いていたシールやワッペンに熱中したものだった
最近若い女性向けの雑誌にも
“豪華な付録”が付いている
本誌よりも付録を買うといった女性もなかにはいるとか
ちょっとおまけや付録の話が長すぎてしまった感があるが

子ども心に まだあの世に逝っていない大人から
「人間死んだら☆彡(星)になるんだよ」と
本当にそうだったら素敵な話である
死んだら星となって輝き 
天から大切な人を見守り続けることができたらどんなによいか
「星の王子様」は 大切なものを失ってはじめてわかる
あなたにとって“いちばん大切なものはなんですか

ある老人が陶芸の窯で骨を焼いたら何色になるのかな 
という言葉を聴いたとき
ドッキとしたことをいまでも覚えている
火葬場で焼いた骨は 
白い煙となって 
青空に向かって消えて逝く
大切な人は 
この世にはもういない
その寂しさは 
心では推し量ることができない

だから大切な人は星となって光り輝きながら 
家族や大切な人を見守ってくれている
夜空に輝く星の天空の向こう側は 
遥かなる宇宙であり 
それは限りなく無辺の世界にある
宇宙には無数無名の星が無量ほどあり 
そのなかにある”地球“という惑星(ほし)のなかに
70億余りの人間が棲んでいるが
わたしという人間は独りしかいない
宇宙からみたら
私は ・ (点)のような存在ではあるが 
星のように光り輝く存在
自信をなくしたときや悲しいときは 
星を見上げる

星から 何故だか”蝉“のことを想い出してしまった
蝉の地上生活は僅か7日間しかない
それ故蝉の生活は儚い と云われるが
真夏にミ~ンミ~ンと鳴く蝉の声は 
いまここに蝉は生きていると

宇宙からみたら人間の生命の時間は
本当に儚いけれど
人間の内なる世界は
宇宙のように無量無辺であり 
内なる可能性を秘めている
老人に在っても同じである 
 
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