夕暮れ時 空には 月が浮かんでいた(あと一日で満月になるのかな)
産まれたばかりの赤ちゃん猫を殺めた老婆が入院した
何度も説得し、里猫のお願いを懇願したが、
聞き入れてもらえなかった。
いまその老婆は、喘息があり
黴菌に依る高熱と酸素不足の症状になり
救急搬送され南陸奥総合病院入院となった。
仔猫の◯◯がのりうつったのか⁈
それはわからないが・・・・
ご訪問いただき。ありがとうございます
86歳になった桃子さんは元小学校教師
家族は6人
桃子さんの夫、夫の両親、長男夫婦
三代にわたる教員一家
桃子さんは6年ほど
寝たきりになった夫の介護をしてきた。
夫の介護燃え尽きたのか
昔の面影は消え 物忘れが激しく
いまでは曜日、日にちの感覚も失せてしまった。
2世代住宅の造りで大きな家
桃子さん自身 退職金、積立 共済年金による収入があり
経済的には余裕があった。
「食べることには不自由しない」はずであった。
しかし、現実は違っていた。
飢餓に近い状態に放置されていた。
つまり
ネグレクト(介護放棄)にあった
桃子さんは1階に住みながらも
キッチンをする住環境はなく
電気釜や電子レンジの類は勿論なかった。
手元に電気ポットがあるだけ
CO-OP宅配注文が 唯一食料確保であった
焼き蕎麦 🍙 カップ麺 缶詰 スナック菓子 佐藤のお餅 等々
火を通すものはなく お湯があればできるもの
中学生 小学生の孫3人は
桃子さんの部屋に来るも
焼きそば 🍙 カップ麺 スナック菓子を食べ終えたら 2階の自室に帰る
会話はまったくされず
それでも 可愛い孫たちのために 段ボール詰めで食料品を買うことが
桃子さんの楽しみであった
長男は教務主任で帰りは遅いというが怪しい
長男の妻は我が子を塾まで車に乗せ 帰宅は22時になる
6人家族なのだが 朝食も夕食も 家族全員揃って食べることはなく
食卓風景が消えた家族 であった。
立派な家があっても家族の絆はあるのか?
桃子さんは長男に心配かけてはならない、と気遣う
「きちんと食べている」
その言葉に 長男も女性ケアマネも真に受けている
「どんな物を食べたのか」を尋ねておらず、そこで話は終わっている
「(佐藤の)お餅を6枚食べた」と
「話しているから大丈夫~」。
喘息があり ゲホンゲホンしながら食べている彼女
餅は詰まりはしないか、と心配の言葉をかけても
「餅6枚も食べたから大丈夫~」(ケアマネ)
それはないだろう~
桃子婆さんの言葉よりも 青白い顔や潤いのない肌が物語っている
栄養バランスは皆無 食事量も不足であり
基礎代謝量は確保されていないため 体全体の筋肉は萎え
週2回訪問している理学療法士は
「手足を機能訓練しても筋肉が萎えているので、
その前にしっかりと栄養を摂ってからでないと
機能訓練をしても効果がない」
「リハビリよりもデイサービスの利用回数を増やし
栄養状態を改善することが先決」
と指摘する。
私も似たような趣旨の発言を重ねてするも 声は届かず。
37.5℃の発熱があり 体が怠く 顔色も悪い状態のなか
「桜デイサービスセンターに
辿り着いた。これでようやく食にありつける」
と 溜息なのか、それとも安堵の呻きなのか 言葉を洩らした。
(3)に続く