田植えが終わり 水田は大きな鏡
水田に映る風景は素敵 お気に入りの1枚
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私は団塊世代の端くれの年齢なのか と思っている
仕事一筋に生きてこられた団塊の世代
男性の平均寿命は81歳位
平均寿命であって個々の寿命は違うので
あと20年から30年は生きられる と。
ただ 人生、一寸先は闇
この先何が起こるかわからない
しかし
人間誰しも この先何が起こるとは考えてはいない
それはそれでかまわないと思うのだが
男は女に比べ 口ほど以上に弱い動物である
痛みにも男は弱い
元気なとき男は「えばる」けど
妻に先立たれ 男が一人になったとき
特に体が不自由になり
誰かの手助けを必要になったとき
そんな自分に歯痒く
どうしていいかわからなくなってしまう
82歳の角谷三郎さんは
東日本大震災で持ち家が倒壊し
いまは独りで貸家住まい
妻は40年前に病死された
2女1男の子どもがおられるが疎遠
三郎さんは
糖尿病の他に
4年前に左腎細胞癌がみつかり
末期腎不全となり週3回血液透析
食事管理があるだけに男一人暮らしの生活は厄介である
その彼が今年の冬2月19日 居間で転倒
左大腿骨転子部骨折で入院
手術をされ杖を頼りにどうにか歩けるまでになった
退院に向け
これからどう独り暮らしを再開していくのか
昨日 三回目の相談を行った
40年余り男独りで生活をしてきただけに
頑固一徹なところがある
最近物忘れも出始め
置忘れや日付曜日が混乱してきている
彼は話す
「いろいろ考えていると
夜も眠れない
人間って可哀想なもんだ。
不味い美味いは別にして
今まで料理は自分でやってきた。
いま こうして世話になり
申しわけない」
と涙ぐむ。
「長いつきあいになるが、
(自分の命は)あと2年かもしれない」
気落ちした言葉を吐く彼。
今月の27日退院に向け
手すりを付けるなど住宅改修の段取り
週2回のデイサービス
朝夕のヘルパーによる家事援助
週3回の透析時の通院乗降介助
サービスは増え 一月に5万円余りの出費が見込まれるだけに
彼としても
「夜も眠れなくなってしまう」
独り暮らしの高齢男性が
病を抱え生きて往くこと
本当に不安だらけ
不自由な自分の身の上を思うと
「人間って可哀想なもんだ」
と 呟いた彼の言葉が耳朶に残っている