老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

87;心の色鉛筆(5) 砂時計

2017-05-10 20:37:18 | 老いびとの聲
我が家の一人息子=長男 beagle元気 気にいっている画像(親馬鹿)

ご訪問いただき、ありがとうございます 

10歳の子どもより
60歳過ぎの大人のほうが
時間の推移を早く感じてしまう
10歳よりも60歳のほうが
時間の速さは6倍になる
齢が嵩むほど 時間の速さは増す
時間は無限にあるが
時間はいきなり
そこで停止することだってある
時間は誰にも与えられているが
時間の使い方は
人其々
時間は目にみえず
いつもでも有るものと錯覚しがち
人生の時間は
砂時計のようなもの
砂の色は 青色がいい
青色は青春の色
私が住むこの惑星は青色
今夜は 青空を飛ぶ夢を欲する
おやすみなさい
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86;食べることの意味(3) 糞尿まみれ醤油色の下着

2017-05-10 10:07:27 | 老いの光影
桜デイサービスセンターの窓に白河達磨

ご訪問いただきありがとうございます

「食べ物にありつけた」桃子さん

食べるときの彼女は
せわしなく
貪(むさぼ)り食べる
何かに取り憑かれたような感じ
口のなかへ沢山食べ物を入れるから
ゲホッゲホッしてしまう。
それでなくとも喘息があり
余計に苦しくなる。
ここ7日間余り食べていなかった、という。
これでは「食を味わう」「食を楽しむ」
という状態にはなく
傍でみているだけで 
悲しく 遣る瀬無くなってしまう。

昼食を摂っても 顔色は青白く精彩もない
SpO2(動脈血酸素飽和度)を測定すると
91の数値であり酸欠状態にあり
主治医に連絡を入れ 
14時00分に連れていくことになった
再度測定すると89の数値になり
主治医了解のもとで
救急車を呼び 南陸奥総合病院へ搬送となった

救急外来処置室のなかで
救急処置の対応にあたった看護師が
「うわぁ~」と声を上げた
上半身の様子を看ようと
上げた下着に吃驚
白色の下着は醤油で煮詰めたような色に染まり
糞尿も広範囲に染み渡っていた

き添いをした明子センター長は「恥ずかしかった」と、あとで話してくれた。
着替えを用意するようお願いしても「タオルのみの持参」
ここ7日間で体重は3㎏減った

ドクターはカルテにネグレクトと記載した
気管支喘息が何か悪いウイルスで悪化したもの、ということで
酸素5ℓ施行した

桃子さんが生活している居間(部屋)は
ごみだらけで足の踏み場もないほど
そこへ とら猫、黒猫、白猫など猫たちが外と内を自由に出入り
彼女の布団に潜り込む
シーツも白色ではなく醤油色で 
その上 土、砂や埃が入り混じり 
手で触ったときの感触はざらざら?!
布団は24時間敷き放っし

人間が生命を維持していく上で
食べる 排せつ 睡眠
この3つは「生理的欲求」として不可欠になる

この3つのうち1つでも欠けると大変なことになる
生理的に我慢できるものではない
「食べたい」(飲みたいも含まれる)
「トイレ行きたい」
「眠りたい」

桃子さんの場合 食事の欲求が十分に満たされていない
排せつにしても 人前では恥ずかしい思いをし、糞尿の後始末ができていない
睡眠      ざらざらしたシーツの上では快眠といえるのだろうか
人間らしい生活がなされておらず
栄養不足 不衛生な状態に放置されたままの状態にある

長男晴夫は「きちんとやっています」の言葉に
医師も看護師も その言葉を信じてはいなかった

1日1食でもよいから 
桃子さんの食事がきちんと摂れるよう
していかねば・・・・
地域包括支援センターが入っていかねばならない










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85;貧乏草

2017-05-10 03:44:59 | 春夏秋冬
荒地になった3坪しかない野菜畑に「貧乏草」が生えた

ご訪問いただき、ありがとうございます

我家の空き地に
“白い花”が咲いていました。

その白い花は、乾いた道端(みちばた)でも踏まれながらも、
生きており、何処にでも生えています。

妻に「何という名の花かな?」と尋ねると、
「それは貧乏草という花ですよ」と答えてくれました。
「貧乏草」という名は俗称であり、
本当の花の名はなんであるか、
気になりだし調べてみました。

全国各地に生息する「春紫苑(ハルジオン)」や「姫女苑(ヒメジョオン)」を、
「貧乏草」と呼び、
両種はキク科で外見も似ていて、
北アメリカ原産の帰化植物です。
4~5月に咲くのは、ハルジオン、花言葉は“追想の愛”。
ヒメジョオンは5月から初冬まで咲き続け、花言葉は“素朴で清楚”です。
ハルジオンヒメジョオンという立派な名に反して、
なんとも「貧乏草」と呼ばれるのは、余りにも可哀想です。

両種とも荒れた肥料分もない痩せた田畑しかもたない
貧乏な家の土地に生えてくるので
「貧乏な家の草」から転じて「貧乏草」と呼ばれるようになった説もあります。

ハルジオン、ヒメジョオンは、コンクリートやアスファルトのひび割れた処にでも生えてきます。
ヒメジョオンは、線路沿いに咲き広がり「鉄道草」とも呼ばれています。

松任谷由実の歌に、『ハルジョオン・ヒメジョオン』があります。
「川向こうの町から 
宵闇(よいやみ)が来る 
煙突の家並みも
切り絵になって 
哀しいほど紅く
夕陽は熟れ(うれ)てゆくの 
私だけが変わり 
みんなそのまま 
ヒメジョオンに埋もれて
くちづけをした・・・・」
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