老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

72;心の色鉛筆(1)~色彩で一日を振り返る~

2017-05-05 20:00:08 | 老いびとの聲
ご訪問いただき、ありがとうございます 

今夜から『心の色鉛筆』を始める。
今日あった出来事を
とりとめもなく綴っていく。
今日はバラ色の一日であったのか
ブルーであったのか
それともスカイブルーのような
爽やかな人に出会ったのか
寝る前に一日を振り返り
何色であったか
未熟な表現力で
どこまで心の色を描きできるのか
・・・・・・・・
明るい色の日が多いことを
望みたい


大型連休中 今日は唯一の休み
那須アウトレットへ行く 人だらけ 
余はまだ足が痛く 時々ベンチに座り
行き交う人々の人間観察
逆に余が 人間観察されていたのかも
仕事で使用する黒色のスニーカーを得た
余と妻は 休みが取れず4週4休の日々
余と妻 共に羽を伸ばし休んだ(羽あったけぇ?)
那須の新緑も見られ 充実野菜の5月5日だったから
今日、心の色鉛筆はオレンジ色かな


註;充実野菜の5月5日;充実した5月5日、という意味です
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71;「帰る家」がある

2017-05-05 05:02:01 | 老いびとの聲
ご訪問いただき、ありがとうございます 

昔人間の棲む(住む)家は、
居間の真中には炉(いろり)があり、
それを囲むように家族が座わり団欒や食事を摂っていた。
昔も現代も人間にとって
「家」は家族の“ぬくもり”を意味する。
鳥類は自由に大空を飛んだあと「巣」に帰る。
人間も鳥類と同じく巣を求め「家路」を急ぐ。
高見順の詩集『死の淵より』のなかに
「帰る旅」という詩があり、
その詩の書き出しを紹介しよう。

「帰る旅」
帰れるから
旅は楽しいのであり
旅の寂しさを楽しめるのも
わが家にいつかは戻れるからである
だから駅前のしょっからいラーメンがうまかったり
どこにもあるコケシの店をのぞいて
おみやげを探したりする 


帰れる家があるから、旅は楽しいのである
人間たまには贅沢をし、
素敵なホテルに七日間も滞在したら、
食事も部屋の装飾にも飽きがきてしまい、
家が恋しくなってしまう。
沖縄や九州など遠い旅に行き、
帰り路上野駅に着き、
「この始発電車に乗れば南陸奥駅に着く」という気持ちになる。
南陸奥駅に着き、いつも見ている駅前の風景なのに、
何故かしら風景が懐かしく感じる。
いよいよ自宅に着く、玄関の鍵を開ける。
薄汚れた居間の壁や天井の染みであっても、
豪華なホテルにはない「心の安らぎ」を感じ、
ホットした気持ちになり、
「我が家がいちばんいい」のである。
「帰る家」がある、
「帰る家」には
私を待ってくれる家族がいる

駅前の風景を懐かしく感じたり
帰る家に 心の安らぎを感じるのは
いずれも 私の心の一部になっているもの・・・
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