やっと咲いた、アーポフィラム・カルディナレ

２年前に偶然売れ残って花の終わりかけた最期の１鉢を値切って買ったもので、かなり前から欲しいと思ってはいたのだが、流通量が極端に少ないと見えてこれ以外には見たことがない。
去年は花芽らしいものは出来たのだが咲く事もなく干乾びてしまい、今年は３本花芽は出来たのだが、これ以外の２本はシース（花芽を保護する莢状のもの）の中で腐ってしまった。
花の大きさは１センチくらいしかないが、カトレアに似た可愛い花が上下逆さま？になって咲いているが、色は光線の加減（腕が悪い？）かだいぶ薄い感じになってしまった。

リップの二つの模様が可愛い

リップの黒い模様が何となく目のような感じがし、私を見つめているようで愛嬌のある花である。
他のデンドロに比べると非常に根の出が少なく、「これで大丈夫？」と思うくらいだが、こちらの心配をよそにぐんぐん育ってくれる。
多くのデンドロが翌年の春に新しい芽を出すのだが、このクリサンサムは花芽が大きくなり始めると同時に新芽が動き出し、今の時点ですでに２・３センチにもなっており、冬の寒い時期でも成長を続け、春には２０センチ近くにも伸びている事があるほどである。

デンドロビウム・クリサンサム

まだ満開には少し早いのだが、去年より１ヶ月くらい早く咲いている。
この種類は他のデンドロに比べると花持ちが悪く、１週間か良くても１０日くらいしか持たないのが残念である。
３年前に花の終わりかけたものをダメモトで安く買ったのだが、始めは上手く育つかどうか心配な状態だったが、新しい根が余り出ないにもかかわらず元気に育ち、今年はこんなに沢山の花を咲かせてくれた。