酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

ホウレン草のしゃぶしゃぶで温まる

2015-11-26 | こしらえた話。
たくさん雪が降ったと思ったら、今度はえらく寒いのだった。
冬のヤツめ、許せん。

と言いつつも、冬でしか食べられないものに感激、という話。


寒締め(かんじめ)ちぢみホウレン草。

まずビニールハウスでホウレン草を育てる。そろそろ収穫してもいいかなという頃にビニールを外し冷たい外気にさらし意図的に糖度や旨味をアップさせたのがこれだ。
ほら、動植物は寒くなると体に栄養を蓄える性質がある、というやつだな。ビタミン類やカロテンなど栄養価も高いそうな。
見た目もすごいが、とにかく肉厚(葉厚?)。知らなけりゃこれをホウレン草とは思わぬな。

そもそも、本来は今がホウレン草の旬。
アク、えぐ味もない、その美味しさを堪能するにはこれに限る。


豚バラ、シイタケを一緒に煮て、しゃぶしゃぶっと味わう。

これがまた美味しいこと。
池波先生的に言うなら、うまいことおびただしい、のである。
もりもりのホウレン草はぺろりと完食。
旨さはやはりこういうシンプルなところにその真髄があるな。

冷蔵庫からモズクを持ち出し、残ったつゆでこれもしゃぶしゃぶっとやれば、嗚咽さえもれる旨さ。

冬のヤツめ、ちょっとは許すぞ。