酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

地酒に感動。旭川産酒米の男山。

2016-03-01 | 酒風景
昨年誕生した男山の道産米純米大吟醸は、現行品にしてフラッグシップの純米大吟醸とは違った独自の個性を発揮した美酒。

この冬も新たな挑戦の末、蔵出しとなったのがこれ。


タグは去年と違わないけど(笑)

さてさて、そのお味は。
酒米は前作の道産「吟風」に代わり、今回は旭川産の「彗星」と聞いている。

トップノーズの強さはほどほど、甘い果実を思わせる香り。
飲んでびっくりぽん。味わう前にキレがある? こんなのアリ?
ぐっと来てすっと引いていく。その機敏さが生酒らしさなのだろうか。で、その後じわじわ~っと膨らむ余韻。喉の奥から鼻にかけて飲酒独特の充実感が長く続く。
もともと端麗な酒を醸す米といわれる彗星ではあるが、ともあれ、その性格と可能性を十二分に引き出されているに違いないと思う。

また、ワインのように、それ単独でもゆっくりと楽しめそうでもある。
と言いつつ、食中酒としての可能性も試してみたくなるのが人情ってもんだ。


今津(魚屋の)に、大分産天然鯛があったのでカルパッチョに。わさび醤油はご飯のおかずなら構わないけど、酒の時にはドレッシングで食べた方が双方の旨みがよくわかる。
蛇足だが、吟醸にはマグロより鯛&ドレッシング。わが実体験からおすすめ。
ともあれ結果オーライ。鮮魚のカルパッチョには吟醸酒、テッパンなのである。酒の旨みにコクが増す。

シメのご飯はちょっと残しておいた刺身で鯛茶漬け。
ああ、至福の晩酌。



旨いです、A様、K様。