HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

集中時間をつないで

2016年03月10日 | レッスン日記(小中高生)
Cちゃん(4歳):
今日はちゃんとピアノのバッグをもってきました。
始めはリズムカードを並べて、それを読みながらカスタネットでリズムをたたくのですが、リズム譜を読むのは神経を使うのか、疲れてしまうようです。
少しすると集中が途切れてくるので、サッサと切り上げ、ワークブックに移ります。
ド、レ、ミ、ファ、の音符を色分けして塗ったり、自分でまっすぐな線を弾いたり、という、読譜や記譜の基礎になる、手を使った学習です。
Cちゃんはお絵かきや工作が好きなようなので、こういった作業は長続きして、根気よくやっています。
あまり長続きし過ぎて、どっぷりお絵かきにはまり込んでしまってもよくないので、また適度なところで気持ちを誘導し、ピアノへと向かいます。
「Cちゃんの上手な『メリーさん』弾こうかなあ?」と水を向けると
「いいよ!」とピアノ椅子によじ登ります。
「メリーさんのひつじ」を まずピアノの中央の位置で弾いたあとは、先週やったバリエーション遊びがまだ続いているかのように、迷わず一番低い音に向かいます。
最低音でメリーさんを弾いて、それからどんどん高い場所に移動していき、これ以上高い音がなくなったら、ギリギリの位置を目指してヘ長調で。
先週は、そのヘ長調の「メリーさん」を発見したところで終わったのですが、今日はどうなるかな?
Cちゃんは、今度はヘ長調の「メリーさん」を、高い音・低い音と変えながら、いろんな場所で弾いてみるのでした。
飽くことを知らぬ子どもの探求心。
来週はまた、どんな発見をしてくれるでしょうか。

さて、いよいよテキストを見ながら楽譜を再現していく学習です。
これは毎週、着々と上達していて、週ごとに指がしっかりし、譜読みも確実になっているので驚かされます。
いくつかの課題を弾きこなしてマルをもらって、今日のレッスンはおしまいです。
でも、最後のノートのページからまたヒントがひらめいたCちゃん、
「今かいた音を、ピアノで弾いてみようよー」
「こんどはこっちを弾いてみようよー」と まだまだ張り切りモードがとまらなくて、なかなか帰りの支度がはじまらないのでした・・・

年齢が低い子どもたちが集中できる時間は ほんの数分です。
なので その短い集中時間をうまくとらえ、集中から集中へと次々つないでいくと、幼い生徒でもかなり長い時間、集中してレッスンすることができます。
きょうもCちゃん、保育園の帰りで疲れているでしょうに、よく集中してがんばりました。

楽譜を見ながら先生の演奏聞いてね(?)

2016年03月10日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(小2):
先週「うたえる!ひける!ピアノ曲集」が修了して、あたらしくもらって帰った「ディズニー曲集」の中から、大好きな「雪だるまつくろう(アナと雪の女王より)」をやってきました。
といっても、前の曲集より一段と難しくなった楽譜なので、Hちゃんはまず、よく知っている歌の部分からとりかかっています。
音符の範囲が大分広いのですが、好きな歌を弾きたい一心で がんばって読んでいます。
右手の メインの部分が大体音取りできたので、左手はどんなのかな、ということになり、先生が「左手も弾くとこうなるよ」という音(試聴)を弾いてあげました。
先生「いい?今から弾くから、楽譜を見ながら聞いててね」
Hちゃん「うん」
弾き始めました。Hちゃんの目は、弾いてる先生の手にくぎづけになってます。
先生(弾きながら)「楽譜見てね?」
Hちゃん「うん」
Hちゃんの目は、真剣そのもの、先生の手にくぎづけです。
先生は、弾きながらもおかしくておかしくて、吹き出しそうになりながら ようやく弾き終わりました。
「楽譜見ないで、手ばっかり見てたでしょー!」と突っ込みをいれると、ここでようやくHちゃんの表情が溶けて我に返りました。
「だってあたし、手見てる方がよくわかるんだもーん」
その満面の笑顔に先生が爆笑したので、Hちゃんも笑って、二人で大笑いしてしまいました。
Hちゃん、ほんとに「雪だるま」が大好きなんだなー。
「楽譜見てね」と言われて、うわの空で「うん」と返事しながら、吸い付けられるようにジッと先生の手を見ていた真剣な表情が忘れられません。(笑)(笑)(笑)

伴奏の弾き方裏ワザ! 手ぬきのコードネーム

2016年03月10日 | コード奏法
そAちゃん(小2):
ピンクのバーナムの「グループ2」レベルに入り、8分音符や16分音符が続々出てくる「歩こう」や「走ろう」を元気に弾いています。
先週 先生が言った「細かい音符を弾くときは、手を丸くして指先で弾いてごらん」というアドバイスをちゃんと覚えていて、きれいな手の形で上手に弾いているので、どんどん上達していくのが楽しみです。

さあ、先週も「難しそうオーラ」が発せられ気味だった「あわてんぼうのおつかい」です。今日はどうかな?
先週、たっぷり歌って楽しんで「知ってる、おもしろい曲」になった(はずの)「あわてんぼうのおつかい」。
カバンからテキストを出して、「♪あわてんぼうのおつかい、ようじもきかず~」とノリノリで鼻歌を歌いながら 楽譜を開いています。

ところが・・・
譜面台に楽譜を広げ、いっぱい並んでいる音符を見たAちゃんは
「伴奏、むずかしそう~」・・・ ほらほら、「難しそうオーラ」が・・・

そこで先生は言いました。
「じゃね、左手の1小節目。ここだけ弾いてみて?」
1小節だけなら大丈夫。Aちゃんが弾いた音を見て、先生は言いました。
「ドソミソ、だね。それじゃあ、この『ドソミソ』の音、弾いたあとも手を離さないで、1小節目で使う音ぜんぶ、押さえてみて?」
ドミソ~ の和音が鳴ります。
「ドミソの音になったね。これって、なんだっけ?ドミソ、の音に、名前あったよね?」
先生が聞くと、Aちゃんはすぐに「C!」と答えました。
バーナムのレッスンの中で、CとG7の和音を習っていたから、すぐにわかります。
「そう、Cだね。じゃ、ここにCって書いておくよ」
先生はAちゃんの楽譜に「C」とコードネームを書き込みました。
「2小節目も、同じようにやってみてよ。2小節目は、何のコードかな?」
「G7だ!」
弾いてみたAちゃんは言いました。
よしっ、ここまでくればこっちのもんだ。
先生は「G7」も書き込んでから、
「じゃ次の小節はどう?」
「C!」
「次は?」
「G7!」
こうして、Aちゃんの楽譜にはズラーッと、C、G7、C、G7、・・・・のコードネームが並びました。

「ほら、コードネームがついた。じゃ、こうやってジャーン、ジャーン、とコードネームで伴奏して弾いちゃおう」
先生が弾いてみせると、Aちゃんはゲラゲラ笑って
「手ぬき~」と大うけです。
「いいのさっ、手ぬきでも。これで合ってるんだもーん。Aちゃんもやってごらんよ。コードネーム見ながら弾けば簡単だよ」
Aちゃんもさっそく、コード弾きをやってみます。CかG7か見るだけでいいんだから、簡単にスイスイ伴奏が弾けます。
「じゃあね、今のコードを見ながら、Cのときはドソミソ、G7のときはシソレソ、って弾いてごらんよ」

実は、これはコード奏法の基本で、手ぬきでもなんでもないのです。
Cというコードを見て、瞬時にドミソのポジションの手を形づくり、そのフォームのまま 音を分散パターンにしてドソミソ、と弾く。
分散和音の弾き方のコツは、手の形を和音のポジションに置くことなのですから、コードネームを見て弾いても 音符を見て弾いてもおなじこと。
でも、Aちゃんが「手ぬき」と思えるほど簡単に感じられたのだから、大成功といえるでしょう。
実際、コードネームで安心したAちゃんが分散パターンで伴奏を弾くと、あっという間にスラスラ弾けてしまったのです。
だって、もともとテクニックはしっかりしてるし、指の形もきれいなAちゃんなんですから。

来週まで、こうやって両手練習してきてね、と言って、今日のレッスンは終わりました。
Aちゃんがこのまま、「簡単だ!手ぬきだ」と騙されて(?)、安心して伴奏弾いてくれるといいな・・・

ごはんとおやつと2本立てで♪

2016年03月10日 | レッスン日記(小中高生)
Y子さん(大人):
Y子さんのレッスンは、基本的に「ごはん」と「おやつ」の2本立てです。
「ごはん」とは、基礎のテクニックとか楽典的なこととか、今のY子さんに摂取してもらいたい栄養や勉強になる要素を盛り込み、私が系統立てて用意してる曲のこと。
そして「おやつ」の方は、栄養のことは考えず 今弾けるレベルで 知っている曲を弾いて楽しむこと。
この、「ごはん曲」と「おやつ曲」の2曲を並行してレッスンしています。

現在のところ、Y子さんの「ごはん」レベルは下記の通りです。

1.ハ長調の音階が弾ける。
2.中央ドから1オクターブ上くらいまでの音符が読め、八分音符、四分音符、2分音符、全音符を使った譜面が読み取れる。
3.指のクロッシング(指くぐり)、開け指、寄せ指などができる。
4.C、F、G7のコードと、簡単な3拍子、4拍子などの伴奏パターンを組み合わせ、伴奏をつけながらメロディーを弾く。

これらを踏まえての、今日の「ごはん曲」は「ユー・アー・マイ・サンシャイン」です。
メロディーにコードを「ジャーン」と合わせながら弾いてくることが宿題でしたが、Y子さんは優等生なので、もちろんちゃんと練習してきてありました。
そこで、左手のコードを ただ押さえているだけではなく、少しリズムをつけてみることに。
まずは二分音符で「ジャーン、ジャーン」と弾くのを試してみたら、この「ユー・アー・マイ・サンシャイン」がアウフタクト(弱起)の曲ということもあって、意外と取りにくいことがわかりました。
そこで、コードをベースとリズムに分割し、「ブン、チャッ、チャッ、チャッ、チャッ」と弾くパターンにしてみました。
これなら何とかいけそうです。
来週まで、リズムを付けて弾いてきましょう、ということにしました。

そして、今日の「おやつ」の曲は「夢見るシャンソン人形」です。
1960年代ぐらいのフレンチポップスで、とても古い曲ですが、最近では「セブン&アイホールディングス」のCMでJUJUがカバーしたりと、長い年月を経ながらも 時折ひょっこりカバーされつつ、息長く愛されている曲です。

「夢見るシャンソン人形 By JUJU 」【西武・そごう】CM

コードが難しくても、先生が素敵に伴奏してあげるので、メロディーさえ何とか弾ければ大丈夫!
そのメロディーも、楽譜で読めば難しいけど、耳でおぼえた歌ならけっこう弾けるもんなんで、今日もY子さんと おしゃれなフレンチポップスを楽しみました。
来週もまたね!