HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

このゆび いちばんめ♪

2017年06月06日 | レッスン日記(小中高生)
Cちゃん(年長):
「きょう、ガラガラ声になっちゃった」と、見事なハスキーボイスでやってきました。
「保育園でいっぱい歌ったから!」と言うんですが、鼻水も出てチーン!とかんでるし・・・
風邪引きはじめてるんじゃなきゃいいけど。
念のためにお茶を飲ませ、アメを口に入れてのレッスンとなりました。

いつもながらよく練習しています。
「よいこのピアノ」の中から、両手の練習曲をいくつか弾いて、譜読み・タッチとも安定して実力がついてきているなあと思いました。
「あっ、これもやってきたよ」
と出したのは、先週あげた「ダンスのあいて」の楽譜。
先週はカスタネットや、即興でのリズムセッションを中心に楽しんだのでしたが、今日は見ちがえるようにきちんと、メロディーにコードをつけて弾いています。
もうこのくらいのリズムはスラスラだね。

「じゃあ、今日はこれをあげるよ」
先生が出したのは、「このゆび いちばんめ」という歌の楽譜。
メロディーに歌詞も書いてあるので、Cちゃんはさっそく
「このゆび、いちばんめ、いちばんめのこびとさん・・・」と読み始めています。
実はこの歌詞もタイトルも、Cちゃんのために先生が翻訳したもの。
元の曲は This Old Man という、イギリスのマザー・グースの歌です。

This old man, he played one
He played knick-knack on my thumb
With a knick-knack paddywhack,
Give your dog a bone
This old man came rolling home

子どものための数え歌で、ナンセンスな歌詞は韻(いん)を踏むことを目的に作られてるようなもので、あんまり意味はないんです。
それでも その雰囲気と、ナンセンスな言葉遊びを楽しめるようにと考えて詞をつくってみました。

このゆび いちばんめ いちばんめのこびとさん
ほら ピッカ ピッカ ギガギガグー
おうちへバイバイバイ

        

と 親指から順に指を折りながら歌っていきます。
途中の With a knick-knack paddywhack, Give your dog a bone は 特に深い意味はなく、響きを楽しむところなので、その発音に似た響きの、意味不明の言葉をつけてみました。

先生が指を折りながら、1番から順に歌っていくと、Cちゃんもすぐに歌をおぼえ、特に「ピッカ、ピッカ、ギガギガグー」のところを大喜びで歌っています。
よーし、食いついた!
何度も歌えば、曲も覚えます。
メロディーを弾きたそうにしたので、ソよりひとつ上の「ラ」まで使うことと、ポジションの移動の方法を教え、Cちゃんのやわらかな指は すぐにメロディーを弾くことができました。
来週はコードをつけて弾いてくれると思います!

アラベスク完成!

2017年06月06日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(小4):
ブルクミュラーの「アラベスク」。
先週は運動会疲れなどがあって 練習までエネルギーが届かなかったようですが、運動会も終わった今日は
「ほらっ」と、しっかりクリアファイルに入れて頑丈にした「アラベスク」の楽譜を、譜面台に置きました。
よしっ、やる気満々が戻ったぞ。

今日は「暗譜」の約束でした。
「もう見ないで弾けるでしょ?」と聞くと
「うーん、ほとんど見ないんだけど・・・置くと安心だから」と言って、譜面台に楽譜を置いて弾くことに。

ジャン! ジャン! ジャン! ジャン!
ラシドシラ! ラシドレミ!
おおっ、いい調子だ。

中ほど、左手がメロディーになる部分がきました。
「あのね、ママが、慌てて間違えるより、ゆっくりていねいに弾いた方がいいって」
「そうだね、落ち着いてしっかり弾いてね」

ソ♯ラシラソ♯! ラシドレミ!
「あっ、普通に弾けた!」とHちゃん。
「弾けるじゃん。大丈夫だよ!」と先生。 すごいぞ、うまくなったね。

そしてフィニッシュ。
だんだん高い音に上がっていって・・・一気に低い音でミレドシラ!
そして 左手ジャンプ右手ジャンプ! 
最後のキメ和音いくよ!
ペダルも一緒に力いっぱい、 
ジャーン!

・・・と、真ん中の「ソステヌートペダル」を踏んでしまった・・・(一一;)
残念~~~  チーン・・・

一気に脱力したけど、気を取り直して再度挑戦。
今度はバッチリ上手に弾けました。

「あのね、Hちゃんさ、こういうの上手じゃない?好きでしょ?」
「うん、好き!」
「それで考えたんだけどさ」
「発表会で弾く?」
「そーりゃ甘いでしょ。もう出来上がっちゃった曲弾くなんて」
「そうか。はは・・・」

先生の提案というのは?
つづきはまた来週~ (@^^)/~~~

伴奏は和音でつかんでみて♪ -魔女の宅急便-

2017年06月06日 | レッスン日記(小中高生)
S子ちゃん(小4):
「魔女の宅急便」の中の曲「仕事はじめ」です。
先週、Aメロの左手をレッスンし、うまく弾ける見通しが立って帰ったはずなのに、今日弾いてみたら、なんだかつっかえてばっかりでうまくいきません。
先生はひと目見て、原因はわかったんですが、ご本人はさぞかし「アレ・・・?」となってるだろうなあ。
先週はまちがえずに弾けたのに、今日はどうしてつっかえるんだろう・・・

S子ちゃんが弾き終わったので、その「原因」を伝えました。
「この間、1小節分の音を全部一度につかんで、手の形と指番号を決めたじゃない?そのことを忘れちゃったから、弾きにくくなっちゃったんだよ」
言われて、S子ちゃんも思い出したようです。
「あっ、そうだった」
1小節目に使われている左手の音は、ソとドとミでした。
だから、ソドミ(つまりCの和音の第二転回形)に手を置いて、そのフォームのままで分散和音の伴奏を弾けば、手品のように簡単に伴奏が弾ける、というしかけになっていたのです。
それを説明し、S子ちゃんも納得して帰った、はずなんだけど、1週間、一人で練習している間に、これまでのピアノ歴の中で「ドの音は5の指」で弾いてきた習慣がいつの間にか戻ってしまったようです。
そのため、とたんに分散和音が命中しなくなってしまったのでした。

「1小節分の指の形」をもう一度思い出して設定し直し、伴奏がもとどおりに弾けるようになりました。
ホッ(;^O^)=3
それじゃあ、残しておいたBメロをやろうじゃないか。
S子ちゃんは「え~・・・難しそう・・・」とシブッていましたが、さっきのAメロと同じように 1小節分の音をつかんでみると、伴奏の流れがシンプルな形に整理されてきます。
Bメロの伴奏は♯とかついてるし、パターンもちがうんだけど、こうして整理してみれば、ちょっとわかりやすくなってきます。
和音をつかみ、そのあと先生のお手本を聴いて、S子ちゃんも流れがつかめてきたようです。

こうして、めでたく2回目のレッスンで、「仕事はじめ」を両手で最後まで弾くことができました。
来週は仕上げだね!