HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

アンサンブルって 聴くのが大事。

2017年06月19日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(小4):
先週合格できなかった「星に願いを」の再挑戦です。

中間部のBメロ、特に左手の音にいまいち自信がないようなので、そこを部分練習し、
「これで弾けるね? 初めから弾いても大丈夫?」
「うん!大丈夫だと思う」
と、最初から通しての仕上げです。
せっかく上手に弾けるようになったのでもう一度、今度は先生も加わり、Aちゃんには1オクターブ高いポジションに移動してもらって、即興で連弾してみました。
すると、Aちゃんの弾き方に変化が。
先生の、複雑で美しい和音やアルペジオでバックアップしてもらうと、Aちゃんの音色は柔らかになり、無意識のうちに強弱もついて、うっとりとした旋律になってる。
音量も、一人で弾いているときより 心なしか小さくなっているのが感じられます。
Aちゃん、先生の伴奏パートを楽しみ、味わっているんだなあ、と思います。

生徒によっては、自分の音以外の伴奏パートなどが入ってくると戸惑ってしまう場合が多くあります。
そんな人は、相手の音やリズムを聞いてないので どんどんズレてしまう。
そればかりか相手の音に惑わされまいと 必要以上に大きな音で弾いてしまうとか。
ところがAちゃんは、先生の伴奏パートをよーく聴いていて、それに自分のメロディーを合わせて、というか、二人の音をミックスしたサウンドとしてとらえている感じがします。
そのため、自分の音量を下げて、二人の音を解け合わせてる・・・
これって、ハイレベルなアンサンブル能力だと思います。
ピアノは、弾くのももちろん大事だけど、聴くのも とっても大事だから。
Aちゃんの、この「音」に対する感性を、大切に育てていけたらなあ、と思います。