HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

チャイコフスキー「四季」より6月・舟歌 その2

2023年06月10日 | クラシック曲

前回の続き、ヒバリの脳内の「舟歌」ドラマです。

初夏の爽やかな気候の中、小さな手漕ぎボートで川下りデートのカップル。

まだ知り合って間もないので、ボートを漕ぐ彼氏も、向かい合って座る彼女も、緊張気味です。

話題もいまいちうまく出てこず、どうでもいいお天気の話などしていますが、ボートが進むにつれ 岸辺の景色は美しく移ろい、二人の緊張も次第に和らいできます。曲も、冒頭の短調から伸びやかな長調へと広がっていきます。

二人のおしゃべりも少しずつ日常や趣味の話などへと広がり、笑顔も出てきます。

さあ、ボートが木々の枝間をくぐり抜けたら、一気に川幅も広がり、美しい田舎の風景が開けました。

気持ちも高揚して、ここで一気に情熱的な言葉へ、と思ったその時、何かに引っかかり、大きく揺れるボート。

あわや転覆の大パニック!

オールも取り落とし、水しぶきがキラキラと飛び散り、大きな波紋がボートを中心に波立って広がります。

数秒ののち、無事転覆は免れ、オールも拾い上げ、波紋も静かに収まり、またボートを漕ぎ始める彼氏。

さっきの「事件」のおかげで緊張は一気に解け、二人の会話は がぜん はずみ始めます。

その証拠に、冒頭から何度となく登場するモチーフのメロディーに、低音のフレーズが、合いの手のように掛け合いで畳み掛けてきます。

これが生き生きとした恋人同士の会話でなくて何でしょう。

おしまいは、すっかり熱い恋人同士となった二人が、この楽しい川下りがもうすぐ終点に着いてしまうことを惜しみ、いつまでもこの時間が続きますように、と願いを込めて余韻を味わってる、その二人を乗せたボートが、だんだんだんだん遠ざかっていく…   FIN

こんな感じです。

チャイコフスキーさんの暗い夜のイメージとは全然違うけど、ま、イメージは 弾く人が好きに描けばいいんだから。

ちなみにヒバリのイメージは、ロシアじゃなくて多分 子どもの頃からいろんな本で読んだり映画で見たりした、「イギリスの田舎の川下り」の様子なんだと思います。

「たのしい川べ」とか、「不思議の国のアリス」の誕生現場とかね。


あなたも、自分のイメージで、曲を楽しんでね。

HP HIBARIピアノ教室 Youtube HIBARI PIANO CLASS




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。