HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

Mちゃんファランドール完成♪

2016年02月18日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(小5):
最近、塾がかなり充実してきたようで だいぶ忙しそうです。
いつもは歩いてピアノに来ているのですが、今日は「間に合わない!」と言って自転車で走ってきました。

「ファランドール」一応最後まで通して弾けるようになっています。
後は、全体通してのスムーズな流れがほしいところ。
特に、後半からフィニッシュになだれ込む勢いと盛り上がりが、ぜひともほしいです。
「ファランドール」は 前半の堂々とした「王の行進」の部分から 中間で一転、急速なテンポの「馬のダンス」でどんどん盛り上がりながら、最後の「ジャン!ジャン!」というフィニッシュまで 息もつかせぬ大迫力になります。
この、フィニッシュへとなだれ込む最後の4小節がスピーディーに決まらないと、ファランドールの魅力はなくなってしまいます。

そこで、今日はフィニッシュをビシッと決める練習しました。
「息もつかせぬ4小節」を完璧に弾くには、技術も精神力も追いつかないけど、そのきっかけの2拍だけ・・・和音の変わり目を作る2拍の音だけに全神経を集中して、繰り返し練習します。
「できたね。じゃ、次の2拍を練習しよう」
1拍ごとに和音が変化しながらフィニッシュへと上り詰める、難しく緊迫した部分だけど、また2拍だけに集中します。
「よし、できるようになった。・・・それじゃ、さっきのジャン!ジャン!と、今のところと、続けて弾いてみようか」

・・・こうして「2拍だけ」「次の2拍だけ」と 少しずつ覚え、最後のキメ和音まで続けてみたら・・・
「できたね!フィニッシュがテンポよく弾けるようになった!」
「うん!」
「やったー \(^O^)/・・・じゃ、最初から全部続けて弾いてみよう」
「えっ・・・」
と言いながらも、Mちゃんは最初から最後のキメ和音まで、がんばって弾きました。
「最後の方は 音もフォルテだよ!どんどん盛り上げて、最後は一気にジャン!ジャン!ジャン!ジャン! 弾けたー」

こうして「ファランドール」は めでたく合格となりました。
Mちゃん、ファランドールで苦労したので、次の曲は楽なのがいい・・・とのことなので、ページをパラパラとめくって「パッフェルベルのカノン」に決めました。
「これなら楽ちんだよ。左手みて。『レーラーシーファーソーレーソーラー、レーラーシーファーソーレーソーラー、レーラーシーファーソーレーソーラー・・・』」
「ずっと同じってこと?」
「そ。最初から最後まで、レーラーシーファーソーレーソーラー」
「オッケー、いいね!」
こうして次回の曲が決まりましたとさ。

Hちゃん・リパブリック賛歌できあがり

2016年02月18日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(小2):
先週は祝日でお休みだったので、Hちゃんも久しぶり。
前回「まーるい緑の山の手線、真ん中通るは中央線♪」で大いに盛り上がった「リパブリック賛歌」も中途半ぱなままになっていました。
なんか、勢いがそがれて気が抜けちゃってるかな?
いえいえ、そんなことはありませんよ。
「あたし、また寝ちゃったんだ~」と言いながらも、Hちゃんは前につっかえていたところや間違えそうなところに気をつけて、いっしょうけんめい弾いています。
広い音域もがんばってカバーし、指番号も正しく使って、ずいぶん丁寧に弾いている印象です。

「よしっ、じゃ一緒に弾こう。伴奏つけるよ」
先生はこう言いながら、もう前奏を弾き始めています。
「えっ、待って待って!」とうろたえながらも、Hちゃんは必死でリズムに合わせて弾き始めました。
たちまち勇壮なマーチのリズムにとけ込んだHちゃん。
指は「間違えないように!」とかなり必死ながらも、気分はすっかり気持ちよくはずんでいるのがわかります。

「じゃ、最後にHちゃん一人で弾いて。これで上手にできたら合格」
と言われて、一人で弾いたHちゃんの演奏は・・・
今 先生と弾いた、はずむようなリズム感はそのままに、なぜかさっきまでつまずいていた数カ所の音も、すべて正確に弾けている!
すごいよ。
Hちゃんって こんなに上手だったんだっけ? と思うほど、なんかベテランぽくなってました。

リパブリック賛歌が合格になり、次の曲は「エーデルワイス」に決めました。
それが出来上がったら、最後に1曲残った「うれしいひなまつり」をやって、そうしたらこのテキストは修了になります。
がんばろう!

Aちゃん久しぶりだね!

2016年02月18日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(小2):
♪ピンポ~ン とチャイムを鳴らし、ドアを開けて玄関に入ったとたん「あれ~?」と大きな声を出しています。
何か見つけたのかな? でも別に珍しい物も飾ったりしてないし・・・ と思うんですが、Aちゃんは靴も脱がず、玄関に立ったまま 何度も「あれ~?」「あれ~?」と言いながらキョロキョロしています。
「どうしたの。何かあった?」と聞くと、
「なんかさ、すっごく、久しぶりの感じがする。なんでだろ?」Aちゃんはそう言いながら、ようやくレッスン室に入ってきました。
「ほんとだ。すっごく久しぶりだね!」
Aちゃんの「あれ~?」は、このことだったのか。
先週は「建国記念日」で、レッスンがお休みだったのです。
前のレッスンから2週間会ってないから、ほんとに久しぶりの感じがする。

Aちゃんは、久しぶりにピアノに来たのがすごく嬉しそうで、楽譜の準備をする間も、うきうきと体じゅうがはずんでいます。
「バーナム」でペダルを使うために、教室の厚底サンダルを履いて、その足でつま先立ったり 両手を広げて踊るような格好をしたり・・・
先生も、久しぶりにAちゃんに会えてとってもうれしいよ。
やっぱり、お休みでみんなと会えないと火が消えたようです。
インフルエンザの流行も、少しずつ収まってきたようだし、これからまた、元気な顔で毎週レッスンできるのは楽しい。

今日はバーナムで、「走ろう」という早いテンポの練習をしたので、手の形を丸くして、指先を使って弾く方法を伝えました。
Aちゃんは手がけっこうしっかりしているので、ピアニスティックなフォームを教えても関節が負けてしまわずきれいな形を保って弾くことができました。
「どう?早く弾くとき、こうやって弾くと弾きやすいでしょ?」
「うん」
曲にもよるんだけど、この形で弾くやり方を、頭の中に覚えておいてね、と言っておきました。
Aちゃんは指もカッチリしてるし、クラシックの曲をたくさん聴いているようなので、もう少し年齢が上がったら古典派とかのピアニスティックな曲を与えても、ちゃんと受け止めて弾きこなしてくれるだろうと予想しています。
そのために、少しずつテクニックやフォームを身につけていきましょう。

ルーレット修理したぞー

2016年02月17日 | レッスン日記(小中高生)
このごろインフルエンザが流行っていて、ヒバリ教室でも欠席が目立っています。
なかなか全員レッスンに来るということがなく、シーンとしたレッスン室はつまらないです。

そうだ、こんな日は、みんながいないときにしかやれないことをやろう。
そう思い立って、私が取り上げたのは「ルーレット」です。
いらなくなった「人生ゲーム」からもぎ取ってきて、レッスンの課題を選ぶのやくじ引きに大活躍しているルーレット。
もう何年使ってることか・・・
去年のいつごろだったか、「なんか5番とか9番ばっかりが出ることが多いよね」と 誰からともなく言っていて、そういえばそうだよなー と思いながらふと見ると・・・

長年の酷使のため、数字と数字を区切るポッチリが折れてなくなっている部分がある!
「部分がある」というより「ポッチリが取れちゃってる部分が半分近く」と言った方がより正確であった。
なーんだ、これじゃ5番と9番しか出ないのあたり前だよ。
ルーレットの矢印を留めるポッチリがないんだもん。

そこでわたくしは、みんなのお休みを利用し その「取れたポッチリ」を再生したのです。
どうやって作ったかって?
再生するのは 高さ2~3ミリ、直径1,5ミリくらいの「突起」です。

わたくし、天才ヒバリは、木工用ボンドを手にしました。
そして、ポッチリのあるべき位置に少量のボンドをてん、と置きました。
欠けていたすべての位置に、てん、てん、てん、てん、とボンドを1ミリくらいずつ置いて 待つこと数時間。
さっきのボンドが固まっているのを確認して、その上にまたてん、てん、てん、てん・・・

こうして、ちょっぴりずつボンドを盛っては待つ、を繰り返し、できあがったのがコレです!


どうです。
もともとの「ポッチリ」と、寸分たがわぬ(?)「ポッチリ」が、ちゃーんとできているじゃないか!

これで、今度みんながレッスンに来たら また昔のように「♪何が出るかな~、何がでるかな~」と スリリングなルーレットができるぞー

Hさん・長丁場は記憶が大変

2016年02月17日 | レッスン日記(小中高生)
Hさん(大人):
バッハのシンフォニア・14番を練習しています。
「ダメなんですの。なんかできなくなっちゃったところがあって」
と、最初から弾いてみると、なるほど前半の中に1~2カ所、あやふやになりそうな所があって、その部分は自信がないので音も小さくなってしまいます。
ところが、弾き進めて後半に入っていくと、指使いもパートの独立も、全部見事にできているのです。
「後半にエネルギー注ぎすぎて、はじめの方が薄れてきてしまいましたね・・・?」
「そうなんです。終わりの方が難しいので、そこばっかりやってたら 最初の方を忘れてきちゃって・・」

シンフォニア14番は、この「インヴェンション・シンフォニア」の全30曲の中で一番といっていいくらい難しい曲です。
その難しい曲の中の、そのまた後半は 最大に難しい。
それを独力でちゃんと予習できているHさんはすごい。

「お友達が・・・『銀波』とか『皇帝円舞曲』とか、華やかな曲をバリバリ弾く人なんですけど・・・ある時バッハインヴェンションの8番を聴いて、とっても素敵な曲だと感動し、自分でも弾いてみようと思って楽譜を見たら とても難しくて弾けないって言ってました」
「そりゃそうですよ。『銀波』とバッハでは全然違います。バッハは 急に思い立ったからって簡単に弾けるもんじゃないですよ。Hさんは地道にきちんとやってきたから、こうしてシンフォニアでも弾けるんですよ。すごいことです」
「そんなことないですよ」
Hさんは謙遜していますが、バッハを弾けるというのはすごいことです。自信もってください。

ただ、1曲完成するまでに時間がかかるので、最後まで到達したころには始めの方を忘れてしまう・・・
最初の方も適宜練習して、忘れないようにしてくださいね。
14番、もう少しで完成します。
最初を忘れないうちに仕上げましょう。

目を閉じよ。そしたらお前は見えるだろう

2016年02月14日 | 音楽のツボ
これは、サミュエル・バトラー(19世紀イギリスの詩人・作家、1835~1902)の言葉であります。
今日の「題名のない音楽会」・辻井伸行さんのピアノ演奏を見ていて、この格言を思い出しました。

ご存じのように、辻井伸行さんは盲目のピアニストです。
楽譜はもちろんのこと、鍵盤も自分の手も 何にも見ないで弾いているわけです。
何も見ないで弾く・・・ 一体どんな気分なんでしょうか。

天才ピアニストで、しかも見ないで弾くことに慣れている辻井さんならまだしも、私たち一般人がそんなことをしたら、不安だらけで演奏どころじゃないんじゃない?と思いますか?
ところが、そんなことはないんですよ。

私は時々、目を閉じてピアノを弾いてみることがあります。
するとどうでしょう。
目を閉じたその瞬間から、右手、左手、そして両手が受け持って奏でている旋律やリズム、ベース・・・
それらがたちまち、あっと驚くほどくっきりと浮き上がって聞こえてきます!
まるで魔法の世界に入ったように、自分の弾いている音が立体感を持って聞こえてくるんです。
バッハやスカルラッティなど、バロックの多旋律曲など目を閉じて弾くと、ほんっとに至福の音楽になるんですよ!


上手に弾いていれば上手に聞こえますが、反面、自分の弱点がモロに際立って、どこがいけないかもはっきりわかります。
生徒のみなさんなら、目を閉じて弾いてみたら「あっ、先生に注意されていた所がよくわかった」と気付けると思います。

そう、「目を閉じよ。そしたらお前は見えるだろう(わかるだろう)」なんです。
もちろんこの格言には、ほかの深い意味も含まれていて 「目」は比喩的に用いられてる面もあるんですが、今日は単純に、実際の「目」としての解釈のみにとどめます。

目というのは、人間の体の中でもとても強い器官なので、ほかの耳とか触感とかに先んじて、まず情報を取得してしまいます。
ある事物に対峙した時には、まず目からの情報がどっと入ってくるので、うっかりすると その他の音とか香りとか皮膚感覚とかを意識しないまま、目で見ただけでわかった気になってしまいがちです。
そのものの重要な情報を見逃してしまうことも ままあるのです。
それに対して、辻井伸行さんやスティービー・ワンダーのように「目からの情報」がない人は、強い「目」からの巨大な情報が入ってこない分、ほかの器官・・・特に耳からの情報に たっぷり神経を注ぐことができています。
その分、音楽の美しさ・幸せ感を我々一般人の数倍も鋭く感じていることは間違いありません。
音楽家としては、ある意味とても幸せと言えませんか?

あなたも、試しに目を閉じて弾いてみてごらんなさい。
私の言ってることが実感できると思います。

いいこと教えてあげるけど、歯を磨くとき・・・とくに鏡にも写らない奥の歯を磨くときとか、首の後ろで細いネックレスチェーンの留め金を留めるときとかに 目を閉じてごらん。
ちゃんと「見える」んだよ! 
「目を閉じよ。そしたらお前はみえるだろう」
これほんと!

題名のない音楽会・辻井伸行さん

2016年02月14日 | TV・映画・ステージなど
本日の「題名のない音楽会」では 若きピアニスト・辻井伸行さんが ベートーヴェンの「皇帝」を演奏しました。(30分の番組なのでダイジェスト演奏ですが・・・)

辻井さんは少年の頃から数々のコンクールで入賞し、ピアニストとして活動していましたが、2009年にアメリカのファン・クライバーン国際ピアノコンクールで、日本人では初めての優勝を果たしてからは、ますます活躍の場を広げています。

辻井さんの演奏を見て(聴いて)いると、本当にピアノが好きなんだなあ、と心から思えます。
今日の演奏はコンチェルトですから、オーケーストラとの共演です。
大人数、大迫力のオーケストラの存在を背後に(左に)たっぷりと感じながら、すごくハッピーな気分で音楽に没頭している。そんな感じ。
弾いてるのがうれしくてたまらないし、自分が音を出していないときも、オーケストラの演奏を体中で感じて そこに身をゆだねている。

一瞬、カメラアングルの関係で 第一ヴァイオリンの人たちと辻井さんが 同じショットの中に入ってるのを斜め上方から捉えたシーンがありましたが、まるで彼自身も第一ヴァイオリンのメンバーの一人であるかのように、ヴァイオリン奏者の人たちのボーイングと 全く同じ動きで体を揺らしながら リズムに乗っていた!
皆さんご存知のように、彼は盲目なんですから、目で見て動きを合わせてるわけじゃない。
それなのに、ヴァイオリン奏者たちとピッタリと揃った動きをしてるのです。
「ほかの人と一緒に、音楽を共有する」ことの喜びが、体全体にあふれていた 辻井さんのショットでした。

彼が盲目だからということで 余計な同情をされたり、奇異な目で見られたり、また 余分な美談風のことがくっついて必要以上に注目されたり、ということもないとはいえないでしょう。
けれども、彼がピアノが大好きで、全身全霊でピアノ音楽に打ち込んでいて、世界的にもかなりの評価を得ているということは事実です。

まだ若い彼が、これからもずっと、今の輝くような笑顔、音楽への純粋な気持ちを持ち続けて、幸せに活躍を続けてくれますようにと心から願っています。

羽根木公園・梅まつり2016

2016年02月13日 | 下北沢いろいろ
下北沢から環七を越えてすぐの場所にある、「羽根木公園」。
毎年この時期に「梅まつり」が開かれています。

公園内の広い梅園には 紅白合わせて60種類、約650本の梅が植えられていて、都内でも有数の梅の名所となっています。
梅まつり期間中の週末には いろんな模擬店が出て 家族連れやカップルでにぎわいます。

私のお目当ては、梅の鑑賞もあるけど、たくさんの花苗や木の苗が売られる「園芸市」。
さっそく行ってきました。

こちらに写真などを載せたので見てくださいね。

せたがや梅まつり

Nちゃん・素敵に「なごり雪」

2016年02月13日 | コード奏法
Nちゃん(小5):
先週、「なごり雪」を 他の人が一緒に歌えるようなテンポで弾けるように仕上げてくる、ということを宿題にしていました。
Nちゃんの楽譜には「ブラッシュアップ!」と書いてあります。

音楽というのは、いったん演奏を始めたら止まってはいけないのです。
特にポップスの「歌もの」などは、リズムを大事にして、危なくなっても止まったり弾き直したりせずに 最後まで弾き通すことがとても大事。
「今日は止まらずに弾く約束だから、先生歌っちゃうよ!」
「あ、はあい…」
「途中でNちゃんがつっかえても、先生はどんどん行っちゃうからね」と言って、「せーの」で二人一緒にスタートしました。

♪ 汽車を待つ君の横で
ぼくは 時計を気にしてる ~

最初はまあまあの出だしみたいだったけど、ポツポツミスタッチをしてるうち、だんだんとNちゃんのピアノが先生の歌についてこれなくなってくる。
それでも先生は待ってあげず、どんどんサビに突入しちゃう。

♪ なごーりー雪ーもー 降る時をー知りー
ふざーけーすぎーたー 季節の中ーでー
(うわ~、もう完全にダメだ~)

♪ 今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった

(ここでようやく追いついた)

「なーんだ、ちゃんと弾けるのは『今 春が来て~』の所だけじゃん」
「そうなんですよー」
とは言え、間に合わなくなるのはほんのいくつかのきっかけだけなので、その部分をちょっと練習しただけで、Nちゃんの演奏はぐっと安定しました。
それに、先週教わった2種類の伴奏パターンをよく練習したと見えて、すごく上手になってた!
前半の静かな分散和音、そしてサビ以降のロックリズムの ちょっともったりと重めに刻む感じとかが、大人っぽくベテランぽく磨かれてきて、期待が高まります。

今日の気温は23℃と、冬も過ぎ去ったような暖かさ。

「なごり雪」も合格し、来週の宿題は「春一番」です!



ハッピーバースデーを歌おう♪

2016年02月12日 | いろんな歌・いろんな曲
インフルエンザが大流行しています。
ヒバリの身の回りでも、学校や会社やいろんな所で、学級閉鎖になったり知っている人たちがインフルエンザにかかったりがいっぱいです。

インフルエンザや風邪に感染しないために効果があるのは、よく手を洗うことです。
手についたバイキンを洗い落とすためには、30秒間ぐらい洗うことが必要だそうですが、30秒間って けっこう長いです・・・

ちゃんと30秒間、手を洗うためにヒバリ先生が実行しているのは「ハッピーバースデー」を歌いながら洗うこと!
「ハッピーバースデー」の歌は、誰もが知っていて、世界じゅうにある歌の中で いちばん回数多く歌われている歌なんですよ。
これを 2コーラス、続けて歌うと、ちょうど30秒くらいです。
今日も、あしたも、あさっても、必ず世界の誰かのお誕生日!

♪ ハッピーバースデー トゥー ユー
ハッピーバースデー トゥー ユー
ハッピーバースデー ディア 誰かさん~
ハッピーバースデー トゥー ユー ~~~

と歌いながら手を洗います。
♪ ディア 誰かさん ~ のところは 見知らぬどこかの誰かさんのために、思いを込めてフェルマータをかけてたっぷり引き延ばし、2コーラス目の終わりは ♪ ハッピーバースデー・トゥー・ユー~~~ ♪( ´θ`)ノ と リタルダンドをかけ、盛大に歌い上げて締めくくります。

コレで インフル感染ナシ! p(^_^)q たぶん。

音色が馴染んできた

2016年02月11日 | レッスン日記(小中高生)
Y子さん(大人):
先月・今月とレッスンしている「モーツァルトの子守唄」。
今日、2週間ぶりに(隔週レッスンなので)Y子さんの弾くのを聴いて、「音が変化してきてる!」と感じました。
Y子さんのピアノの音色が、以前よりまろやかになってるのです。
少し前までは、どちらかというと金属的な響きがあって、それは初心者にはありがちな 緊張を伴う音色でした。
それが今日は、今まで「間違えないように!」と緊張しながら弾いていた余分な力が抜け、ふっくらと柔らかな音になっていて びっくりしました。
「音色が変わって、柔らかくなってる! すごーく練習したでしょ?!」
私は思わず言いました。
「ええ、練習はしましたけど・・・音が変わったかしら?」
Y子さんは、信じられないといった様子です。
「この音は、すごーくたくさん弾いて、ピアノが馴染んできた音。漬物だったら、まだ初めのうちはしょっぱいばっかりだけど、だんだん熟成するとまろやかになってくるでしょ。そういう感じの音」と私は説明しました。
Y子さんが、一心に練習していることが、この音色の馴染み具合でよくわかります。
「モーツァルトの子守唄」によく似合う、素敵な音色。

次回は、いよいよこの曲も完成を迎える予定。(^O^☆♪

ブルクミュラー「お別れ」・コードネームは強い味方

2016年02月10日 | ブルクミュラー

Sちゃん(小6):
しばらく「クラシック名曲集」を続けてやっていたので、そろそろブルクミュラーも進めなきゃね、ってことで、久しぶりのブルクミュラーです。
曲は「お別れ」。

この曲については、過去にも誰かがレッスンするたびに、何度かブログにも登場していますので、そちらも併せて読んでみてくださいね。

練習はイメージの力で

ブルクミュラーのイメージ

ブルクミュラー「お別れ」は昔の恋人?

さて、Sちゃんの「お別れ」への印象はというと、「長い~ 難しそう~ 三連符ばっかり~ 」と恐れをなしてる様子です。
それでも、がんばって「A」の部分までは独力で予習してきてるので感心だ。
こう見えても、けっこうまじめな生徒なのです。

「見た目ほどは難しくないよ? じゃ、次の『B』の部分をちょっとやってみよう」
「え~・・・無理~」とびびるSちゃん。
まずは左手からです。そう、右手メロディーじゃなく、左手から。

左手の三蓮符ひとつずつが、何のコードでできてるかを考えることから始めます。
Sちゃんも、ゆっくり数えればコードが理解できるので、ひとつずつコードを確かめて、わかったものを先生が楽譜に書き込んでいきます。
「最初はドミソだから、Cだね。次はドファラ。コードがわからないなあと思ったら、転回させてみて。ほら、ひとつ転回させたら・・・?」
「あ、わかった。Fだ」
「そう。Fだけど一番下の音はド。そういう場合は、このように書くの」
先生は楽譜に F/C と書きます。
「ああ、そうなんだ。へ~え」
こうして、中間部のハ長調の部分に全部コードネームをつけ、それから分散型ではなく 和音で弾いてみます。
和音で弾くと、とても簡単。流れも大体つかめてきました。
そうしたら、いよいよ今の和音の位置をつかみながら、楽譜通り分散の三連符で弾くのです。
するとどうでしょう。
不思議なことに、あんなに複雑で難しいと思っていた三連符の伴奏部分が、いともなめらかにアッサリ弾けてしまいました。

「ねっ、できたでしょ。ここまでできれば、あとは右手だけ。右手は4分音符が並んでるだけだから、自分で簡単にできるよね?」
「うん、できそう。ばんざーい、やった~ \(^O^)/ 先生のお情けでできた~♪♪♪」
Sちゃん大喜び。
ちょっと見、難しそうでも、視点を変えてみれば一気に易しくできることもある。
コードネームは、フクザツ楽譜解析のための強い味方だよ!


Hさん若さの秘訣は

2016年02月10日 | レッスン日記(小中高生)
Hさん(大人):
バッハ・インヴェンションの本の「三声」=シンフォニアをやっています。
全15曲中 ただ今14番。最後から2曲目です。

先週は「ピアノのレッスンから帰って、急に思い立って」の「いきなり沖縄旅行」から帰った翌日のレッスンだったので、「全然練習できてないどころか 前のも忘れちゃってます」状態だったんですが、今週はちゃんと東京にいての一週間です。
「ダメですよ。先週と変わりません」といいながら弾き始めたHさん、先週まで弾けていた「B」の部分の終わりまでたどりつきましたが、そのまま止まらずに引き進めていきます。
ホホゥ・・・ 先に進んでるじゃないですか。
1段弾きすすめ、まだHさんは弾き止めません。
もう1段。さらにもう1段。
とうとう、曲の最後まで弾き通しました。

「すごい!『変わらな』くなんかないじゃないですか。最後までできてるなんてすごい。」
「新しい所はね。でも最初の方はおろそかなんですよ。新しい所やるのでいっぱいいっぱいで」
「がんばりましたね~」
「がんばったんですけどね・・・でもまだ全然ダメです」
と、相変わらず「ほめられベタ」のHさんなんです。
「わたくし、ほめられるとダメなんですの。ほらね、間違えた」とアマノジャクなところが少女みたいに可愛いHさんです。
お年は・・・70代も後半なんですよ。
若さの元は、身軽な旅行と憎まれ口?!

K子さん優等生♪

2016年02月09日 | レッスン日記(小中高生)
K子さん(大人):
「バロック作品集」の第1番、バッハのメヌエットト長調を練習しています。
今日は2月の第1回めのレッスン日。
1月に入門したので2か月目に入りましたが、レッスンは月2回なので、初日のミーティングは別として 今日でまだ2回目のレッスンです。

ピアノの前に座ったK子さん、さっそく姿勢がよくなってる!
先週、ピアノを弾くときの姿勢と椅子の位置、重心の置き方などをアドヴァイスしたんですが、もう見事にそれができています。
バロック時代の曲は 完全なレガートではなくノン・レガートで弾く、ということも、とても気を付けて実践しているなあと思いました。
ただ、あんまりいっしょうけんめいに気を付けすぎて、腕や手がちょっと緊張気味かな?
横で見ていると、鍵盤に完全に重みがかからず、どちらかというと手が軽いという印象です。
緊張していると、どうしても力が入ってしまいますよね。
その結果、手が宙に浮いたような姿勢になり 軽くなってしまいます。

でも、まだ入門したばかりなので、あまり気にせず、どんどん弾いていきましょう。
繰り返し弾いているうちに、少しずつ力が抜けて、より楽な手の運びが 体でわかってきますからね。

バロックの独特な奏法をつかんでもらうためには、最初が肝心です。
そのため、まだ1番にゆっくり時間をかけて練習してもらっているのですが、今日はその次の2番にも少し触れてみました。
「余裕があったら、次のもお家でやってみてください。ちょっと見てあるんですか?」と言ったら、なんとK子さん、
「7番くらいまで自分で見てみました」と言うのです。
すごい! じゃ2番はもう余裕ですね! \(^o^)/

こんなやる気満々のK子さん。楽しみです。♪
たくさんのバロック曲を、どんどん弾いていきましょうね!

・・・と言ってお見送りしたあと、部屋に戻ったら ピアノの譜面台に 肝心の「バロック作品集」がポツンと置き忘れてあったよ。(*_*; がびーん・・・

P.S. ご安心ください。すぐさま追っかけて、無事 楽譜を渡しましたよ~

軍隊ポロネーズがんばりましょう

2016年02月08日 | レッスン日記(小中高生)
Kさん(大人):
先月、今年度の課題曲を「軍隊ポロネーズ」と決めて、少しずつ取り組み始めました。
今日は「軍隊」2回目のレッスンです。
まずは冒頭の「A」の部分だけをやりましょう、ということにしてるのですが。
「いや~、難しいです・・・去年のドビュッシーとはまた違った難しさで」とKさん。
「そうですね。和音ばっかりだし。でも、右手と左手のリズムがおんなじだからその分は楽ですよね」
「そうなんですよね・・・でもこの曲、すげ~難しいですね・・・」
はい、難しいです。
「ショパンのポロネーズ弾く」と言ったら、みんながぶったまげて平身低頭するぐらい難しい曲です。実は。
最高級のレパートリーですよ。
でもね、同じショパンの「英雄ポロネーズ」と比べれば、ずいぶん簡単だと思います。
「英雄」は ほんっとに上級者じゃないと弾けないですが、「軍隊」の方は、確かに難しいことは難しいけど、手が大きくて広い和音がつかめる人であれば、努力次第で手が届かなくはない、と私は思っています。
Kさんは大人の男性なんだし、努力の力もじゅうぶん持っているので 大丈夫です。
がんばりましょう。