三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

映画「いとみち」。

2021年07月02日 | 鑑賞
女子高生×メイドカフェ×津軽三味線=「いとみち」

の映画を観てきました!


原作第1巻のストーリーがベースな感じでしたが、
より”家族”の物語に焦点があったように思います。
人見知りに悩む高校生のいとが
メイドカフェでのアルバイト経験を通して成長し、
幼い頃に死んでしまった母への想い、
父や祖母との少しぎこちない距離感が変化していく様子が
穏やかなトーンで描かれる。

西川洋子さん演じるおばあちゃんが
しょっちゅう孫に「これ食べ」みたいに言うところとか
いとを見る眼差しが慈愛に満ちてて、
でも、いとは素直にそれを受け取れないでいるのが
自分のおばあちゃんと重なって、ちょっと苦しかった。
終盤、いとが三味線の練習を再開して
おばあちゃんと二人で弾くシーン、
本当に楽しそうで嬉しそうで幸せな場面で
あたたかい気持ちになりました。

ただ、家族に重点があった分、メイドカフェの人たちが
ちょっと描き切れなかったのかなーという印象も。
シングルマザーの幸子に亡き母の面影を重ねるシーンが
何度かあったものの、智美さんとかオーナーも
もうちょっとエピソードが描かれると良かったのかなぁ。
原作を先に読んでいた身としての感想です。
原作のこの3人、すっごくステキで何回も泣いたので
ぜひ原作もあわせて読んでみてほしいです!
 


 椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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►演奏予定
 7月4日(日) 女流義太夫勉強会 栞呂会 第5回 @千日亭
 7月11日(日) パナクティで聴く娘義太夫 vol.2 @スペース・パナクティ
 7月30日(金) 三味線三昧@京都・天Q
►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。


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