楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

     ・日ごろ考えること
     ・日光奥州街道ひとり歩る記
     ・おくのほそ道を歩く

アルバム 7

2003年11月22日 09時44分00秒 | つれづれなるままに考えること

海外旅行 2

結婚25年を記念して「ハワイ 10日間」の旅をした。
しかし費用は、全部会社持ち。半期の実績が優秀だったということで、戴いたご褒美。カミさんには内緒だったが、空港で会社の人が見送りに来ていて、ばれてしまった。

その折「死ぬまでに世界中を旅して連れて行ってあげる」ことを再約束した。一昔前は、夢のまた夢であったが、今度は、現実味を帯びていたので、カミさんは今でも覚えているに違いない。

この時、世界中は何をさすかというと、オリンピックの参加国が197カ国あったこと。世界は五大陸に別れていること。さらに「夫婦で外国旅行をしよう」という本で知ったが、俳人 斉藤茂吉の妻が、茂吉亡き後、世界を旅して104カ国に及び、亡くなった時に、スーツケースを開いたら、明日にも旅立てる状態であった、ということから、せめて彼女より一カ国多い105カ国を訪問したいと思った。

カミさんには世界の五大陸を連れて行くとのみ話したが、今は南米を除いて四大陸は訪問し終わった。国を勘定すれば、全部で39カ国になる。

スタートは、世界中の人がたくさん訪ねる国の「ベスト 3」から
訪問することにした。

オーストラリア、カナダ、北欧 の3カ国。

なぜこの国々が 「ベスト 3」なのかというと、それは治安が良い「ベスト 3」だからである。
確かに、この国々を訪ねた時、添乗員の方は、パスポートや現金を盗難にあわないよう、しっかり身につけること、という注意を与えなかったし、街を歩いても、ごく安心できる雰囲気であった。

オーストラリアは夫婦二人で楽しく過ごすことが出来た。何といっても、当時オーストラリアは、日本の新婚旅行のメッカだったから、ハネムーナーで一杯だったので、僕たちも触発された。現地の方は、上手い表現をなさる。いわく「あなた達はセカンド・ハネムーン」

カナダでは、レイクルイーズの湖畔を散歩して、やっと薄暗くなったので、そろそろ夕方の七時くらいだろうと思ったら、夜の十一時であった。カナダに白夜があることを知らなかった。

北欧では、ツアーに御一緒した方と意気投合して、仲良くなった方があった。帰国後何かの拍子に、図書館で現代著名人名簿に有名な作曲家としてその方の名が掲載してあり、驚いたことがある。
その北欧は、フィンランドからスエーデンまで船旅であるが、デッキでカミさんと二人だけの白夜を体験した。ミステリアスでロマンティックな体験であった。
太陽が南西の海に沈むと、ややあって南東の海から日が昇る。
その間空は薄明かりのままである。
また、スエーデンの市庁舎のレストランで、ノーベル賞授賞式晩餐会と同じメニュウで食事をしたが、大江健三郎氏が受賞した時のメニュウであるということだった。

大江健三郎氏と言えば、ここで講演をしたそうであるが、その題が「あいまいな日本と私」と言う題であったが、それ以前に受賞した川端康成が講演した題が「美しい日本と私」であった事を知っている人は少ないと思う。

「私にとって海外旅行とは何か?」というと、旅を通じ、人は如何に生きるべきかを探り、自分が生きてきた「生き方」が正しかったのかを検証する旅-「人生とは?」「人間とは?」を尋ねる旅-でもある。今のところ否定的な証拠は何も無い。

そして日本は、確かに世界に冠たる経済大国であることを身に沁みて感じた。お金がものを言う商売の上では、いわゆる先進国の人も一目置く。しかし商売を離れてしまうと、マナーや、エチケットの点で、世界の中で恥ずべき日本人の多いことも知った。

海外旅行とは、日本の再発見である。日本が、いかに美しい国であり、如何に住みやすい国であるかがよく分かる。

そして、これから先、何カ国まで訪問出来るか分からないが、旅を続けてカミさんへの約束を全うしたいと思っている。



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