日本に来る外国人は、和式トイレに入って、
いわゆる金隠しの上に座って用を足そうとする人がいるそうだ。
上野の谷中(地名:やなか)にある純日本風旅館の主人が語っていた。
この旅館は、日本風であることと、
おもてなしの心に溢れた旅館として、
ネット上で欧米人の評判になった旅館である。
銭湯も和式のトイレも、
欧米人から見れば変っているもののようだが、
日本を理解する上で、大切なものだそうだ。
湯船に入る前にすそを洗い身体にお湯を流すと聞くと、
途端に安心して湯船に浸かると言う。
欧米では入浴は一人でするものらしい。
欧米のトイレは椅子式で、日本もずいぶん洋式が増えた。
でも、この旅館は和式を洋式に替えることはないという。
勿論、畳に布団をべッドにするなんてことはしない。
隣の部屋との仕切りの襖も、これも壁に替えることはしない。
何故ならこの和式の魅力を感じて泊りに来る外国人が多いからだそうだ。
アジアのトイレ事情は日本人も驚くことが多い。
アジアのトイレ事情は日本人も驚くことが多い。
お隣の中国では、便器に金隠しは無く、
ドアを開けてどちらを向いてかがめばよいか解からない。
日本では、ドアを開いて奥に向って用を足すので、
中国でも同じと思って用を足すと、それは間違い。
中へ入って、ドアー側に向き直り用を足す。
外から外敵に襲われた時の用心だと言う。
第一ドアーに鍵がないのだ。
ボクが旅行を始めた時の、中国ではドアーが無かった。
衆人の中では、大も小も、とても用は足せない。
一瞬であるが、前立腺肥大を疑った。
次がトルコ。
ここは椅子式の座って用を足す方式。
次がトルコ。
ここは椅子式の座って用を足す方式。
何が違うかと言うと、用を足した後の始末の仕方が違う。
日本では終わった後、トイレットペーパーでお尻を拭くが、
トルコでは、ホテルでも紙は無く水道のホースがあり、
ホースをお尻に向けて水を流し、左手で洗う。
古い遺跡を訪ねて、そこに公衆トイレがあった。
ベンチのように長い椅子があり、
ポーランドのアウシュビッツの捕虜収容所のトイレのように、
お尻を乗せるところに丸い穴が幾つも開いている。
穴を覗くと、はるか下のほうに川の流れがあり、
そこへ用を足したものを落とす。
落としたものが水しぶきを上げても、
お尻までは届かないほど深い。
川への落し物は、住んでいる魚の餌食(?)になるのだろうか?
用を足した後の始末であるが、
座っている足元にせせらぎがあって、
せせらぎから左手で水を掬ってお尻を洗う、
そのように出来ていると、
若くて美しい金髪のガイドさんが実演しながらの説明であった。
さて、ここで言う左手と言うのが大切なことで、
さて、ここで言う左手と言うのが大切なことで、
トルコ人は食べ物を絶対左手では持たないのである。
日本人が誤って左手で食べ物を渡すとなると、
どんな反応が待っているのだろう・・・・。
考えただけでも楽しくなる。
(作業に出かける前に座らせた
アウシュビッツ強制収容所のトイレ、
二列になっているが、
前後左右には仕切りがあった跡がある。)