楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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ハゼ釣りー釣り道具ー断捨離?(2)

2020年11月19日 16時34分55秒 | つれづれなるままに考えること
「けたハゼ釣り」は諦めて、誰でもできる夏ハゼ釣り。

書物に夏のハゼについては、「乗りで釣る」と書いてある。
夏のハゼは、食い意地が張って居て、誰でも釣れる。
若い女の子なんかも釣りに来るくらいだと言う。

だから「ハゼに始まり、ハゼに終わる」なんて言う。

しかし、夏ハゼと言っても、
そう簡単には釣れないことをボクは知って居る。
上に書いた「乗りで釣る」と言うのが解らなくて、
東京湾のハゼがいる海に出かけた。

到着した時はちょうど満潮の時間帯で、
竿に餌を付けて投げ入れても、ハゼはいっこうに釣れない。
諦めて橋桁のある浅瀬まで行ったら、
ハゼが見える所にいるではないか。
ハゼの口元に好物のゴカイを垂らしても見向きもしないのだ。

何度同じことを繰返しても、
変わらないので諦めていたら、
海の様子が少し変わって来た。
満潮が終わり引き潮になって来たのだ。

海が動き、海水が動き出すと、
今まで居たハゼたちが動き出し、
少し深い砂地へ移って居ったが、海が綺麗で透けて見える。
見える魚は釣れないと言うが、餌を垂らして見る。

ゴカイの付いた針を下すと、
ハゼの一匹がぱくりと食いついた。

しかしじっと動かない。
周りに居た別のハゼが近寄って来ると、
ゴカイを咥えたハゼがさっと動いた。
咥えた餌を横取りされないようになのか・・・・。

この時、竿先にブルッと手応えがあった。
竿を上げたら、当然のことであるが、ハゼがかかって居た。
そこで、別の場所に移動して、釣りを始めると、
こんどは、たびたび手応えがあってハゼがつれる。

つまり満潮の間は、海が動かず、
ハゼはジッとして居るだけのようだ。
引き潮(或いは満ち潮)で海が動き、
水がかき回されると、ハゼは食欲旺盛になって来る、
そんな気がした。

そこで「乗りで釣る」意味が少し解った。
ハゼは最初、餌を咥えるだけで、その後のみ込んで移動する、
この移動する時、ブルッと手応えがあるのだが、
釣り上げるとハゼは針ごと餌を飲み込んでいる。
飲み込んで腹に入ってしまった針を取るには、
すこぶる面倒であることを、釣りをしたことのある人は、
ご存知のはずである。

餌をハゼは最初はくわえる状態で、
次に餌を飲み込んで、移動する、
この観察から、ハゼが餌を咥えた時に釣り上げれば良い、
これが「乗りで釣る」と言うことに違いないと判断した。

ハゼが餌の上に乗ったような感じがしたら、竿を上げる。
これが「乗りで釣る」と言うことに違いないと確信して、
夏のハゼ釣りに友人と出かけた。

始めは「乗りで釣る」感触が解らず、相変わらず、
「ブルッ」と、くる手応えで釣っていたが、
針は餌ごとお腹に入っていて、針を取りだすのに手間取っていた。
その内、錘(おもり)と竿先へつながる糸を、
ピーンと張り詰めると、
錘りが微かに重くなることが有ったので、
竿を跳ね上げると、なんとハゼがかかって居た。
それもお腹に針があるのではなく、
針はハゼの上あごにかかって居た。

この感触が「乗りで釣る」ことに違いないと、
次に入れた竿が同じ微かな重さを感じたら、
竿を上げると同じようにハゼが釣れて、
しかも針はハゼの上あごににかかって居るではないか。
魚の口から簡単に針を外して、また海へ餌を投げる。

友人はと見ると釣り上げた魚から、
四苦八苦して針を外している。
友人が一匹処理する間に、ボクは三匹処理できる。

しかし釣り上げるタイミングがすこぶる微妙で、
全神経を指先にかけて、合図を知らなければ釣れない。

それにしても「乗りで釣る」タイミングが解ったため、
釣果ははるかに多かったことだけは事実である。

しかしハゼは食べるのに天ぷらか、
白焼きにして正月の雑煮のダシ程度しか、
ボクは知らないので、
以後二~三回ハゼ釣りはしただけで終わってしまった。


コメント (4)
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