散歩でいつも行く「自然観察公園」は、
東京都北区にあり、
「ふるさと体験農家」は
この公園内にあって管理されている。
コロナ禍で自粛されていたイベントなどが解禁されて、
この度、餅つき大会が復活した。
先々週の土曜日のことです。
その時、北区指定無形民俗文化財となっている、
表題の「稲付の餅つき唄」が紹介されると言うので、
見学した。
餅つき唄の前にモチ米を蒸して、
餅つきの練習がある。

(ふるさと体験農家の庭で餅つき)
やがて北区の区長さんの挨拶があって、
開会の宣言ー北区の保存会のお年寄りの皆さんによる、
「餅つき唄」の披露とともに餅つき大会が始まった。

(区長さんの開催宣言)
昔、稲付町は京浜東北線「赤羽駅」を挟んだ広い町であった。
中山道と御成り街道との間に挟まれた町で、
一帯は広がる田園地帯で農家以外何もないところで、
暮れが近づくと村の人たちが集まって、
何俵ものもち米を炊いて、沢山お餅を搗いた。
その時の唄「稲付の餅つき唄」である。
頂いたパンフレットの右半分は、

「稲付千本杵餅ねり唄」で左半分は、

「稲付千本杵餅つき唄」となっている。
最初の「餅こね唄」は蒸しあがったもち米を臼でこねる時の唄、
4人で餅こめをこねる。
この「杵つき唄」、歌詞を見ると、
どこかで聞いたことのある歌詞、
考えた挙句思い出したのが、
会津民謡だ。
やおら、こね上がった所で杵を太いものに変え、
かわるがわる振り上げ、
よいしょよいしょの掛け声勇ましく餅つきが始まる。
同時に「餅つき唄」が唄われるという寸法。
「餅つき唄」の歌詞を見ると、
三島の農兵節(ノーエ節)の歌詞ですが、
節回しは違っており、初めて聞くものだ。
保存会の皆さんが、一番二番とかわるがわる唄うのですが、
ほとんどが年配の方で、若い人は居ない。
最後に北区の小学校4年生の皆さんが、
「稲付の餅つき唄」を合唱して、
一部の人は踊りを披露した。
唄い終わって立ったまま催しを眺めている保存会のお年寄りに、
区長さんが折り畳み式の椅子を持ってきて、
高齢と思われる人の所へ持ってきた。
恐縮して、唄が終わるまでそこに座った方がいたが、
後ほど聞いたところでは、95歳になられるそうだ。
元気に歌われた姿に感動した。
いつまでも元気で過ごされますように・・・
今日という一日が元気に過ごせますように
皆さんのご多幸を
お祈りしております。