(芭蕉が二泊した高久)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/b4/63d15e38a660f6539a4d5c668da5e973.jpg)
(那須・高久)
黒羽の城代浄法寺図書邸から家来の角左衛門への紹介状を携え、
芭蕉は那須の「殺生石」を見ようと出かけた。
途中、雨のため、紹介された高久の角左衛門家に二泊している。
角左衛門は高久の地にあって、名主であった。
現在、4号線旧道に沿って「芭蕉二宿の地」の石柱があり、
三軒ばかりの民家が建っている。
南隣に小さな公民館があるので、その空き地に車を駐車させてもらう。
公民館から歩いて「芭蕉二宿の地」を通り越して、北へ数十メートル先に、
(那須町史跡 芭蕉翁塚 「杜鵑の墓」)の白い標柱と説明案内が建っている。
奥をのぞくと、階段の先に芭蕉翁塚の上に覆いがある。
(*)杜鵑はトケンと読み、ホトトギスの中国名。
(芭蕉翁塚の標柱)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/85/7f00720e03e3641bee7e2c2bde4ddcef.jpg)
那須町教育委員会の案内を要約すると、
(黒羽の桃翠宅からきた芭蕉は、雨で高久に二泊し、
「殺生石」を見るために那須湯元に向ったのを記念して、
角左衛門の孫青楓が、芭蕉の碑を建て、「杜鵑の墓」と称した。
「落ちくるやたかくの宿の時鳥 芭蕉」の句を、角左衛門に授けた。)とある。
標柱の場所から小高い所の奥に「芭蕉庵桃青君碑」の碑が建っている。
ずいぶん古い碑のようで碑文が漢文で書かれているようであるが、
判読できないと、旅のガイドブックにあるが、
正面の「芭蕉庵桃青君碑」以外は、左右背面には何も文字らしきものは、
見当たらなかった。立て替えられたものかも知れない。
(芭蕉翁塚、奥に碑が見える)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/59/9c807e8539b37d340ca2790b0b4ae8f9.jpg)
(芭蕉庵桃青君碑を撮っているボクの影が映っている)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/78/63440f0a3a5febcd0d82f2a4b29f8327.jpg)
芭蕉翁塚の場所より、南へおよそ1kmの左に、
高久家の菩提寺 高野山 高福寺があるが、
参道を入った本堂手前の広場に、松の木がある根元に句碑がある。
(高福寺参道中央の松)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/b0/d510475f16bb7ae5f2119707ae6fe820.jpg)
「高く村庄屋が
家に宿りて
落来るやたかくの
宿のほととぎす
一と間をしのぐ
ミじか夜の雨 曾良」とある。
家に宿りて
落来るやたかくの
宿のほととぎす
一と間をしのぐ
ミじか夜の雨 曾良」とある。
(松の木の根元にある句碑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/cf/2204fc4bd7c7b0696c639116e6f175a8.jpg)
曾良の俳諧書留によると、
芭蕉が角左衛門に授けた句文は、
(殺生石見んと急ぎ侍るほどに、
雨降り出ければ、先、此処にとどまり候。
・落ちくるやたかくの宿の時鳥 翁
木の間をのぞく短夜の雨 曾良)
雨降り出ければ、先、此処にとどまり候。
・落ちくるやたかくの宿の時鳥 翁
木の間をのぞく短夜の雨 曾良)
であり、碑文が間違っている事がわかる。
このあと、芭蕉は「清水流るるの柳」(遊行柳)を観るために、
那須町芦野に出かけている。
・二泊せる 高久の里に かかる月 hide-san
見つけるとは。すごいですね~
芭蕉、当時より有名人だったのですね。
二泊しただけで碑が建つとは。
黒羽から西の方へ移動した訳ですな。
貴兄が書き込まれる奥の細道を楽しむために
図書館で文庫本を一冊借りてきました。
芭蕉の旅 & 円空の旅 立松和平著
同じ時代の人物で同じ頃に良く似たコースを
仏像を彫りながら旅をした僧侶のようです。
まだ読み出した処で黒羽へ向かう道中までですけど。
芭蕉は相当有名人だったようです。
ボクの父も俳句だけ、見事に作りました。
円空の仏像は、沢山あるようですが、
どの仏像も謎のえもいわれぬ微笑みがあるので有名です。
荒削りの仏像をどのように彫刻したのか見事な微笑です。
凄い枚数ですね。
私は、120枚くらいでしょうか。
だんだん、この習慣もなくなってきましたけどね。
若い人は書かなくなってきています。
メール時代ですからね。
旅の先々で作句をして差し上げたのでしょう。
人情味を感じますね。
簡単なそしてお金がかからないメールを選んだのでしょう。
よく解かります。
この句はその挨拶代わりの句で、
芭蕉の真蹟が、高久家に残っているとのことです。
今朝も雪が降りましたが何とか止んでくれました。
やっとTVの部品が来ていつも通りTVっ子のオジイちゃんです。
コタツもお友達で困りますよ~。
猫と一緒です。
いつも ありがとうございます♪(*'-^)-☆
殺生石は溶岩の塊とか?…狸が殺され化したとか…
うたを詠む人は心優しい人が多いですね。一茶の優しさもよく聴きました。例え小さな生き物でも、踏みつけるだけでも良い気持はしませんね。