そうなんだ。

外国語で知ったこと。

いなせ   俗語

2013-10-02 13:00:00 | 御朱印
1716年~1745年は8代将軍・徳川吉宗の時代です。
この頃の江戸は活気があったのでしょう。 後のドラマに
登場する人物や名称が多く見受けられます。

将軍・吉宗自身も 『暴れん坊将軍』 として、お馴染みです。
1717年に南町奉行となった大岡忠相は 『大岡越前』。
吉宗の行った “享保の改革” 時に設置された将軍への
訴願・目安箱に、町医者である小川笙船が願い、無料の
医療施設 “小石川養生所” が作られます。 この町医者が
『赤ひげ先生』 のモデルと言われています。

この時代を背景とした、佐伯泰英著 時代小説 『密命』 全26巻中、
いよいよ私は25巻目に入りました。
主人公である金杉惣三郎とその家族は、度々、“芝神明社” で
お参りしたり、お百度を踏んだりしています。
この江戸時代の “芝神明社”。 明治以降は “芝大神宮” が正式名称と
なっています。 

話が完結する前に、芝大神宮を見てみたい・・・。

暑さもようやく和らいだので、お参りしてきました。
鳥居をくぐり、階段を上ると両脇に鎮座している“狛犬”の
台座に “め組” と大きく彫られているではありませんか。
『密命』 にも、町火消し “め組” の粋な兄さん・姉さんが登場します。
この台座は実在した“め組”によって奉納されたに違いありません。

フィクションが 《こんなこと、あんなこと、実際にあったのかも》 に
なった瞬間です。

“小石川養生所” も将軍吉宗と江戸町奉行の大岡が主導
しましたが、1720年に江戸の町火消し組織を “いろは四十七組”
の小組に編成したのも大岡で、むろん吉宗の了承を得ていたでしょう。
江戸は火事がとても多かった町と言われています。

“い・ろ・は・に・ほ・へ・と・ち・り・ぬ・る・・・”
のうち、“へ・ら・ひ・ん” は、“百・千・万・本”という
名に置き換えられました。 確かに“へ組”じゃねぇ~。
その中でも、芝界隈を受け持っていた 火消し“め組” の名は
有名ですし、時代劇などにも多く出て来ます。

私はまず、ラッツ&スターの 『め組の人』 がでてきます。

♪いなせだね 夏を連れて来たひと 渚まで噂走るよ め ♪

これは、化粧品のコマーシャルソングだったので 『目ヂカラ』 の強調と
火消し 『め組』 を掛けたらしいですよ。

いなせ・・・いさみはだ の俗語
いさみはだ(勇肌)・・・おとこぎがあって、強い者をくじき弱い者を
             愛する気風

粋でいなせな江戸っ子 “め組” の兄さん方・・・。
ちょっと心誘われます。


追: 本文中の “め組” をクリックすると、狛犬がご覧になれます。


コメント (5)
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