昨年末に脳梗塞の手術を受けた老母。
動かなくなった左半身を回復すべく1月末に転院したリハビリ病院を、昨日退院しました。
コロナ自粛と重なって、5カ月間の入院期間中のうち、4カ月間あまりが面会不可能となってしまいました。
母にとっても私にとっても、心が休まらぬ日々でした。
トータル6カ月に及ぶ入院期間中、母は一度もヘアーカット出来ませんでした。
長期入院患者用の院内理容店も自粛休業していたからです。
基礎化粧品は差し入れていたのですが、不自由な手でお手入れが出来なかったのでしょう。
入院前は、 「年齢よりも若く見える」と言われては得意顔の母でしたが
妖怪を連想させるその外見は
100歳と言われれば、信じてしまいそうでした。
待ちわびて待ちわびて、ようやくの退院の日。
母は、若いリハビリスタッフとの別れを惜しみ、泣いていました。
彼らは、リバビリのトレーニングだけでなく、精神的にも生活的にも母の支えとなってくれた様です。
長期に渡る面会禁止で、急遽差し入れた携帯電話の操作を、最後まで母は覚えられませんでした。
若いリハビリスタッフは、時々着信をチェックして操作し、私と母が会話できるようにしてくれました。
心優しい若者たちに、幸あれ!
退院を英語でいうと
「leave the hospital」(リーヴザホスピタル)・・・退院する
直訳は 『病院を去る』 で、『退院する』。
今回のコロナ騒動では、病院であれ、施設であれ、寂しい思いをした人が大勢いました。
タイミングが悪かったと諦めるしかないのでしょうねぇ。
「自分でどうにも出来ないことは、考えても仕方ない」 とわかっていても
いつの間にか、考えている自分がいました。
今、弘法大師空海に書かれた本を読んでいます。
昔々
飢饉や災害とともに、仏教が広がったのが分かる気がします。
『神様。仏様。 どうか・・・』
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