塚畑古墳の見学を終えたのち、再び西に向かって歩いていって、二上山や葛城山が属する金剛山地に沿って、南北に走る山麓線まで出ると、道路沿いに鍋塚古墳の丸い墳丘が見える。
鍋塚古墳は、直径約46mの円墳で、出土している埴輪などから5世紀の前半の築造と見られている。先ほど紹介した塚畑古墳に先行する古墳で、この周辺で最初に登場した大型の古墳であると言われている。埋葬施設などは不明である。
古墳は、ぐるっと周りを見て回ることができ、道路の反対側には児童公園になっている。墳丘に立ち入ることもできそうだったのだが、ちょうど古墳の横の農地で作業をされていたので、邪魔をしてはいけないかなと思い立ち入ることはあきらめた。立ち入っても特にこれといったものはないそうだ。
この古墳は、山麓線を自動車で走っていると、必ずと言っていいほど目に入る古墳であり、この古墳のすぐ北側を竹内街道が東西に走っている。おそらくは、これらの道から見えることを意識して造られた古墳ではないかと思う。
ただ、これらの塚畑古墳、鍋塚古墳に続く古墳が見当たらない気がする。この二つの古墳を築いただけであと衰退していったのだろうか?謎ではあるが・・・。
とは言え、これだけ形がはっきりと見やすい古墳もない訳で、それだけでも見に来たかいがあったという所である。
この後は、少し横に登って行って、兵家8号墳や芝塚古墳などを見て回ることとしたい。
【地図リンク】
鍋塚古墳
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