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アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

子どもの集中力を育てる

2005-10-14 06:27:45 | 読書日記
 子どもの集中力を育てる
  斉藤 学 著 文芸春秋
 今はやりの斉藤学である。僕自身結構気に入って読んでます。何でかなあって考えてみるとたぶん非常にわかりやすいということにあると思う。どうも教育関係の本って理想や理念が前に来すぎて読む気がしないのに対して、わかりやすいというかなんとなく漠然と思っていたことを非常にわかりやすく説明してくれているところにあるのかなと思っている。
 今回は集中力をどうしたら高めることが出来るのか?自身も非常に集中力のない人間である、また集中力のない子どもを持つ私としては読まざるをえないような内容でした。中身はそう難しいことをいっているわけではなく。結局は腰肚文化の継承にあるのだという。その具体例が多く書かれている。当然音読もそのひとつである。私も子どもに勧める反面自分でも音読をしたりするのだが音読をすると和歌などの意味がすっと入ってくるような気がする。もともと和歌というのは声に出して歌うものなのだから当然といえば当然ではあるのだが。漢詩なんかも音読してみると黙読と違って非常にリズム、語感を味わえて良いもののような気がする。呼吸法なんかも新鮮。たまに実践します。また肩入れなどの運動もしてみたりして。
 集中力を高めていくためには、ちょっとしたリフレッシュを取り入れていくというのがミソなんだろう。ただ、今もっていい力を出し切ることが大事というのは私もそう思う。そうやってちょっとずづ負荷を乗り越えることで実力は高まっていくんだろうと思う。ゆとりの中でいてると生ぬるくなってしまってエネルギーの出し方がわからなくなってしまうような気がする。だから変な方向にエネルギーを使う輩が増えてるんじゃないのか。
 ただこの本について思うのは、新しいことをやるのではなく、伝統的なものの中にそういった技術というのは型として残っているのだということであり、文化として継承されていないということなんだろう。だから改めて提唱されると非常に新鮮なものと映るのであろう。逆をいうといかに戦後の変動の中で断絶したものが多かったかということなんだろう。
 最近、勤務先で知り合いのお茶の先生にお茶の教室を子ども相手に開いてもらっている。とにかく難しいことはいわないが、型のある動作の美しさを感じてほしいと思っているのと同時に「あいさつ」をきちんとできるようにするきっかけとしたいと考えている。本書でもあいさつをきちんとすることによって、他者を受け入れる土壌が出来るようになるといっている。1時間やればちゃんとお互いにあいさつをして帰っていけるようにはなっている。このまま持続していければちょっとは違った人間関係が気づいていけるのではないかと思っている。それから型のある美しさに「憧れ」を持ってくれればと思っているがそれはちょっと欲が深いか。

 
 
 
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