こんな容器を用意する。これはピクルスだったかが入っていたビン。
これに灯油を入れる。灯油は倉庫の片隅に通年タンクに入っている。すごく入手性の良い液体。
灯油は燃料だけでなく、洗浄油としても使われていた。残り香が強いので昨今ではあんまり洗浄油としては使われていないようだ。というようなことを35年ほど前自転車屋の大将に教えてもらった。
それにベアリングを入れる。残り香が強いが、ベアリングの脱脂としては水分含有も少なく、作業中の錆の発生もわずかで助かる。
このまま半日放置する。中のグリスが、液状化するので、あとはベアリングがガラス容器に撃ちつけて変形しないように、軽く時間をかけてシャカシャカ振ってると、シールの隙間からグリスが抜ける。
灯油から出した後、紙を敷いた上に置くと灯油が毛細管現象で、あらかた抜けるが、灯油臭い。この後アルコールで灯油を洗浄して、メタルオイルを注した後、組み付け予定。
この脱脂はあんまり重量ではない。逆にメンテナンス頻度が上がる作業なので、出来ればしないほうが良い作業。これするのは、勝負の時の0.5台ぶんでも競ってる人の前に出たいからという気持ちのためにやってる。実際10cmも効果がないんじゃないかな?あんま意味はない。
レース前にバッテリーを新しいのを用意したり、シャーシのメンテナンスしたほうがまだまし。タミヤGPの一週間前ともなると、整備はしてしまってるし、練習するには本番はもうそこに迫ってるしで、神頼みするぐらいしかできることはそうはないので、これはある意味『神頼み』。
そしてパーツを切り出した。TT01とよくにてるので、このパーツはここなんだろうなと予想が付くパーツは切り出して、よくわからないものはランナーに付けたままにした。バリも取った。
気になっていたリアのトーインも簡単に計測したが、ハブ面に合わせた棒がどうも平行のようなので、ハブにトーインはついていない模様。
足の動きはTTの時よりもスムーズ。サスアームのシャフトがアームの一体成型でプラスチックでできている。それをプラスチックの穴に差す。普通はきつさが出るとか、ガタが出るとかしそうなものだけど、さくじつも書いたが部分的なファイバー混入とかさせると樹脂収縮率が変わるので、ぴったりとさせるのがそもそもがものすごい手間。恐ろしいほどの樹脂成型技術。
久々にラジコン組もうとすると、油脂類がなんか変。自転車で使ってる『ナスカグリース』を使う事にした。自転車ハブ軸用に買ったもので、非常に高性能すぎるグリース。
今日はここまで。
仮組みしてみると、TT01よりもスパーの抑える部分が形状が変えていて信頼性向上している。
ここもTT01から形状がずいぶん変わってしまってるけど、本質的な部分はTT01の信頼性を継いでいる。切れ角がちょっと甘いので、カップとドッグボーンの無理が掛からないところまで、あと5度ほど切れるようにブロック部分を加工しようと思う。