WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

大西順子は凄かった!

2006年07月09日 | 音楽

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 大西順子を含むユニットのライブに行ってきました。峰厚介(s)、大西順子(p)、米木康志(b)、原大力(ds)というメンバー構成です。

 数年前から事実上引退的な状態だった大西順子が活動を再開したという話は聞いていましたが、まさか私の住む街の小さなジャズ喫茶で(しかも5000円という値段で)大西を聞けるとは思っていませんでした。会場は小さく、40~50人入るかどうかという規模でした。その会場で、私はわずか2メートル前で大西がピアノをたたくのを目撃したのです。

 事実上の引退の直前、フリー色を強めた大西でしたが、ここでもその傾向は継承されていました。ソロはもちろんですが、オブリガートやバッキンク゜での不協和音の使い方などオリジナリティー溢れる演奏でした。超絶技巧とはこのことをいうのでしょうね。ものすごいスピードでピアノをたたき続ける大西を、2メートルの距離で目撃したのです。前半最後の「ウンポコロコ」を聞き終わった時、オーディンスは絶句、凄すぎるの一言でした。ピアノという楽器は、弾くものではなく、まさにたたくもの、打楽器なのだということを身をもって感じさせられる演奏でした。 

 大西順子は凄かった。これからの大西順子に注目したい。

 余談だが、大西順子はかわいかった。時折微笑む時のエクボが素敵たった。実力のあるミュージシャンをこんな風にいうのは不遜だろうが、本当にチャーミングな女性だったのだから仕方ない。ちょっとエッチな視線だが、ピアノに座るお尻のラインがなんともいえなかった。