7日の日曜日 報道2001、NHK日曜討論、サンデープロジェクト等で「米軍再編に絡む日本の負担」「医療保障」「少子化問題」「小泉後継」を国会議員・元議員・評論家などが色々語る
でも額賀防衛庁長官の取りとめもない説明、ねずみ講的発想(まだ費用負担する者が増えるとの幻想、その意味では年金も同様)による医療保障の改革、「少子化」を対策を打てば「増加」に変わる様な皮相な論説、そして同じ発想しか出来ぬ「小泉後継」の取り巻き連中
爺のこの人たちに対する焦燥感・無力感・閉塞感はどこから来るのであろうか
十年一昔と言うが十年前に人々は何を考えていたろうか 以下は連休中に探した(市井の人)植田一信氏著「デフレ・スパイラルは世界を救う」を引用
負の経済
日本社会に起こっている負の経済現象を羅列すると以下のようになる
①1995年裁判所によって自己破産を認定されたもの四万五千件 これは、交通事故による死者数の四倍になる 若者達のカードローンによる過剰債務から、企業のリストラの結果の住宅ローンの支払い不能という日本社会の経済構造に組み込まれた、社会に中心に位置する中年層の自己破産に移行しているのである
②1995年、負債一千万円以上の企業倒産は一万五千件を越えた 負債総額は史上最高の八兆四千百七十億円に達した 不況型・円高型・価格破壊型・海外進出失敗型と日本経済構造の中心に位置していることに注目したい
③1996年度末の国が将来返済しなければならない債務見込(隠れ借金)は、(法定分)地方財政対策の返済繰り延べ分五兆四千九百八十六億円、一般会計承継債務語調四千八百四十八億円、国民年金への国庫負担繰り延べ九百四十八億円、(法廷外)厚生年金への国庫負担繰り延べ特例一兆二千百五十億円、国鉄清算事業団の債務二十七兆円、その他三兆八千百八十五億円、合計四十三兆一千百十七億円になる
④地方自治体の発行している地方債の残高は百二十兆円に達している
⑤日本の財政は1970年後半から赤字国債に依存度を高め、1980年までに赤字国債の脱却が計られたが、これは達成できなかった
1982年9月、「財政非常事態宣言」が出されたが改善は見られなかった 一時バブル経済によってバブル税収が増大したが、バブル崩壊によって財政の悪化は以前にも増して深刻となり、1995年11月「財政危機宣言」となった
1996年度予算では、一般会計七十五兆一線四百九億円のうち二十一兆二百九十億円が国債により賄われる
前年、1995年度に続いて国債依存度は二十八パーセントとなった
1996年度の国債依存度はアメリカの9.8パーセント、ドイツの13.3パーセント、と比べればアメリカの三倍、ドイツの二倍と国家財政としては破産状態に突入している
しかも、日本の国際発行累積残高は1996年度末二百四十一兆円に達する 日本の財政の硬直化と赤字財政は回収不能な自転車操業に入って国債償還の目処はついていない
⑥国の借金は国債残高二百四十一億円、隠れ借金四十三兆一千億円、地方債百二十兆円、合計四百四兆円に達し、GDPの八十パーセント以上になる
⑦国民の総預金額は一千兆円といわれているが、その大半は食い荒らされていることになる
⑧負の経済におけるモラル・ハザードは、出資金に配当金を出さない 出資金は返済しない 借入金は返さない 破産・倒産による債務の返済不能は当然の事と考えるようになった
周りを見れば、資産デフレの被害者はいくらもいる 株で損をした ビルを建てたが入居者がいない 金も土地も無くなって借金だけが残ったと、自分が恥ずかしいので発言を控えているので、大きな声にはなっていないが日本の経済社会の暗部になっている
土地、株式等の資産デフレは証券・金融・不動産・生保・住専・ノンバンクの経済破綻をもたらし、日本のエコノミストや経営者の自信を喪失させている
「議論」を、日本の政治家・官僚・業界の経営者たち、そして、エコノミストたちを含めた日本人の資質論に逃げてはならない
今、日本の言論、報道は全て過去の負の遺産,即ち、破綻処理に血道を挙げているが、日本経済と日本の政治、国民の生活は一時も(休むこと無く)今日、明日、未来の経済の再建に取り組まねばならない時にきている
「議論」の第二は、千兆円の国民の貯金総額、農林系金融機関が七十兆円もの預金を集められた(この)日本の経済を動かした、哲学、経済理念とは何であったのかという視点に立った討論を期待したい
平成8年(1996年)5月1日 引用終わり
冒頭に書いたようにこれは十年前の記事である 一部の数値を直近のものに置き換えれば今日そのまま使える 特に国債と地方債残高は平成15年12月末で1050兆円に上る(国債残850兆円 地方債残200兆円--国との重複分を除く)
橋本、小渕、森そして小泉と続く辻褄あわせの日本国首脳 それを越えることの出来ない野党(特に民主党)の首脳部と取り巻き
1000兆円の国債残高の処理に方向性を与え(国の負債は若者に背負わせない)当面国債償還費20兆円の棚上げを計り国会議員の半減を始めとする冗費の節減 「少子化」を認めた上の社会保障制度のあり方(50歳を区切りに50歳以上は従来方式、以下は新方式を提示しなければ 政府が繰り返す社会保障は世代間の担い合いなる騙し言葉との決別) 専守防衛なる異常な国防論(同時に日米安保のあり方)の検討程度の事を提言しないといけない 元キャバクラ嬢でもフリーターでも良い 政治の天才性はこの日本にいる一億二千七百七十余万人の誰かの遺伝子に眠っている はやく目覚めて欲しい
写真は浦島太郎
でも額賀防衛庁長官の取りとめもない説明、ねずみ講的発想(まだ費用負担する者が増えるとの幻想、その意味では年金も同様)による医療保障の改革、「少子化」を対策を打てば「増加」に変わる様な皮相な論説、そして同じ発想しか出来ぬ「小泉後継」の取り巻き連中
爺のこの人たちに対する焦燥感・無力感・閉塞感はどこから来るのであろうか
十年一昔と言うが十年前に人々は何を考えていたろうか 以下は連休中に探した(市井の人)植田一信氏著「デフレ・スパイラルは世界を救う」を引用
負の経済
日本社会に起こっている負の経済現象を羅列すると以下のようになる
①1995年裁判所によって自己破産を認定されたもの四万五千件 これは、交通事故による死者数の四倍になる 若者達のカードローンによる過剰債務から、企業のリストラの結果の住宅ローンの支払い不能という日本社会の経済構造に組み込まれた、社会に中心に位置する中年層の自己破産に移行しているのである
②1995年、負債一千万円以上の企業倒産は一万五千件を越えた 負債総額は史上最高の八兆四千百七十億円に達した 不況型・円高型・価格破壊型・海外進出失敗型と日本経済構造の中心に位置していることに注目したい
③1996年度末の国が将来返済しなければならない債務見込(隠れ借金)は、(法定分)地方財政対策の返済繰り延べ分五兆四千九百八十六億円、一般会計承継債務語調四千八百四十八億円、国民年金への国庫負担繰り延べ九百四十八億円、(法廷外)厚生年金への国庫負担繰り延べ特例一兆二千百五十億円、国鉄清算事業団の債務二十七兆円、その他三兆八千百八十五億円、合計四十三兆一千百十七億円になる
④地方自治体の発行している地方債の残高は百二十兆円に達している
⑤日本の財政は1970年後半から赤字国債に依存度を高め、1980年までに赤字国債の脱却が計られたが、これは達成できなかった
1982年9月、「財政非常事態宣言」が出されたが改善は見られなかった 一時バブル経済によってバブル税収が増大したが、バブル崩壊によって財政の悪化は以前にも増して深刻となり、1995年11月「財政危機宣言」となった
1996年度予算では、一般会計七十五兆一線四百九億円のうち二十一兆二百九十億円が国債により賄われる
前年、1995年度に続いて国債依存度は二十八パーセントとなった
1996年度の国債依存度はアメリカの9.8パーセント、ドイツの13.3パーセント、と比べればアメリカの三倍、ドイツの二倍と国家財政としては破産状態に突入している
しかも、日本の国際発行累積残高は1996年度末二百四十一兆円に達する 日本の財政の硬直化と赤字財政は回収不能な自転車操業に入って国債償還の目処はついていない
⑥国の借金は国債残高二百四十一億円、隠れ借金四十三兆一千億円、地方債百二十兆円、合計四百四兆円に達し、GDPの八十パーセント以上になる
⑦国民の総預金額は一千兆円といわれているが、その大半は食い荒らされていることになる
⑧負の経済におけるモラル・ハザードは、出資金に配当金を出さない 出資金は返済しない 借入金は返さない 破産・倒産による債務の返済不能は当然の事と考えるようになった
周りを見れば、資産デフレの被害者はいくらもいる 株で損をした ビルを建てたが入居者がいない 金も土地も無くなって借金だけが残ったと、自分が恥ずかしいので発言を控えているので、大きな声にはなっていないが日本の経済社会の暗部になっている
土地、株式等の資産デフレは証券・金融・不動産・生保・住専・ノンバンクの経済破綻をもたらし、日本のエコノミストや経営者の自信を喪失させている
「議論」を、日本の政治家・官僚・業界の経営者たち、そして、エコノミストたちを含めた日本人の資質論に逃げてはならない
今、日本の言論、報道は全て過去の負の遺産,即ち、破綻処理に血道を挙げているが、日本経済と日本の政治、国民の生活は一時も(休むこと無く)今日、明日、未来の経済の再建に取り組まねばならない時にきている
「議論」の第二は、千兆円の国民の貯金総額、農林系金融機関が七十兆円もの預金を集められた(この)日本の経済を動かした、哲学、経済理念とは何であったのかという視点に立った討論を期待したい
平成8年(1996年)5月1日 引用終わり
冒頭に書いたようにこれは十年前の記事である 一部の数値を直近のものに置き換えれば今日そのまま使える 特に国債と地方債残高は平成15年12月末で1050兆円に上る(国債残850兆円 地方債残200兆円--国との重複分を除く)
橋本、小渕、森そして小泉と続く辻褄あわせの日本国首脳 それを越えることの出来ない野党(特に民主党)の首脳部と取り巻き
1000兆円の国債残高の処理に方向性を与え(国の負債は若者に背負わせない)当面国債償還費20兆円の棚上げを計り国会議員の半減を始めとする冗費の節減 「少子化」を認めた上の社会保障制度のあり方(50歳を区切りに50歳以上は従来方式、以下は新方式を提示しなければ 政府が繰り返す社会保障は世代間の担い合いなる騙し言葉との決別) 専守防衛なる異常な国防論(同時に日米安保のあり方)の検討程度の事を提言しないといけない 元キャバクラ嬢でもフリーターでも良い 政治の天才性はこの日本にいる一億二千七百七十余万人の誰かの遺伝子に眠っている はやく目覚めて欲しい
写真は浦島太郎