王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

お灸の話

2006-05-18 09:01:27 | 生活(地域)
昨日17日午後4時から12チャンネル三越提供レディス4でお灸の話
ゲストは都内の有名な鍼灸学校の大先生で鍼灸師 しかも医学博士だ でもいまいち説明がはっきりしない そこで知人の現役鍼灸師に聞いてみた 彼は北京で本場の中国鍼灸を2年学んで来ている 彼も番組を見ていた 以下は私の疑問と彼の見解と番組の感想

質問1;穴(つぼ)とは
答え :中国の伝統医学(中医学)では人体の活動は気(き)という目に見えない微小な物質の働きで維持されている これを信じるところから始まる 番組の大先生は医学博士なのでここを断言しなかったので後が分かりにくい 気とは呼吸による静気と食べ物による精微(せいび)により五臓六腑の働きで作られる 気から血(けつ)と津液(しんえき)が作られ体内をめぐる その通り道が経絡(縦横の道の意)で体中を内外表裏つないでいる 穴(つぼ)は気が体表部で出入りする所になる いろいろな事情でその気・血・津液の流れが阻害されると病気になる だから穴を針灸で刺激を与えると気の流れが整えられて内臓にも遠方にも体の反対側にも効果が及ぶ

質問2:灸は熱くないか
答え :熱い もぐさをひねって素肌に乗せ火を付けるのだから小さいお灸でも数壮(壮とは一箇所のこと)すえれば体がポカポカする 現代人は力仕事や農作業をしないから肌が弱い 熱いのがいやな場合は上げ底にして使う 一番簡単なのはしょうがやにんにくを2ミリ程度に平らに切り患部に置く、その切れ端の上にもぐさを米粒の半分くらいから一粒位を三角にひねり置く そのもぐさに火をつける 熱くなったら台ごとと移動させる それでも熱ければ取り除く ほんわか効くー

質問3:針と灸の違いは
答え :TVの大先生は針は痛み 灸は冷えに効くと解説された そのような仕分けもあるであろう 知人は針も灸も痛み、ひえの治療はできる 一般的に灸は 簡単、安い、効く 針は 技術がいる、消毒が必要、針の処分がいるのだがとても効く そして 筋肉のある部位・頭の様に毛がある部分は針が良い じん帯・やせてて骨ばかりの部位(人やはげ頭)に灸は良い 顔は灸より針が(跡が2-3日にしろ)残らず向いている 火で水を攻めるとの哲学から灸で冷えを取るのはとてもよい しかし火で火を消す火針の術もあるがプロの技 そこで素人が養生でやるには灸がよろしい
熱いのがいやだけど手間がかかるのもいやな方は「釜やミニ」とか「千年灸」など上げ底になっていて線香で火をつけるだけで治療ができる優れものが販売されている ただし15円/1個位だからしょうがの切れ端の上にもぐさを置くのが安上がりである

質問4:どこにすえる
答え3:TVの先生は ひえ:失眠、肩こり:肩井・天柱 膝痛:梁丘、血海、足三里、陰稜泉を上げていた
質問5:FAXによる問い合わせ
答え :先生は診断しないで答えていた 知人によればレントゲンも血液検査もないのであるから本人を診て脈を取り、舌を見て、主訴を聞き取りしないと診断してはいけないと言った TVの先生もほかに病気がないとすればと腰が引けた 当然である 養生の穴としては合谷、三陰交が出ていた 喘息の治療に尺沢(熱い灸がよい)その他リュウマチ、膠原病などは不快な箇所に丁寧に灸をすえたらば良いとのこと すえただけの効果は必ずある 昨日TVを見た人は続けてください

コメント
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