王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

坂下船長 根室に帰港 

2006-10-05 09:40:02 | ロシア関連
漁船拿捕 「規則ライン上で銃撃」 船長、1カ月半ぶり帰港(産経新聞) - goo ニュース

3日午後第31吉進丸の船長坂下昇氏が根室港に戻ってきた
新聞が帰国と書かないのは北方領土が日本の領土との原則論からなのであろうか?
「ロシアが実効支配する地域で拿捕・抑留されて1ヶ月半ぶりに戻れば帰国なのでないかと爺には思えるのだが?」 退却を転進と証した軍隊の遺伝子が残っているのであろうか まあ堅い話はさておき嘗て拿捕・抑留されれば3-4年は帰国出来ない時期があった事を思い出せば比較的早期の釈放は外交交渉の後押しもあったのであろう

坂下船長は死亡した甲板員の盛田氏の49日の法要に弔問の後記者会見した
その要旨は以下のようである
その1:操業は規制ライン上であった(つまり越境をしていない、だから密漁でもない)
その2:越境と密漁を認めたのは早期釈放のため
その3:ロシア側の銃撃は警告もなく突然のもので銃声の後にはすでに盛田氏は倒れていた

ロシアは領海侵犯と密漁で処罰、坂下船長は現地で事実を認めたものの帰国後否認
又根室海上保安部は帰港途中の船内で事情聴取し「規制ラインを越えて操業していた疑いも有るため再度事情聴取の予定」であると 外務省ロシア課も「坂下船長の話とロシア側の取調べに食い違いの有る事について事実確認をして行きたい」と発言している

事態はようやく落ち着いた会話が出来るようになったが事実は目下藪の中状態である
先に帰国した船員2名の事情聴取したものがあるだろう
現場付近では前日と前々日に歯舞漁協の船が警告射撃を受けている
日露中間ラインを超えたのかそれより日本側にある規制ラインを超えたのか越えないのか 規制ラインの内側のカニなんかはとうに採りつくしてしまっているとか 49日の法要の席で「一生かかっても償いきれない」と頭を下げたとか 絶対の真実は分からないかも知れないがなにぶんの真実は追って出てくる事を期待したい

今回の様な事故を減らすにはロシアに北方4島を日本に返還させ日露平和条約の締結が正道だがまだまだ時間が掛かるのであろう
その間日露中間ラインをどの様に日本として管理するのか 坂下船長の国後島から戻る事を帰国と書けない(書かない)姿勢は原則論にこだわり過ぎで現地の実体を見ていないような気がする
根室市3万人ほどの人口(周辺部を含めばもっと)で有ろうが北方領土の問題として捉え漁業問題を考えれば食えない漁師の転廃業 海上保安庁による規制ラインの管理 輸入かにの数量制限 何か具体的に出来る事はあるのでないか
鈴木宗男さんに聞いてみるのも一方かも
何か問題が起きる度激情して2ヶ月しないで冷めてしまうのは良くない

産経新聞:
ロシア国境警備当局は3日午前、北海道根室沖のカニ漁船銃撃・拿捕(だほ)事件で北方領土・国後島に拘束していた第31吉進丸の坂下登船長(59)を解放した。
 坂下船長は同島沖合にいたビザなし交流船に乗船し同日午後、根室港に帰港し、8月16日の事件以来約1カ月半ぶりに家族らと対面した。3日夜、腰の治療を受けるため、釧路市内の病院に入院した
 根室市内で記者会見した坂下船長は、銃撃に関し「『パパン』という音だけで、停船命令や照明弾もなかった」などと突然、銃撃を受けたことを強調した。
 操業場所についても「納沙布岬から北に約2キロの(ロシア側も日本の領海と認める北海道海面漁業調整)規則ラインの上だった」として、ロシア側裁判で領海侵犯と密漁の罪を認めたのは「早期釈放のためだった」と話し、ロシア側の対応に強い不満を示した。
 また坂下船長は「謝罪しても謝罪しきれない」と乗組員を失った悲しみと怒りをにじませた。
 根室海上保安部などは船内で事件について坂下船長から事情を聴いたが、吉進丸が調整規則ラインを越えて操業していた疑いもあるため、治療の状況を見ながら再度、事情を聴く方針。引用終わり
コメント
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