王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

妊娠中絶 過去最少の30万件割れ

2006-10-21 08:07:21 | 少子化問題
人工妊娠中絶、過去最少に 初めて30万件割り込む(共同通信) - goo ニュース

ついこの間日テレのTVドラマで「14歳の母」なんて辛気臭いのを始めたばかり
予告編のシーンをチョコット見たが他人事でも関わりあいたくない 爺の家なら即
「母体保護法」のお世話になる 幸いそんな事が起きずに子育ては済んだけれど

さて今朝のニュースでは人工妊娠中絶が30万件を割り込んだとの事
厚労省の発表によると2005年度の中絶数が28万9127件(前年度比12546件の減、マイナス4.2%)となり記録のある1955年以降、初めての30万件われとなった

例によってある一時点の結果を捉え発表しているので、それが何を意味しているのか良く判らない
例えば同時期の出産総数が増えているか、横ばいか、やはり減っているのか まずそこが分からないと「減ったからどうなの?」という事になる

厚労省の人口動態調査の2005年出生数は106万7千人で前年比4.4%の減になる
2005年度と通年で3ヶ月のずれはあるが妊娠総数(爺の造語 出生数+中絶数)が前年比減り続けた中で出生数も中絶数もほぼ4%一寸減ったわけで爺には画期的変化が起きた様にも思えない

別な報道では厚労省人口動態・保健統計課は「25~29歳で結婚する女性の割合は95年から減少を続けていたが、05年は100人中29.7人と前年と同じ割合だった。晩婚化に歯止めがかかる兆しがあり、それが結婚数と出生数の増加に結びついているのでは」と「今年に入ってから8月まで連続出生数の増加を分析している

ちゅー事は今年になってベビーの誕生は増えているらしいが、それは出生数が昨年度で底を打ったという事であろう 幸いに今年度から出生数は増加の傾向が見られる 

厚労省保険業務報告は中絶の減った理由を:
出産期の女性人口の減少のほか、景気が回復して子供を産みやすくなったことや、10代の望まない妊娠を防ぐ自治体の取り組みの成果が上がっていることなどが理由と分析

なるほどここ数年の景気なら水子にされた所を昨年は「生んでみるか」という気になったちゅー事だな でもそれはここ数年出生数の減少率より中絶数の減少率が有意に多かったとしたら言える事でその説明が欠けている
それと「14歳の母」を出さないよう自治体の取り組みに成果がでているんだと 今更純潔教育でもないと思うけど
まあお役人が中絶数の原因を謳うとすればそんな所であろうか

闇の中絶もいれると年間50万件ほどあると言われる日本の人工中絶が妊娠総数に対して減っているなら喜ばしい事である 単に妊娠総数が減りその中の中絶の割合に応じて減っているだけでは喜んでばかりはいられない これが昨年の現実ではなかろうか

政府は子育てと仕事を両立できる環境を推進し、文科省は霞ヶ関の職場近くで保育所を開いた
なるほどお役人には良いが民間はどうなんだとTVの報道が怒る

よく考えれば子育てとは仕事をしながら片手間にやる事であろうか
子育て中(最短5年長ければ10年くらい)は母親は働きに出なくても生活の出きる国を設計し実行するのが政府の仕事であろう
それが出来ないので取り敢えず保育所待機児童3万人?の解消を早急に図らなければいけなかろうに

この辺りの姿勢が政府に見えないので景気が回復したから水子が減ったとも爺には思えない  30万人の水子さんの霊に合掌   南無ーーー
共同通信:
2005年度の全国の人工妊娠中絶件数が28万9127件と、データのある1955年以降、初めて30万件を割り、過去最少となったことが20日、厚生労働省の保健・衛生行政業務報告で分かった。
厚労省は、出産期の女性人口の減少のほか、景気が回復して子供を産みやすくなったことや、10代の望まない妊娠を防ぐ自治体の取り組みの成果が上がっていることなどが理由と分析。中絶の減少が今年に入って出生数の増加傾向が続いている一因ともみている。
母体保護法で都道府県への届け出が医師に義務付けられている妊娠22週未満の中絶件数を集計した。 引用終わり
コメント (2)
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