王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

「亡国のイージス」をTVで見た

2006-10-30 11:14:35 | 芸能
昨日TVで「亡国のイージス」を見ましたよ!

原作は福井晴敏氏による同名のベストセラー(02年)でそこから脚本を起こして昨年夏映画化されたばかり
粗筋は日本の最新最強のイージス艦「いそかぜ」が東京湾口でテロリスト(指揮官は中井貴一)が襲う テロリスト(どうも半島の北をうかがわせる)は艦長を殺害、テロリストと気脈を通わせる副長(寺尾聡)以下将校複数とは兵員を下船させ完全に乗っ取りを成功させる

そして総理大臣に幾つかの要求を突きつけるが、要求を受け入れなければ10時間後「米軍より略取した高性能爆弾」を東京に打ち込むと宣言する

完全制圧したはずの艦内に先任伍長の仙石(真田弘之)が戻り自艦を守る為に大活躍 又テロが行われる以前にスパイ容疑で艦内に捕らえられていた水兵如月(勝地涼)が実は「防衛庁情報局」の潜入捜査員で彼とのコンビで何とか「高性能爆弾」を回収する そこで戦闘爆撃機による「いそかぜ」爆沈計画は時間切れ3分前にキャンセルされる 又東京湾内を火力発電所に向け暴走する「いそかぜ」は反省した副長により自沈した
総理大臣以下関係閣僚にとって大変な半日が終わった

確かハードカバーで上下2冊あった原作を映画用の脚本にまとめる為荒さが目立つ

イージス(無敵の盾)は専守防衛を唱える日本に相応しいというが戦後60年確たる国の有り様も持たないで来た国に何の意味があるか? と国策無き日本を憂うナレーションで始まるがそれだけでは副長以下「いそかぜ」の幹部将校がテロリストと結びつく根拠が弱い

まあ開始早々姉妹艦をハプーン(対艦ミサイル)で撃沈して総理大臣に無理な要求
(あまり無理とも思えないのだけど)を突きつけた割には副長が何故再び改心或いは変心してテロリストと仲間割れするのか一向にピンと来なかった 恐らくその一部は画像とナレーションだけでは人物関係が良く把握できない事に関係しているのであろう

テロリストたちは自決するのに反乱軍の海自将校はヘリで救出される???
なんだか変でない

本の受け売りだが先任伍長(下士官)とは船が進水したら退役するまで勤務の間ずーっと「いそかぜ」ならいそかぜに転勤をせず乗艦している人で「船の主」といわれる
就役後追加で設けられたマンホールとかダクトとか全てに通暁している人なのでテロリストの目を逃れて大活躍が可能というわけ

もう一度原作を読み直したくなった
映画としてはシナリオが荒いし軍艦の内部もいまいちなので星3つ
コメント (6)
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