王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

日中首脳会談 再開

2006-10-09 07:18:36 | 中国関連
日中首脳会談、相互訪問再開で一致(読売新聞) - goo ニュース

北京秋天(北京は秋晴れ)
昨日午後秋晴れの天安門広場で安倍総理は儀杖兵を閲兵の後、胡錦涛主席と会談した
TVでは人民大会堂の大広間で会談の様子が流れたが「なんと靖国問題のところは明瞭に音声が流れた」

胡錦涛主席曰く:政治的傷害を取り除いて欲しい 中国人民も指導者も(日本国総理の)靖国参拝で傷ついた
安倍総理答える:(靖国参拝は)大切な問題 しかし(諸般を考慮して?)行くとか行かないとか言わない

この応答を聞く限り訪中前の谷内外務次官と中川秀直氏が中国側パートナーと打ち合わせした筋書き(シナリオ)の通りである
この裏側で「任期中は靖国参拝をしないのか半年は自重するのか1年は約束した」のか密約が有るのであろう
玉虫色の応答といえばそれまでだがこれで日中両国首脳の交流が回復されれば前よりは良しとしよう

さて中国側は一党独裁だしこの応答を説明するに「日本の新総理に靖国参拝については考慮させた」と教宣すれば得点だ
一方安倍氏はどうであろうか?
爺の様に現実的な人間は「これで東アジア最大の人口を抱え過熱とも言える経済成長を遂げるる反面、貧富の差は益々拡大する国で日本最大の貿易相手国」と普通の関係に戻るのだから歓迎だ 先の大戦で「赤紙一枚で召集され戦火に倒れた方々に感謝と哀悼の誠を表すなら靖国神社でなく千鳥が淵でも地元の八幡神社でもその他の場所でも静かに祈る場所はある」のであるから

しかし安倍総理は帰国後、靖国に行かなくて済むのであろうか?
彼に投票した右派グループの「総理大臣による靖国参拝を熱望する」エネルギーをどう鎮めるのであろうか マスコミは安倍総理の「穏健路線(右寄りをやや修正)」に野党は争点を失いつつあると報道しているが与党内部の不協和音が聞こえそうな気もする

急遽会談が纏まったのは北朝鮮の「核実験宣言」が日中両国の緊密な連携が必要となった不測の条件が出たからとも解説されている
背景はどうあれ今後ともゆっくり長く仲良くやってもらいたい

北京は大陸性気候だから月末にかけて朝夕急激に冷え込んでゆく 駆け足で秋が過ぎる 

良かったのは初めだけ 急激に関係が冷え込むような事が無い様、安倍総理の国内というより自民党内の舵取りをしっかりお願いします

追伸:9日 午前10時35分頃 北朝鮮が核実験を行った模様


読売新聞:
北京=鳥山忠志、末続哲也】安倍首相は8日午後(日本時間同)、日本の首相として5年ぶりに北京を訪れ、中国の胡錦濤国家主席と人民大会堂で約1時間会談した。
 両国は小泉前首相の靖国神社参拝などで冷え込んだ関係改善のため、途絶えていた首脳の相互訪問を再開し、2国間や国際的課題の解決で協力する「戦略的互恵関係」を目指すことで合意した。

 中国側が自粛を求めた靖国参拝について、安倍首相は参拝の有無を明言しない考えを改めて示した。中国は北朝鮮に核実験阻止を働きかけるとした。両国は合意点を盛り込んだ「共同プレス発表」を公表した。

 今回の訪中は首相就任後初の外遊だ。首相は中国の温家宝首相とも約1時間15分会談した 引用終わり
コメント (6)
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