先月24日 2005年3月封切りの映画をフジTVで再放送したのですが少し見て音響?が悪い為か?セリフが聞き取れない そこで話の筋が追えないので止めてDVDで見ることにした
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結果的にDVDでも音響は悪くセリフを聞き取れない所が多かった 多分原版でも録音の関係が悪かったのでないかな?
さて本編は福井春敏氏の「終戦のローレライ」を種本にして脚本が作られましたがそれとはかなり違う部分が有ったようです 同氏の「亡国のイージス」の本と映画の関係ですね
機会があれば本を読んで見て違いを書いてみようと思います
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これからがお話です 少し長くなります
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さてさて映画は昭和20年8月第二次世界大戦も最終局面から始まります
8月6日(広島に原爆が落とされた日)の午後三時 横須賀の海軍軍港です
軍令部朝倉大佐から絹見(まさみ)少佐は潜水艦イ507の艦長に任命され急遽寄せ集めの乗組員と出港します 少佐は「特攻作戦は貴重な戦力の消耗に過ぎない」と上部の方針に反対し臆病者と3年も陸で干されていました
「作戦目的は第2の原爆攻撃を阻止する為テニアン島に進出しB29の飛行場を砲撃する」事です
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出港と同時に乗組員の習熟訓練が始まります イ507号はドイツからの技術供与艦で秘密がありそうです その為の技師も乗り組みました 急速潜航の際には機関科ではマニュアルを片手に機関の停止・始動に取り組んでいます
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翌7日には早くも米国の駆逐艦部隊に発見されます 先任将校以下回避を進言しますが艦長は艦の性能を知らなくてはと迎撃を命じます
艦にはN式潜航艇という索敵装置が搭載されています 敵からは通称ローレライと呼ばれています
ローレライはケーブルで母艦であるイ507と結ばれる豆潜水艦です 折笠上曹の操縦で母艦を離れますがなんと中に若い美女が乗っていて操作を助けます
母艦の司令室には技師による装置が据えられます ローレライの働きで母艦では海底も水上の様子も手に取るように見ることが出来ます 艦長は駆逐艦の魚雷攻撃を避け砲撃による敵の撃破を狙いましたが3隻のうち1隻を撃ち漏らしました 何故か敵は上部より拿捕命令 攻撃を止めます イ507も逃れました
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8日艦はマリアナを目指します 艦内では「エネルギーを使い果たした」美少女が昏睡しています 技師の話では「ローレライ」は人間こそが技術の鍵であると語る
艦長と軍医は「イルカが音波で意思疎通をする様に特殊な人間が水を媒体として対象物を読み、それを装置に伝えるのでないか」と推測します
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9日元気を回復した美少女はユダヤ人で祖母が日本人のパウラ ナチの手で特殊能力の開花を強制されていた事がわかります N式の中で太陽と外部を求めるパウラを見て折笠上曹は彼女を甲板上に連れ出します 折から艦長もマリアナ突入を前にして艦の破損箇所の修理と兵員の休養を命じます
甲板で寛ぐパウラ 歌うのか脳にじかに伝わるのか? ドイツ語のソプラノで(モーツアルトの)子守唄が全員に聞こえます
♪眠れ良い子よ 庭や牧場に 鳥や羊も みんな眠れば~
艦内各所で聞き惚れる乗組員
さてここで余談です 丁度老妻がこの場面を見て「お父さん 戦争中なのに軍艦の上で歌なんか歌っていて良いんですかね?」と鋭い指摘
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そうなんだよ! 上官の命令無く持ち場を離れ潜水艦のマンホールの蓋を開けて外へ出るなんて「軍律も何も有りはしない」他にもまま突っ込みを入れたい所は有る
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さて皆が心を開いているとパウラが突然パニックを起し倒れてしまいます
軍医の見立てでは彼女の感性が「人間の大量死」を感知しショックを起したものと推測します まさにその通り 長崎に2発目の原爆が落ちた時でした
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10日 テニアン島突入を前に艦長は「命令を明らかにし突入を命じます」
丁度その時又敵駆逐艦のソナー音を捉えます 回避しなければなりません
さてどうするかというこのときに技師と掌砲長他7-8名が拳銃を手に艦を制圧します つまり反乱です 「ローレライ」を米国に引き渡す見返りに日本への原爆投下を阻止するという筋書きの様です
そんな所に折り良く軍令部朝倉大佐より大和田の海軍無線所(新座市)経由で無線電話が入ります
「ローレライ」を持って米軍に投降するだけでなく、その条件として「3発目の原爆は東京に落とし東京を灰燼に帰す」というトホホなものでした
多分数十万人が死傷するでしょう
朝倉大佐は「戦争責任を感じない軍令部の首脳部や陸軍部の幹部どもを原爆で根絶やしにして新しい日本を作る」という確信犯らしいのです
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これには絹見艦長始め乗組員は大反対です さてどうなるか? 突然反乱側の掌砲長が技師を射殺します どうやら反乱側の兵は戦地で飢え死にする所を朝倉大佐に救出された恩義があり「ローレライ」引渡しで原爆投下が阻止できればと反乱に加わったらしいのですが「東京に投下」という事で再度寝返った?のでしょう
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艦は秩序を取り戻し敵の駆逐艦の追撃をくらまします 朝倉大佐は取引の失敗を知り自決します
11日 敵が待ち構えている事が明白なテニアン島を目前に絹見艦長は「志願」による作戦実行を提案します 「艦を降りる者は生きてこそ出来る仕事もある」という考えです パウラと折笠も志願します 約20名ほどが「退艦」しました
艦長は突入を前に「全力を尽くし生きて帰ることを約束します」
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パウラはその能力を使う事による心身の消耗と多数を殺傷するという自責の念で自分を抹消したいとの気持ちの相克でしばしば倒れていました 今回は東京への原爆阻止という意義ある目的を持ちえました
テニアン島を封鎖する米海軍に「ローレライ」はとても上手く機能しました 敵艦の舵を狙い航行不能にし合わせて追突を狙います イ507は多大の損害を蒙りながら米艦隊の阻止ラインを突破し飛行場を砲撃出来る地点に到達しました
もう「ローレライ」の助けは不要です 折笠とパウラの幸運を祈って曳航策を切り離します
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イ507を見失って混乱する艦隊のど真ん中に浮上 既に東京に向け離陸したB29に艦載砲を発射 B29は飛散します
絹見艦長は「日本への帰港」を命じます 米艦隊の応射の中潜航してゆきました
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さて時は今 何処か南国のリゾート地です 日本の作家が米国の退役軍人を尋ねています イ507艦上での写真を持ってその後の情報を知らないかと質問します
軍はあの後全力を挙げてイ507の後を追ったが洋として行方は判らなかった しかし退艦者25名を救助したそうです
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残念そうな作家 おや?彼の腕には「絹見艦長が折笠に形見で渡した腕時計」がありました
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作家が30歳前後なら孫の可能性が有りますね サスペンスです
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写真:イ507艦長
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結果的にDVDでも音響は悪くセリフを聞き取れない所が多かった 多分原版でも録音の関係が悪かったのでないかな?
さて本編は福井春敏氏の「終戦のローレライ」を種本にして脚本が作られましたがそれとはかなり違う部分が有ったようです 同氏の「亡国のイージス」の本と映画の関係ですね
機会があれば本を読んで見て違いを書いてみようと思います
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これからがお話です 少し長くなります
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さてさて映画は昭和20年8月第二次世界大戦も最終局面から始まります
8月6日(広島に原爆が落とされた日)の午後三時 横須賀の海軍軍港です
軍令部朝倉大佐から絹見(まさみ)少佐は潜水艦イ507の艦長に任命され急遽寄せ集めの乗組員と出港します 少佐は「特攻作戦は貴重な戦力の消耗に過ぎない」と上部の方針に反対し臆病者と3年も陸で干されていました
「作戦目的は第2の原爆攻撃を阻止する為テニアン島に進出しB29の飛行場を砲撃する」事です
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出港と同時に乗組員の習熟訓練が始まります イ507号はドイツからの技術供与艦で秘密がありそうです その為の技師も乗り組みました 急速潜航の際には機関科ではマニュアルを片手に機関の停止・始動に取り組んでいます
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翌7日には早くも米国の駆逐艦部隊に発見されます 先任将校以下回避を進言しますが艦長は艦の性能を知らなくてはと迎撃を命じます
艦にはN式潜航艇という索敵装置が搭載されています 敵からは通称ローレライと呼ばれています
ローレライはケーブルで母艦であるイ507と結ばれる豆潜水艦です 折笠上曹の操縦で母艦を離れますがなんと中に若い美女が乗っていて操作を助けます
母艦の司令室には技師による装置が据えられます ローレライの働きで母艦では海底も水上の様子も手に取るように見ることが出来ます 艦長は駆逐艦の魚雷攻撃を避け砲撃による敵の撃破を狙いましたが3隻のうち1隻を撃ち漏らしました 何故か敵は上部より拿捕命令 攻撃を止めます イ507も逃れました
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8日艦はマリアナを目指します 艦内では「エネルギーを使い果たした」美少女が昏睡しています 技師の話では「ローレライ」は人間こそが技術の鍵であると語る
艦長と軍医は「イルカが音波で意思疎通をする様に特殊な人間が水を媒体として対象物を読み、それを装置に伝えるのでないか」と推測します
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9日元気を回復した美少女はユダヤ人で祖母が日本人のパウラ ナチの手で特殊能力の開花を強制されていた事がわかります N式の中で太陽と外部を求めるパウラを見て折笠上曹は彼女を甲板上に連れ出します 折から艦長もマリアナ突入を前にして艦の破損箇所の修理と兵員の休養を命じます
甲板で寛ぐパウラ 歌うのか脳にじかに伝わるのか? ドイツ語のソプラノで(モーツアルトの)子守唄が全員に聞こえます
♪眠れ良い子よ 庭や牧場に 鳥や羊も みんな眠れば~
艦内各所で聞き惚れる乗組員
さてここで余談です 丁度老妻がこの場面を見て「お父さん 戦争中なのに軍艦の上で歌なんか歌っていて良いんですかね?」と鋭い指摘
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そうなんだよ! 上官の命令無く持ち場を離れ潜水艦のマンホールの蓋を開けて外へ出るなんて「軍律も何も有りはしない」他にもまま突っ込みを入れたい所は有る
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さて皆が心を開いているとパウラが突然パニックを起し倒れてしまいます
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10日 テニアン島突入を前に艦長は「命令を明らかにし突入を命じます」
丁度その時又敵駆逐艦のソナー音を捉えます 回避しなければなりません
さてどうするかというこのときに技師と掌砲長他7-8名が拳銃を手に艦を制圧します つまり反乱です 「ローレライ」を米国に引き渡す見返りに日本への原爆投下を阻止するという筋書きの様です
そんな所に折り良く軍令部朝倉大佐より大和田の海軍無線所(新座市)経由で無線電話が入ります
「ローレライ」を持って米軍に投降するだけでなく、その条件として「3発目の原爆は東京に落とし東京を灰燼に帰す」というトホホなものでした
多分数十万人が死傷するでしょう
朝倉大佐は「戦争責任を感じない軍令部の首脳部や陸軍部の幹部どもを原爆で根絶やしにして新しい日本を作る」という確信犯らしいのです
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これには絹見艦長始め乗組員は大反対です さてどうなるか? 突然反乱側の掌砲長が技師を射殺します どうやら反乱側の兵は戦地で飢え死にする所を朝倉大佐に救出された恩義があり「ローレライ」引渡しで原爆投下が阻止できればと反乱に加わったらしいのですが「東京に投下」という事で再度寝返った?のでしょう
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11日 敵が待ち構えている事が明白なテニアン島を目前に絹見艦長は「志願」による作戦実行を提案します 「艦を降りる者は生きてこそ出来る仕事もある」という考えです パウラと折笠も志願します 約20名ほどが「退艦」しました
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パウラはその能力を使う事による心身の消耗と多数を殺傷するという自責の念で自分を抹消したいとの気持ちの相克でしばしば倒れていました 今回は東京への原爆阻止という意義ある目的を持ちえました
テニアン島を封鎖する米海軍に「ローレライ」はとても上手く機能しました 敵艦の舵を狙い航行不能にし合わせて追突を狙います イ507は多大の損害を蒙りながら米艦隊の阻止ラインを突破し飛行場を砲撃出来る地点に到達しました
もう「ローレライ」の助けは不要です 折笠とパウラの幸運を祈って曳航策を切り離します
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絹見艦長は「日本への帰港」を命じます 米艦隊の応射の中潜航してゆきました
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さて時は今 何処か南国のリゾート地です 日本の作家が米国の退役軍人を尋ねています イ507艦上での写真を持ってその後の情報を知らないかと質問します
軍はあの後全力を挙げてイ507の後を追ったが洋として行方は判らなかった しかし退艦者25名を救助したそうです
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残念そうな作家 おや?彼の腕には「絹見艦長が折笠に形見で渡した腕時計」がありました
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作家が30歳前後なら孫の可能性が有りますね サスペンスです
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写真:イ507艦長