王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

小沢辞意表明 藪の中

2007-11-06 08:44:31 | 政治
会談内容で食い違い=新テロ法、連立持ち掛け-福田首相、小沢氏 (時事通信) - goo ニュース

小沢氏の辞任表明を受けてTV番組でてんやわんやが流されます。
昨晩の「タケシのTVタックル」今朝は「みのさんの朝ズバ!」別の番組では小沢氏の元側近平野氏も出演していました。

党首会談の内容についても、福田総理は「新テロ特措法の成立に拘らないとは言っていない」とか「自衛隊の海外派遣の原則について説明がかみ合わない」そうだ。
よく言う「藪の中状態」である。
そもそも今回の党首会談という訳の判らない会談で「何を話し何を話してはいけないのか」予め決めたのか決めなかったのか?

それさえも無く何が話に出ても驚かない形ならせめて「両者は腹心の部下を1名つつ伴い」主な案件はメモに取らせ別れる時には内容を確認する用心深さが必要であっただろう。
説明不足と思い違いで「国民生活に影響ある案件を密室で計られては迷惑」
爺に言わせれば「自衛隊の海外派遣」など国民生活の緊急課題:年金、薬害肝炎、守屋疑惑、消費税率上げ等に較べたらそもそも優先順位が下がる。

今となっては、民主党が小沢氏を本気で慰留するのか? 社交儀礼として一応慰留の形を取るのか?
政治は論理だけで行うものではないが、小沢氏の言動はわかり難い。
来るべき衆議院に備え全国を歩いているのであろうけど、どう頑張っても過半数取るには40議席ほど不足との読みが有った様だ。
そこに福田総理から「かねて持論である自衛隊の海外派遣に関し小沢氏(寄りの)提案を受け」、それだけでも連立協議に値すると判断して党に持ち帰ったと聞いた。結論は役員会で全会一致で反対された。
一寸考えれば「憲法解釈」「党内左派の反対」「米国政府の同意」等諸般の事情を考えたら問題が多々ある事を考えなかったのであろうか

辞意表明の最後に(言わなければ良いのに)自分が党首で率いた民主党をぼろ糞に非難していた。

話は戻って民主党はこの危機をどう管理するか?
この処理が「民主党の本当の危機」であろう。
自民党が参議院での:
「野党過半数を覆すには17名の議員を与党に移せば良い」のだそうである。

小沢氏は又「壊し屋」として党を割って出るのか? 参院の17名を連れて出るほど力はなくなっているか?(昔ほど大勢が後に従うとは思えないと言う向きもある) 火種を残したまま衆議院解散を迎えるか?(この場合民主党に対する国民の期待は相当低下すると思うけど)
爺は衆院選挙後に民主党が割れると思っていたが甘かった。
それだけ自民党が政権を渡したくないという気持ちは良く判った。
小沢氏の体が異常を察知しておかしな言動をしているのでない事を願います。
ここ迄コケにされた民主党が小沢氏を党首に残したら小沢氏の吐いたげろを民主党支持者はそのゲロを飲まされる思いがする。
どうするか?民主党。 益々目が離せない。

時事通信社:
福田康夫首相と小沢一郎民主党代表の党首会談で話し合われた内容をめぐり5日、双方の言い分の食い違いが表面化した。小沢氏は、首相が連立政権樹立と引き換えに新テロ対策特別措置法案にこだわらない考えを示したと主張するが、首相はこれに真っ向から反論。自衛隊海外派遣の原則をめぐっても2人の説明はかみ合っておらず、「密室」会談の真相は依然として不明なままだ。

 小沢氏は代表辞任を表明した4日の記者会見で、首相が(1)新テロ特措法案は通してほしいが、連立が成立するならあえてこだわらない(2)自衛隊の海外派遣は国連決議に基づく活動に限定する-と確約したと明らかにした。

 これに対し首相は5日、新テロ特措法案に関する小沢氏の説明について、記者団に「1日も早く成立させ、給油活動に復帰するのがわれわれの考えだ。わたしはこだわっている」と否定。町村信孝官房長官も会見で「理解に苦しむ」と述べた。

 ただ、首相は「(会談では)メモをいちいち取っているわけではない。思いが違うということはあるかもしれない」とも付け加え、互いに誤解が入り込む余地もあったことを認めた。(引用終わり)
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