王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

小沢代表 辞意撤回

2007-11-07 05:04:43 | 政治
小沢氏、辞意撤回へ 「ぜひ、もう一度がんばりたい」(朝日新聞) - goo ニュース

小沢代表は昨夜民主党幹部の慰留を受け入れ「恥をさらすようだが、もう一度頑張りたい」と発言したそうです。

爺の様な素人には小沢氏が「二人だけの党首会談で福田総理の提案を持ち帰った」事が責められるなら「辞意表明(実際には進退伺い)」は分かるのですが「提案に乗り気で反対されたら自分が代表の党をぼろ糞に非難」した方なのですから党幹部が慰留して「辞表を撤回」させた思考回路が理解できません。

昨晩の「報道ステーション」によれば民主党国会議員220人前後は、小沢派約40名を筆頭に菅代表代行派、鳩山幹事長派、前原派、岡田派ほか羽田派に至るまで9派の寄り合い所帯だそうです。その政治的思想は自民党より幅が広いとの事です。
従って、これほど小沢氏にコケにされても「小沢氏が参議院議員の17名(勿論衆議院議員も)を連れて党を割って出て野党の参院における過半数割れ」を恐れた結果、他の幹部はあえて代表に立たなかったのでしょう。
若手議員の中には不満が残ったそうですが、その話は余り表に出ませんでした。

今日午後の手続きを経て正式に代表続投が決まるそうです。

それが民主党の論理だとしてその論理が有権者特に無党派層に感動を持って受け入れられるでしょうか? 爺には疑問です。
もともと夏の参院選挙での民主党の躍進は「反自民の票がたまたま民主党に流れたと分析されています」いわば小泉郵政選挙での衆院圧勝の反動です。
安倍前総理辞任で与野党交代かと熱を上げていましたが、小沢氏の言動で水を掛けられ様に我に帰りました。
もはや「民主党が小沢氏を旗頭に野党勢力を結集して来る衆議院選挙で自民党に代わり政権を取る」との脚本で芝居をしても観客(無党派層と反自民党派)を呼べなくなりました。

目下は少数でも「国民生活重視と穏当な憲法解釈(専守防衛、日米安保、海外派兵、集団的自衛権」について保守中道を掲げ国民的合意を得られる政治集団が支持者を増やしてゆく形を取らないと二大政党の時代にはならないであろうとがっかりしています。

小沢氏を一本釣りしても手放したくない政権与党の座ですからぜひ自民党を下ろしてみて何が変わるかすごく期待する気持ちは強いのです。歴史を一歩進めるため次の衆議院解散でも民主党に投票しか無いですかね。
後は「日本に対米協力を迫る米国の外圧により福田政権が倒れ、政治的再編が起きる」そんなのも嫌ですね。

国内には無駄な出費を抑えてやるべき問題が山積しています。
益々政局から目が離せません。


朝日新聞:
辞職願を提出していた民主党の小沢代表は6日夜、鳩山由紀夫幹事長らに「もう一度がんばりたい」と語り、辞意を撤回する意向を伝えた。7日に両院議員懇談会に出席して経過を説明したうえで、記者会見して正式に表明する。党執行部は、福田首相との党首会談など一連の経緯に対する不満を封印し、分裂回避を最優先した。

 小沢氏としては「再信任」を受けた形だが、党首会談で連立協議をめざしたことへの不信感は容易には解消されそうもない。次の総選挙に向け、小沢氏がどこまで党内の求心力を回復できるかが当面の焦点となる。

 鳩山氏と菅直人代表代行、輿石東参院議員会長が6日、小沢氏と東京都内の個人事務所で会談。この日の国会議員の期別懇談会で出た意見の概要を伝え、「党の総意」として続投を促した。鳩山氏によると、小沢氏は「大変ご苦労かけた。感謝している。本当に恥をさらすようだが、皆さんの意向を受けてぜひ、もう一度がんばりたい」と応じたという。撤回にあたり双方とも条件はつけず、辞職願はその場で小沢氏に返却した。(引用終わり)
コメント
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