王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

最後の対中円借款 463億円

2007-11-09 06:55:46 | 中国関連
最後の対中円借款は463億円、79年からの援助に幕(読売新聞) - goo ニュース

報道によれば07年度(08年度実行)の対中円借款が463億円と決まった。
これで中国に対する訳の分からない円借款は終了する。
79年から始まり総額は3兆3165億円に上るという。

中国が対日講和を考えたとき、毛沢東と周恩来が考えた「戦争賠償金」は日本から取らないという麗しい話の裏で「援助金の名目で終わり無く毟り取る」との大戦略があった。
田中角栄元総理主導による熱狂的日中国交正常化の影で、「台湾の切捨てと賠償金の支払いをしない」という二重の失策を日本政府はしてしまった。

この為、中国は自国民に「日本は戦争賠償(賠償金)を支払わない」と言って憚らない。

「まとめて払う代わりに25年以上に渉ってたかられているんだ」と日本人は言い返さないと宣伝に負けてしまう。
対中借款は外務省が窓口でODA(政府開発援助)の形をとる。
様々な応用形態があるようだが、対中円借款は10年据え置き30年の年賦、金利は年利0.75~2.2%程だからただ同然なのである。
暇のある方は返す時の閻魔顔を読んで下さい。
小泉元総理の靖国参拝と中国の東シナ海のガス油田開発でギクシャクした両国の関係により「問題化した円借款」であったが、ともかく28年の長きに渉ったたかりが終わってよかった。

さてこれからであるが、爺が中国の中央委員会の政治局のお偉いさんであれば:
その1:あらゆる機会を利用して新たな長期円借款をする枠組みを作る
その2:返済期に掛かるODA援助を返さない(10年据え置きで80年代終わりから返済が始まっているが累計1600億円ほど)
その3:新しい事態に難癖を付け日本から金を毟る(これは満州における廃棄毒ガス弾の処理に現れている。河野洋平の画策で1000億円を越える金が流れそうである。こんな額では済みそうも無い。いずれも税金と赤字国債で子孫への付回しである)
このためには中国美人のお持ち帰りも宅配でもお友達としての紹介なんてお安いものである。
一方ODA予算枠は外務省の利権そのものであるから中国分が無くなったからと言って総枠が減るとも思えない。
接待好きの「腐れ官僚とその行動にはよくよく国民の監視が必要である」

「民主党では誰が監視役であろうか?一寸頼りない感じがしてしまう」


読売新聞:
政府は8日、最後の対中円借款(2007年度分)を463億円とする方針を決めた。
 1979年度に始まった対中円借款は、総額3兆3165億円に上る見通しとなった。
 外務省によると、07年度の円借款は、河南省南陽市の環境整備計画など6件。大気汚染対策や産業廃棄物処理システムの整備など、すべて環境関連の案件となっている。
 円借款は、これまで空港や港湾整備などに重点的にあてられ、00年度には最高額(2144億円)を記録した。

 その後、中国が急速な経済発展を達成したうえ、<1>軍備を拡大し続けている<2>中国自身が途上国に巨額の援助をしている<3>中国国民が日本の援助を知らず、感謝もしていない――といった問題点が政府・与党内で指摘され、政府は見直しに着手。日中両国は05年4月の外相会談で、円借款の新規供与は08年の北京五輪前に終了することで合意した。(引用終わり)
コメント (2)
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