イラク情勢 米大統領、特殊部隊300人派遣を表明 ただ「戦闘には戻らない」(産経新聞) - goo ニュース
19日(現地時間)オバマ大統領は記者会見で「ISIL」に対抗するイラク軍を支援するため、最大で300人の軍事顧問団を派遣する事を表明しました。
浜爺はこれを聞いてケネディー大統領による軍事顧問団の増派を思い出しました。
前政権のアイゼンハウアー大統領の時代600人ほど派遣した軍事顧問団の増派を決めその年の末には1200人を超え以降漸増しケネディー暗殺後の大統領により米軍だけでも最大で55万人の地上軍を派遣する体たらくとなりました。
この戦争を維持するため米軍は財政赤字になりついに1971年8月金1ドル=35米ドルとの金本位制を放棄、米ドルは紙切れになってしまいました。
地上軍の劣勢を狂気の空爆で対抗しましたが75年4月には米国大使がサイゴン大使館より撤退、北アベトナム軍の戦車が南ベトナムの大統領府に突入し長い戦争が終わりました。
さて派遣される軍事顧問団は何をするのでしょうね?
空爆で地上軍を殲滅する事は不可能な事をベトナム戦争は証明しました。
最近の様に無人機で対象をピンポイントで攻撃するにしても「ターゲット」の位置を正確に捉えるには現地情報が必要です。又ターゲットなのか付近の住人なのかを識別するにも同様です。
いづれにしてもイラク国軍は国軍としての体をなしていない様でこれも当初の南ベトナム政府軍を思い出させます。
偶然のアナロジーでしょうがオバマ大統領の決定を危惧します。
しっかり見守りましょう。
写真:記者会見のオバマ大統領(時事通信)
産経新聞:
【ワシントン=加納宏幸】オバマ米大統領は19日、ホワイトハウスで記者会見し、イスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」に対抗するイラク軍を支援するため、最大で300人の軍事顧問団を派遣すると表明した。オバマ氏は「イラクでの戦闘には戻らない」と述べ、ISIL掃討などの実戦には加わらないと強調した。
首都バグダッドに向けたISILの攻勢に、米国として初めて対抗策を示した。米軍はすでにバグダッドの米国大使館警備などを目的に、275人程度の派遣を進めている。
オバマ氏は記者会見で、バグダッドとイラク北部にイラク軍との統合作戦センターを設け、情報共有と作戦計画の調整を行う準備をしていると表明。軍事顧問団はイラク軍に対する訓練、助言、支援に携わることになると説明した。
また、顧問団派遣で「標的を絞った正確な軍事行動」が可能となるとして、将来の空爆に含みを残した。一方で、「イラク内部の一宗派を支援する軍事行動を取るつもりはない。米国主導の軍事的解決はない」と断言。イスラム教シーア派主体のマリキ政権に対し、スンニ派、クルド人との結束を求めた。
オバマ氏は、ケリー国務長官が今週末に中東と欧州を訪問して各国政府とイラク情勢を協議すると発表。AP通信は19日、ケリー氏が近くイラクを訪問し、同国政府と協議する計画があると報じた。
(引用終わり)
19日(現地時間)オバマ大統領は記者会見で「ISIL」に対抗するイラク軍を支援するため、最大で300人の軍事顧問団を派遣する事を表明しました。
浜爺はこれを聞いてケネディー大統領による軍事顧問団の増派を思い出しました。
前政権のアイゼンハウアー大統領の時代600人ほど派遣した軍事顧問団の増派を決めその年の末には1200人を超え以降漸増しケネディー暗殺後の大統領により米軍だけでも最大で55万人の地上軍を派遣する体たらくとなりました。
この戦争を維持するため米軍は財政赤字になりついに1971年8月金1ドル=35米ドルとの金本位制を放棄、米ドルは紙切れになってしまいました。
地上軍の劣勢を狂気の空爆で対抗しましたが75年4月には米国大使がサイゴン大使館より撤退、北アベトナム軍の戦車が南ベトナムの大統領府に突入し長い戦争が終わりました。
さて派遣される軍事顧問団は何をするのでしょうね?
空爆で地上軍を殲滅する事は不可能な事をベトナム戦争は証明しました。
最近の様に無人機で対象をピンポイントで攻撃するにしても「ターゲット」の位置を正確に捉えるには現地情報が必要です。又ターゲットなのか付近の住人なのかを識別するにも同様です。
いづれにしてもイラク国軍は国軍としての体をなしていない様でこれも当初の南ベトナム政府軍を思い出させます。
偶然のアナロジーでしょうがオバマ大統領の決定を危惧します。
しっかり見守りましょう。
写真:記者会見のオバマ大統領(時事通信)
産経新聞:
【ワシントン=加納宏幸】オバマ米大統領は19日、ホワイトハウスで記者会見し、イスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」に対抗するイラク軍を支援するため、最大で300人の軍事顧問団を派遣すると表明した。オバマ氏は「イラクでの戦闘には戻らない」と述べ、ISIL掃討などの実戦には加わらないと強調した。
首都バグダッドに向けたISILの攻勢に、米国として初めて対抗策を示した。米軍はすでにバグダッドの米国大使館警備などを目的に、275人程度の派遣を進めている。
オバマ氏は記者会見で、バグダッドとイラク北部にイラク軍との統合作戦センターを設け、情報共有と作戦計画の調整を行う準備をしていると表明。軍事顧問団はイラク軍に対する訓練、助言、支援に携わることになると説明した。
また、顧問団派遣で「標的を絞った正確な軍事行動」が可能となるとして、将来の空爆に含みを残した。一方で、「イラク内部の一宗派を支援する軍事行動を取るつもりはない。米国主導の軍事的解決はない」と断言。イスラム教シーア派主体のマリキ政権に対し、スンニ派、クルド人との結束を求めた。
オバマ氏は、ケリー国務長官が今週末に中東と欧州を訪問して各国政府とイラク情勢を協議すると発表。AP通信は19日、ケリー氏が近くイラクを訪問し、同国政府と協議する計画があると報じた。
(引用終わり)