王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

JIC 官民ファンドの高額報酬 経産省認めず !!

2018-12-04 09:06:27 | 経済
官民ファンドの高額報酬を認めず 経産省、世論を考慮
昨日3日経産省の担当課長が記者会見し「JIC(産業確信投資機構)が導入を目指す経営陣への高額報酬について、これを認可しない」と発表しました。

JICは官民ファンドとは言いながら出資の95%は政府です。監督官庁の経産省としては幹部の報酬は事務次官のそれを超えない(2200万円・年か?)という内規があり「1億円・年を超えるような報酬は世論の納得を得られない」と判断をした様です。

しかしこれには前段があり当初は幹部(特に社長、副社長、専務2人の計4人)の高額報酬を認めていた様なのですが申請の間際になって反対に転じたようです。

偶然でしょうが「ルノー/日産の会長ゴーン氏の高額報酬とその虚偽報告が問題となり仏のマクロン大統領の相手方が世耕経産大臣ですから」秋口の担当官レベルでは高額報酬止むを得なしなんて判断があったかもしれません。でも11月19日ゴーン氏逮捕以来日本で高額報酬は国民の賛同は得られなくなったと思います。

それでもJIC幹部が高額報酬の申請をし経産省が認可せずとしましたから「さて経営陣は4人そろって辞任しますかね?」
見ものです。
アメリカの退職年金基金なんかは20%くらいの投資に対するリターンは普通にやっています。JICという人のふんどしで相撲を取り、前年決算程度の成績で高額報酬とはチャンチャラ可笑しいと思います。さて経産省はどう対応するでしょう。
しっかり見守りましょうね。


写真:記者会見する経産省佐々木課長

朝日新聞:
国内最大の官民ファンド、産業革新投資機構(JIC)が導入をめざす経営陣への高額報酬について、経済産業省は3日、認可しないと発表した。世論の理解を得られないと判断したため。官民ファンドと所管官庁が対立するのは極めて異例だ。経産省が事実上、田中正明社長ら経営陣に辞任を迫る事態になっており、9月に発足したばかりの官民ファンドは早くも暗礁に乗り上げた。

 JICは11月の取締役会で報酬規定を決定。11月28日に報酬規定を含めた予算変更を経産省に申請したが、経産省はこれを認めなかった。
(朝日新聞)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする