日大の前理事長が所得税法違反容疑で追及され。同夫人迄脱税容疑で追及されようかという状態の様です。そんな中昨日10日日大は日大本部で理事長を兼任する加藤直人学長(70)は「日本大学は田中前理事長と永久に決別し、影響力を排除する」と述べ、一連の事件について謝罪。「新しい日本大学を築いていく」と強調したと報じられましたが、浜爺の様な素人が見ても「そんな簡単にきれいごとですむのかなー?」と思いました。理事会には今でも田中前理事長に選ばれた理事者が残っている訳ですし、理事者を推薦できる校友会や評議員会でも同様だと産経の記事は述べています。
「加藤学長! 貴女も田中理事長派でなかったのか?」と鋭い質問が飛んだそうです。理事会を前理事長田中氏が仕切っていたなら、加藤学長も「永久に決別」とは言いにくいセリフですよね。それだけ「改革に意欲が有る」決意表明だとしたら、田中派排除の道筋を明らかにしなければ行けません。
日大のガバナンス(統治能力)については文科省も厳しく見守っているでしょうから、しっかりと手を打つことを願っておきます。
写真:田中前理事長が逮捕された事を受け、謝罪する(左から)日本大学の加藤直人理事長、渡辺武一郎副学長、長倉澄監事=10日午後、東京都千代田区の日本大学本部(春名中撮影)
産経新聞:
所得税法違反容疑で前理事長の田中英寿(ひでとし)容疑者(75)が逮捕されたことなどを受け、日本大学は10日午後、日大本部(東京都千代田区)で記者会見を開いた。理事長を兼務する加藤直人学長(70)は「日本大学は田中前理事長と永久に決別し、影響力を排除する」と述べ、一連の事件について謝罪。「新しい日本大学を築いていく」と強調したが、5期13年に及ぶ田中容疑者の支配で築かれた「田中色」を払拭するための課題は山積している。
日大の記者会見は、東京地検特捜部が9月に強制捜査に乗り出して以来、初めて。
加藤氏は会見の冒頭、田中容疑者が逮捕、元理事の井ノ口忠男被告(64)が逮捕、起訴されたことについて「前代未聞の出来事」とし、深く頭を下げた。さらに、長期にわたりトップに君臨した田中容疑者について「今後一切、日本大学の業務に携わることを許さない」とした上で、退職慰労金などを支給しない方針を明らかにした。
一方、日大付属病院をめぐる2つの背任事件の舞台となった日大関連会社「日本大学事業部」について「清算も視野に対応する」と言及。再発防止に向けて外部有識者を中心とする「再生会議」を立ち上げ、来年3月をめどに改革案をまとめるとした。
また、背任事件で起訴された井ノ口被告に損害賠償請求を検討していることも明らかにした。
一連の事件を通じて浮かび上がったのは、日大のガバナンス(組織統治)不全と、理事会の形骸化だ。
加藤氏もこの2点が背任事件の背景にあると認めた上で、理事会について「報告会になっていた」とし、「(田中容疑者が)理事の選出にある程度の権限を持ち、優先される体制を築き上げてしまった」などと述べた。
また、会見では、理事会による大学運営をチェックする評議員会と、日大のOB・OG会にあたる「校友会」のあり方も問題視された。
田中容疑者は校友会の会長も務める。校友会からは理事6〜8人を選出することになっており、今月3日の理事会で田中容疑者の理事職解任に反対した大半は、田中容疑者の推薦で選ばれた校友会出身の理事だったという。加藤氏も「(校友会の)基盤で前理事長が大きな力を持っていた」との認識を示した。
「専横な支配を許さない」などと強い言葉で田中体制からの刷新を誓った加藤氏。ただ、田中容疑者の妻が経営するちゃんこ料理店に大学幹部が足しげく通っていたことを指摘されると、「年に3、4回、新年会や暑気払いで行った。1人で行ったことはない」と述べ、癒着ではないと否定した場面もあった。
会見では、理事や評議員の選出過程の見直しに着手する方針も示されたが、新体制の改革の行方は見通せない。日大関係者の間では、「評議員会や校友会には田中容疑者に近い人間がまだ多い」とし、田中容疑者の〝返り咲き〟を警戒する声も少なくない。
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