王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

「まずまず」発言を撤回、謝罪=野党、一斉に批判―二階自民幹事長

2019-10-16 09:14:16 | 政治
14日台風19号が通過した東京で自民党の二階幹事長が「まずますに収まった」と発言したことが問題視され開会中の国会でも野党立民の杉尾氏や蓮舫氏そして共産党の小池氏から厳しい批判を浴びました。
またTVでも朝のニュースでコメンテーター?の志らく師匠が「国民を数で見ている」と非難しました。
真に、被災者の個々のお立場を考えれば「時宜に適した発言とは受け取れません!」
しかし、今回台風19号の影響に対する事前の警報はいかなるものだったのでしょうか?
浜爺の様な市井の素人がTVニュースや新聞を見ていても今回の台風は60年昔の1959年「伊勢湾台風」やその前年の1958年「狩野川台風」をはるかに凌ぐ規模だと防災関係の識者は勿論、気象庁も「大切な命を守る事を第一に」と避難優先を伝えていました。
因みに、伊勢湾台風では死者行方不明者5078人、家屋の倒壊流出50万棟 被害総額5000億円 に上り、
狩野川台風にしても死者行方不明者1269人、家屋の全壊流出16743棟、床上床下浸水50万棟 を数える大惨事となりました。
今回の台風19号は進路次第でどちらかに似る上に、ここ数年の気候温暖化の影響で「降る雨は1日分がそこの1か月分とか3日で半年分」なんて50年に一度どころでなくこれまでに記録の無い様な雨量になる(処も有る)であろうとの予報でした。
従って、政治のマクロな部分を担っている人は「台風19号の猛威が100年に一度を超える悪影響を及ぼしたが、(首都圏と言うか)日本の政治経済機構の重要な拠点が破壊されず、直ちに復旧に立ち上がっている状況を鑑みれば“まずまず(想定の範囲に)収まった」と思ってもおかしくは有りません。
しかしそれを与党の重鎮というお立場を負っている方ですから、繰り返しますが「状況を考えれば言葉不足の感じは否めません」
問題は「台風の被害を “想定される範囲内”なのか “突然の被害にあった方々がお気の毒と思う” この二つの違う見方(局面・phase」を一緒にして考え二階幹事長を非難する事にあります。
上司なのか親分なのか安倍首相は昨日「参院の予算委員会で“全体を承知していないのでコメントは差し控える”」と答えました。つまらない反応ですね。局面の違う事象である事を丁寧に説明し「政府としてはマクロにもミクロにも適切に対応します」と毅然と答えれば幹事長のメンツも立て被災者の気持ちを鼓舞しまあ何とか及第かと思いましたよ。
ミクロとは被災地で空き巣が出ている様です。早速警察庁に命じ現地に警察官を増派してパトロールに努めるとか!
二階幹事長の憮然とした顔です(毎日新聞)

本人は納得してませんよ!
話は少し跳んで「浅草のホームレスを避難所が受け入れを断った」話しについて安倍首相は「そういう事は有ってはならない」と答えたようです。
一般論としてはまことにお見事な回答です。しかし地元浅草とは言いません、浜爺が避難所に出向いた場合「それでなくとも他人と隣り合わせで嫌なのに、ホームレスの方が隣にいたらもっと嫌だろうなー」と思った次第。風呂には入っているとか臭くはないのだとしてもそれだけでない問題は有りそうです。ペット同伴禁止の避難所もあるとの事。もしそうなら「ホームレスを受け入れる区画か施設」を設ける事が差別なのか?区別なのか?丁寧に行政やホームレスの面倒を見ているボランティアーの方と近隣の住人の関係者が話し合って「折り合いの線を見つける様、提案提言して行政府の長の貫目」かと思うのです。
いろいろ微妙な問題です。

写真:15日午後党本部で会見し謝罪した二階幹事長

時事通信:
自民党の二階俊博幹事長は15日午後、台風19号被害を「まずまずに収まった」と発言したことについて、「被災者に誤解を与えたとすれば表現が不適切であった。今後、災害の復旧に全力を尽くしたい」と述べ、発言を謝罪し、撤回した。党本部で記者団の取材に応じた。
 二階氏の発言をめぐっては15日、野党各党が一斉に批判した。立憲民主党の杉尾秀哉氏は参院予算委員会で「信じられない発言だ。憤りしかない」と反発。共産党の小池晃書記局長は記者会見で「これだけ深刻な被害で、一体どういう認識なのか。政府・与党全体の認識が問われる」と述べ、謝罪と撤回を求めた。(引用終わり)

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