王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

麻原 控訴棄却

2006-03-28 11:11:10 | 社会
麻原被告、控訴棄却決定 死刑確定の公算 趣意書提出されず 東京高裁 (産経新聞) - goo ニュース

昨晩TVを見ていると麻原に「こうそききゃく」決定と報道した
爺の様な素人は他愛無い 聞いた途端「ああ麻原は裁判を免れた」のか「けしからん!」と勘違いした

その後報道を見ているとそうではなく東京高裁の「控訴棄却」により東京地裁による死刑判決が確定する可能性が高くなったとの事である
表題部産経新聞の解説によれば爺が勘違いした件は「公判停止」というらしい

爺が書きたいのは別の事だ
89年に坂本弁護士一家殺人事件もオーム真理教の仕業だと 事件後知ったのだが爺の一家も坂本さんの家と丘一つ隔てた洋光台3丁目に住んでいた 爺なんか毎月駐車料金を払いに坂本さんの家の前を往復したもんだ 家の写真にも見覚えがあった 犯人たちは「子供だけは勘弁して」と言う奥さんの悲鳴を無視して3歳児を絞殺した

その他松本サリン、地下鉄サリン等分かっているだけでも13件27名を殺した首謀者麻原彰晃こと松本智津夫に死刑の結論が出る可能性が高くなった 逮捕以来11年を掛けてというかなんで10年以上掛かるのか?

ここでも死刑廃止論を唱える弁護士或いは弁護団の動きが影響しているようだ それも裁判の場での論争でなく裁判を始めるための訴訟手続きの段階でさまざまな手段方法で裁判開始を遅らせる 分かりやすい例が別件であるが今月14日の最高裁法廷に弁護士が出廷しなかったので口頭弁論が開かれず1ヶ月以上延びてしまった

繰り返しになるが民主主義はまだるっこい
明治の時代にドイツ刑法を仕込みその厳密な法体系を持ち込んだのは良い そもそも武士は縄目の恥は受けないもの 名誉の為には自決・自裁 一方大方の百姓・町人は不届き者め 恐れ入れ! で済んでいたのだから それが敗戦後アメリカの訴訟テクニックが持ち込まれると事の善悪に関係なく弁護士は依頼人の要請に従い無罪或いは減刑の判決の得ることが良い弁護士なのであるから

これに対し刑法も刑事訴訟法も時代の変化に対応していない 「死刑」が良いかどうかは議論が有ろう では「無期懲役」は? 日本の無期懲役が実質15年位 服役態度が良ければ7年前後で出所の様であるから被害者の親族はやりきれない 「無期懲役」とは一生出られない事でその他50年とか70年とかきめ細かな取り決めが必要になっているのであろう 又最高裁での判断基準に憲法違反及び「量刑の不当」がある 簡単に言うと「人一人殺したときの刑の相場」が他の案件釣り合いが取れているか?である ここにはっきり一線を入れて以降は「死刑」の判決を慎重にするなら「無期懲役」の内容を厳格にする必要があろう
 
爺は思う 関係弁護士が死刑廃止論者でその運動を進めることは自由で大切な事かもしれない その自己の主義主張を実現する為に必要な手続きと方法を間違えると民主主義は破壊されてしまう

国会議員の事を英語ではlawmaker(法律作成者・立法家)と呼ぶ ついには日本の法の緩い事を聞き知り海外から多くの犯罪者が出稼ぎに来る始末 現状を法制上変えるには法律の変更が必要である しかし背丈ほどの書類を積み上げ10年以上の歳月を掛け争うのも異常である 司法府も改革の対象外ではない 徳川幕府以来の先例主義を改めて適切な訴訟指揮をしてもらいたい


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4 コメント

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TBありがとうございます (daru)
2006-03-28 11:55:44
何で10年も掛かっちゃったんでしょう。

制度その物の大改革が必要なんでしょうか…。
返信する
こんにちは (こめろんぐ)
2006-03-28 13:31:03
TBありがとうございました。

弁護側のあまりものもたもたぶりに、裁判所が断を下した形ですが、本来はヤツに、事件の真相を全部語らせるべきでした。



証拠書類をずらっと積み上げて審理する日本の裁判は異常にみえますが、書類を薄くするには「被害」を小さくせざるを得ません。じゃあ、省かれた被害はどう償わせるのかという問題も出てきます。弁護士の引き延ばしがなければもう少し、早く決着したとは思うのですが。



ところで、無期懲役ですが、仮出所できるかどうかは、検察庁が判断します。まじめに勤めれば7-15年で仮出所できるようですが、凶悪事件(または再犯)の無期受刑者の場合、検察が「マルトク指定」(仮出所不可)をするので、いくらまじめに勤めても仮出所はできないことになっています。

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真実を (hanamegane)
2006-03-28 15:15:55
 刑が確定しても、山本被告から真実を語らせる術は無いものでしょうかね。被害者やその身内は、あの顔を見るたびに襟首をつかんで、「本当のことを言え!」と叫びたいでしょうね。

返信する
TBありがとうございました。 (蛾遊庵徒然草)
2006-03-28 18:01:24
早速に、TBありがとうございました。

私も死刑、死刑とあまり品のないことは言いたくないのですが、いとも簡単に人を残酷に殺す輩の激増を日々耳にするにつけ、この国の箍(タガ)のあまりもの緩みように、つい少し過激になってしまいます。

 私も山家の隠居、いい歳の爺ですが、一向に血の気だけは失せません。困ったものと思っております。
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