人生チャレンジ20000km~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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遅い夏休みを利用して、秋田内陸線・津軽線へ(1)

2010-09-19 23:02:58 | 鉄道・公共交通/趣味の話題
アホくさい民主党政権への政治対応(謎)や家畜伝染病・口蹄疫対策などで私の職場では春先から異常事態が続いていた。今年の夏休みはもう取れないだろうと諦めかけていた頃、ようやく夏休み(と言うより秋休み)が巡ってきたので、妻と2人、未乗区間となっていた秋田内陸縦貫鉄道と津軽線に乗ることにした。

今回は、18日~20日までの予定で「スリーデーパス」を使う計画だったが、直前の追い込み仕事による疲労で18日は体力が持たず、静養。19日~21日に日程をずらしたため、結局「スリーデーパス」の恩恵を受けられず、また高速1,000円制度を使うことになってしまった。

朝、自宅を車で出発し、白河ICから東北道を走行、北上JCTから秋田自動車道へ。大曲ICで高速を降りて、秋田内陸縦貫鉄道の始発、角館駅へ。駅付近に無料駐車場があったので、そこに車を停める。

秋田内陸縦貫鉄道は、旧国鉄の特定地方交通線指定を受けた阿仁合線(鷹巣~比立内)と角館線(角館~松葉)を引き継いだ第三セクター鉄道である。もともと両線は1つにつながる予定だったが、1980年の国鉄再建法成立に伴い、両線とも盲腸線のまま工事が凍結となった。しかし、「国鉄以外の責任ある経営体」が経営を引き継ぐ場合に限り、凍結線の工事再開を認める運用が行われていたことから、秋田内陸縦貫鉄道の設立に伴い、両線の終端駅(比立内~松葉)を結ぶ新線の工事が再開となり、1989年、全線開通にこぎ着けた。

同じように、国鉄再建法制定に伴って工事が凍結されながら、第三セクターが経営を引き継ぐことが確定し、工事が再開となった路線としては、智頭急行、北越急行のほか、土佐くろしお鉄道宿毛線、阿佐海岸鉄道の例がある。秋田内陸縦貫鉄道は、旧国鉄からの承継線と新線が混在しているという意味で、土佐くろしお鉄道に似ているといえよう。

全線開業直後、路面電車を除けば全国初の女性運転士を急行「もりよし」に登用するなどして、全国的注目を集めたこともある。

12時10分、214Dで角館を出発、13時32分、阿仁合に着く。松葉~比立内間の新線区間は1989年開通だけに、軌道も線路もしっかりしていて心地よい。戸沢~阿仁マタギ間にサミットがあるが、山越えの苦しさをほとんど感じさせない。13時34分、阿仁合発14Dで14時29分、鷹巣着。全線を乗り通す。ちなみに、秋田内陸線の駅は「鷹巣」だが、JR奥羽本線の駅は「鷹ノ巣」と表記が異なるのが面白いところだ。

鷹巣では農協直営店が1店だけ営業しており、そこで昼食を調達する。駅前散策をしながら1時間半の待ち合わせ時間を過ごすが、あいにくの天気でだんだん風雨が強まってきたため、駅に引き返す。

鷹巣16時01分発、21Dで16時55分、阿仁合着。ここから17時10分発221Dで18時36分、角館着。角館~鷹巣間の片道運賃1,620円、往復3,240円のところ、休日限定の1日フリー切符(2,000円)のおかげで1,240円も浮いた。妻の分も合わせると、2,480円も得したことになる。

【動画】合川駅ですれ違った急行「もりよし3号」

その後は角館駅から車を運転して、ドーミーイン秋田に投宿。温泉大浴場と秋田名物、きりたんぽ鍋の朝食がここの最大のセールスポイントらしい。

【完乗達成】秋田内陸縦貫鉄道

旧国鉄時代からの路線名に従えば、完乗達成路線は阿仁合線、角館線、鷹角線(新線区間)の3線となるが、1989年の全線開業後は全線が秋田内陸線に改称されている。乗車記録の整理方法として、あくまで従来からの名称にこだわるか、秋田内陸線として整理するかは悩ましいところだが、当ブログ管理人は、乗車記録の整理をするときの路線名を、原則として「国鉄再建法施行令別表第一」によることとしているので、最終的には国鉄時代の路線名で整理する方向になると思う。

なお、秋田内陸縦貫鉄道の完乗達成により、国鉄地方交通線転換第三セクター鉄道は、乗車を達成しないうちに全線が廃止となった北海道ちほく高原鉄道を除くと、北近畿タンゴ鉄道が未乗車で残るのみとなった。

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