安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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9月29日17時、福島県の地震について

2010-09-30 23:11:27 | 気象・地震
福島地方気象台プレス(速報)

福島地方気象台プレス(現地調査後の概要報告)

この地震については、最大震度4と中規模の地震で、発震機構解(地震のメカニズム)などの発表も行われていない(通常、震度5弱以上で発表)ことから、当ブログでは取り扱わない予定だったが、当ブログからきわめて震源が近いうえ、発表震度よりかなり揺れが大きな地点もいくつかあったことがわかってきた。そういう事情なので、若干コメントしておきたい。

震央の位置から見てプレート境界型地震の可能性はきわめて低いと考えられる。通常の活断層型地震(正断層型/逆断層型/横ずれ断層型のいずれか)だろう。

この地震が発生したとき、当ブログ管理人は通常通り会社で勤務中だったが、揺れる直前にゴォーッという地鳴りのような音が響き、だんだん近づいてくるのがわかった。管理人の会社の近くには自衛隊の演習場があるため、たまに戦闘機の轟音が響くことがあるが、それとは明らかに異なる音で、雷とも違う異様な音だった。机の上の資料に目を通していた課長が思わず顔を上げ「ん? なんだ?」と口走るほど大きな音だった。

その後、下から突き上げるような揺れが来た。地鳴りが聞こえ始めてから揺れ始めるまで10秒くらいだっただろうか。これまで、地震も多く経験してきたが、地鳴りが聞こえ、近づいてくるという体験をしたのは初めてだ。

M5.8(速報値)というのは、地震国・日本では1~2ヶ月に1回程度はどこかで起きている中規模のもので、それほど驚くには当たらない。問題は震源深さが20kmと浅く、しかも直下型地震であることだ。阪神大震災と比べてMで2程度小さいから、地震のエネルギーとしては阪神大震災の1000分の1程度に過ぎないが、これほど震源が浅く、震央にも近いのに、最大震度が4というのはいかにも小さすぎるように思うのだ。

2本目のリンクで示した福島地方気象台の概要報告によれば、震央に近かった天栄村の一部地区では震度5弱に相当する揺れがあったと推定されるという。もしこの近くに観測点があれば、震度5弱が観測されていたかもしれない。気象庁は比較的のんきに構えているようだが、地震発生後1日足らずのうちに有感だけで16回の余震があったことを考えても、この地震のエネルギーは大きいといえるのである。

さて、気になる今後だが、気象庁は今後、最大で震度4程度の余震がありうるものの、次第に余震回数は減ると予測しているようだ。だが、当ブログ管理人はもう少し推移を見る必要があるように思う。今後2~3日で余震回数が加速度的に減少していくようであれば、この地震は終わりと見てよいだろう。だが、阪神大震災のときは、2週間ほど前に中規模の地震が発生後、余震が収束せず、そのまま震災につながっていった。今後1週間程度推移を見て、余震が減らないようなら、新たな大地震の予兆である可能性もある。震央から近かった地域、揺れが大きかった地域では、あと1週間程度は余震の回数、規模、そしてそれら余震が減少に向かっているかどうかに細心の注意を払ってほしい。

とりあえず、我が家では非常持ち出し品や家具の固定状態の再確認などを実施して万一に備えることにした。

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