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【緊急警告】チリでM8.3の巨大地震、津波注意報発令の見込み 太平洋沿岸部は厳重注意を

2015-09-17 21:08:40 | 気象・地震
平成27年9月17日07時54分頃にチリ中部沖で発生した地震について(気象庁報道発表・第1報)

平成27年9月17日07時54分頃にチリ中部沖で発生した地震について(第2報)

日本時間で今朝8時前、南米チリ沖を震源とするM8.3の巨大地震があった。チリ国内の震源に近い沿岸部では、5m近い津波が観測されたとの情報もある。

気象庁は、今夜0時頃、ハワイ津波警報センター検潮所での津波の到達状況や高さを見た後、日本国内に向け必要な警報を発するとしている。現在の状況では、日本時間で午前3時過ぎに津波注意報が発令される見込みだ。津波注意報は最大高さが1m以内と見込まれる場合に発令される(1m以上となる場合は津波警報、3m以上が見込まれる場合は大津波警報が発令される)。

南米チリ沖では、日本時間2014年4月2日にもM8.2の地震があり、北海道~小笠原諸島の太平洋沿岸部に津波注意報が発令された(参考情報)。この際は北海道~小笠原諸島までの広い範囲で最大40cm(岩手・久慈港)を観測している(参考情報)。

今回の地震の規模は、昨年4月2日のものとほぼ同じであり、今回も同程度の津波は到達するものと見て警戒すべきだ。昨年の地震では、北海道・根室花咲港での津波が10cmだったのに対し、それより遠い久慈港で40cmを記録するなど、津波の最大高さは地形などの条件にも左右される。震源から遠いからといって、近いところより小さな津波ですむと考えてはならない(久慈港の津波が高かったのは地形の要因が大きい)。

南米沖での地震の場合、津波注意報の発令から解除まで丸1日近くかかることもある。津波注意報発令されている間は海岸線に近づかず、沿岸部ではできるだけ高台に上がり、警報が解除されるのを待つべきだ。

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