安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
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【北海道2区補選】松木謙公候補の事務所に「日本鉄道公団法案」を手交、公約化を依頼しました

2021-04-18 18:47:08 | 鉄道・公共交通/交通政策
アキタフーズからの献金で吉川貴盛元農相が議員辞職したことを受けて、北海道2区の補選が13日に告示された。これに先立つ4月10日、安全問題研究会は札幌市北区にある松木けんこう候補(立憲)の事務所を訪れ、日本鉄道公団法案及び関連資料を直接、事務所関係者に手交。当選したらこの法案の国会提出~成立を松木候補の公約としてほしい、と伝えた。

松木事務所は告示前、事務所開きの準備中とあって本人、秘書はもちろん、関係者も数人だけという状況だったが、コロナで密を避ける上ではかえってよかったと思っている。応対していただいたのは、勝部賢志参院議員の秘書の方。「政治家は選挙が忙しく、政策を勉強する時間がなかなか取れない状況にある」と日本の政治家を取り巻く現状を嘆きつつも「本人に渡し、勉強してもらうようにしたいと思います」との力強い言葉をいただいた。

実は、この秘書は、昨日の記事で報じた「北の鉄路守ろう! 根室本線は北海道の幹線! 災害復旧と存続を求める札幌集会」に参加しており、当研究会の発言も聞いていた方なので、話が早かった。「支援者の方からいろいろなアイデアをいただきますが、政策を実際に法案の形にしてご提案いただくというのは今まで聞いたことがありません。ここまで立派な形の法案に仕上げるのは、議員でもなかなかできないことです」とお墨付きをいただいた。

松木けんこう候補は、衆院議員だった2017年2月9日の衆院予算委員会で、麻生太郎副総理兼財務相から「例の答弁」を引き出したことで知られる。当日の国会会議録から改めて質疑内容を確認してみよう。

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松木議員 先ほど、局長さんからJRの安定基金のお話をお聞きいたしました。具体的に、宮沢喜一元総理が大蔵大臣を務めておられるときの答弁で、繰り返しになるんですけれども、今のマイナス金利時代というのは、多分、宮沢先生というのはすごく頭のいい方だったんですけれども、そうですよね、麻生先生。そうでもなかったですかね。まあまあ、そんなことはないと思う。非常に聡明な方だったと思うんですけれども、その方でもやはり予想できなかったということだと思うんです。

 麻生副総理、この宮沢大蔵大臣の答弁を振り返って、どのような感じに御感想を持たれるか、もしよかったらちょっと。御薫陶を受けられていると思いますので、よろしくお願いします。

麻生国務大臣 薫陶を受けたことは全くないんですけれども、この話は、国鉄という商売のわかっていない方で、やはり学校秀才が考えるとこういうことになるんだという典型ですよ。

 ちなみに、松木先生、僕は北海道のことを詳しいわけではありませんが、JR九州の全売上高がJR東日本品川駅の一日の売上高と同じ。はい、知っていた人は。ほとんど知りませんよね。JR四国は幾らですかといったら、田町駅と同じなんですよ、売上高が。一日の売り上げだよ。それは勝負になりませんがな、そんなもの。だから、あとのところは大体、推して知るべし、もっと低いと思ってください。

 そこで、商売が成り立って、七分割をして、七分割というのは、貨物も入れて七分割して、これが黒字になるか。なるのは三つで、ほかのところはならないと当時からみんな言っていたんです。鉄道関係者なら例外なく思っていましたよ。分割も反対、みんな突っ込みでやるべきと。分割、分割と言った人は自民党の中にもいたし、野党にもいっぱいいたんですよ、あのころ。経営がわかっていない人がやるとこういうことになるんだなと思って、僕は当時力がなかったので、今だったらとめられたかもしれぬなと。つくづくそう思って当時聞いていた記憶が私はあるんです。
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議員在職中、麻生副総理兼財務相から国鉄の民営化はともかく、7分割は誤りだったと認める答弁を引き出した。これは大きな功績である。安全問題研究会は、この経緯を知っているからこそ、他の誰でもなく松木候補に日本鉄道公団法案を手渡そうと考え、それを実行したのである。このような問題意識を持っている議員なら現在のJRのあり方を変えてくれるかもしれないし、そうあってもらわなければ困るのである。

松木候補は、新型コロナウィルスの感染拡大に右往左往するだけで、何もできず、目先の利権の維持に汲々とするばかりの腐りきった自公政権からの根本的転換を願う人々の期待を背負い、野党共闘候補として立候補している。自民党が失った議席を使って松木さんを国会の場に戻すことが、日本社会を変えるために必要だ。

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