人生チャレンジ20000km~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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ローカル鉄道に国・自治体・住民はどう向き合うべきか(月刊『住民と自治』 2022年8月号掲載)
核のない未来を願って 松井英介遺稿・追悼集(緑風出版)

●安全問題研究会が、JRグループ再国有化をめざし日本鉄道公団法案を決定!

●安全問題研究会政策ビラ・パンフレット
こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
私たちは根室線をなくしてはならないと考えます
国は今こそ貨物列車迂回対策を!

路傍の雪が溶け、他人の幸せを祝う春

2024-03-30 23:43:23 | 日記
1月は行く、2月は逃げる、3月は去るの例え通り、早いもので今年もまもなく4分の1が終わる。私はこの4月も人事異動はなく、2013年4月に始まった北海道生活はついに12年目に突入する。

それなりに上手くいっていると思っていた職場の上司との関係は、結局、昨年8月のある「事件」をきっかけに壊れてしまい、修復に至らなかった。自分の行動が原因で起きたトラブルなので自業自得ではあるのだが、それ以来、私と冷たい関係だった上司も4月1日付で異動する。後任者は、北海道の最初の職場で直属の上司だった人物で、諸手を挙げて歓迎するほどいい人物というわけではなく、クセもあるが、以前一度無難にやれているので、あまり心配はしていない。

昨年8月の「事件」以来、プライベートでも20年以上にわたって馬車馬のように執筆活動を続けてきた「ある媒体」でトラブルが起き、休筆宣言に至るなどどうも歯車が狂った感じでぱっとしない。上司が代わることで心機一転の再スタートを切れるかどうかは微妙な感じがする。事態に今後の好転の見通しもなく、2024年は無理せず我慢の年だと割り切ることにする。

一方、自分が関わってきた他人に目を向けると、嬉しい出来事が立て続けに起きている。

自分が加盟している地域ユニオン(自由加盟の労働組合)に駆け込んできた26歳の若者がいる。札幌市内の「中抜き、中間搾取だけのペーパーカンパニー」、最大限好意的に評価しても「クソ会社」レベルに過ぎない会社に奴隷労働をさせられ、光熱費も払えないほどの困窮状態だった。ユニオン執行部が東京に所在しているため、「北海道班」としてこの間、緊急生活支援を引き出すための社会福祉協議会との交渉、生活保護申請のため区役所への2度の同行、未払賃金を支払わせるための「クソ会社」との交渉や情報収集(登記簿取得など)を昨年秋から半年近く続けてきた。どれも自分の人生で初めてのことだらけで、はっきり言って苦しかった。

だが、ここに来てようやく成果が出始めた。本人は発達障害と思われる行動パターンが随所に見られ「生きにくさ」を抱えていることもあり、生活保護認定・支給にこぎ着けた。未払い賃金の支払いにも目処が立ちつつある。ポイントは、本人が「生きにくさ」を抱えながらも懸命に働き、生きてきたことにある。

もうひとつは、同じ職場に勤務している高校の同級生がいる。クラスメートとして一緒に学び合った同学年の女性だが、4月1日付け人事で準管理職(課長補佐)に昇任する。私の職場で課長補佐が管理職に該当するかどうかは微妙なところではある。労働組合に加入できなくなるという意味では管理職扱いだが、管理職手当は支給されず、従来通り残業手当が支給されるという意味では管理職に当たらない。そのためここでは準管理職としているが、昇任であることには間違いない。

高校時代、同じ教室で学ぶ中で「派手さ、賑やかさはないが、一度決めたことは絶対に最後までやり抜く堅実な人物」だというのが、彼女に対する私の評価である。彼女は大学卒業後、ストレートで今の職場に入ったが、私は1年の就職浪人をしたので、同級生とはいえ彼女のほうが職場では1年先輩に当たる。私生活では、お子さんを授かった際に1年ほどの育児休暇を取ったにもかかわらず、私より早い昇任なのだからお見事というしかない。

こういう状況になったとき、人は2つのタイプに分かれる。自分より早く昇任する人に対し妬みの感情を抱く人と、素直におめでとうとお祝いできる人である。私はずっと後者でありたいと願ってきた。早く昇任する人には、子どもの頃から学級委員や班長、部活動の部長などを務めた経歴を持つ人が多いが、そもそも私はそんな地位とは子どもの頃からまったくといっていいほど無縁だった。今も地位や役職にはほぼ興味がなく、昇任なんて自分の性に合わず苦痛なだけなので、回避できるならできる限りそうしたいと思っている。

昔も今も、私の役割はどん底で奴隷労働を強いられている労働者に生活基盤を与えること、他人の幸せを祝うことだと思っている。誠実で他人を裏切らない生き方、働き方をしている人には必ず春が訪れる。人間社会もまだまだ捨てたものではないと思える2024年春となった。

いつの間にか路傍の雪も溶け、草花の芽吹く春がすぐそこまで来ている。私自身は代わり映えもせず、たいしていいこともない春だが、この記事を書いているうちに、ふわりと自分の身体が軽くなった気がした。冬来たりなば春遠からじ。そのうち自分にも春は来るだろう。

そんなわけで、北海道からの情報発信12年目となる当ブログを、今後もよろしくお願いしたい。

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