気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

四頭茶会とはどんなものなんでしょうか

2015-04-22 10:52:00 | お茶会・お茶事
禅宗寺院でのお茶は、先人の遺徳を偲び、修道の方便、心のいましめとしていただきたいとのことです。



四頭茶会(よつがしらちゃかい)とは
四人の正客に準じて相伴客が茶をいただく、広間での作法が大体近いそうですが、
一般大衆に呈茶する普茶とは違い、特別にお招きする客のための
天目台と天目茶碗を使う貴人扱いをする特為茶(とくいさ)です。
この茶会では一般公開の形のため、特為茶と普茶の二面を同時に会得できました。
この式に斎飯(おとき)を併用すると、お茶の懐石と比較されて興味あるものになるそうです。


お点前と菓子のお運びなどは、四人の寺僧【供給(くきゅう)】が行います。
水屋と寺僧の間の取り次ぎをする役は【堤給(ていきゅう)】寺務諸役の従業員【行者(あんじゃ)】非僧が当たっていました。

正客と相伴客が所定の位置につくと、

座席配置図というべき照牌(しょうはい)が室外に用意されているので席に入る前に自分の位置がよくわかります。


【侍香(じこう)】役の僧が入堂し、
  正面ご開山の画像の前で一香を献じられ、
  中央卓前へ退いて、左右両手で一度ずつ焼香して席を清められました。
【供給】は
  縁高に入った菓子と、お茶の入った天目茶碗とを運ばれました。
  各々の客の前でお点前をされました。

正客と相伴客との区別は
  正客 の前:胡跪(こき)【左立膝の姿勢】していました。
  相伴客の前:立ったままでした。

飾り付け 
写真が撮れないので下図を参照してください。


 中央の掛け軸はご開山栄西禅師のお姿絵【頂相(ちんそう)】で、
  のちの禅僧の墨跡や、茶道家元等の書におきかえられたそうです。
 頂相の左右には龍虎図、室町時代の画家秋月筆だそうです。
 室正面中央に螺鈿の前卓あり、
 中央に中国から渡来した螺鈿の香炉台と青磁の香炉が飾られています。


他の写真です。
  

  


  
雨の中、牡丹が咲き始めていました。