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気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

薬師寺の曼珠沙華と『不東』を

2015-09-16 19:42:30 | 季節の花々
薬師寺本坊前庭に建つの歌碑。
奈良出身の歌人前川佐美雄
『送りくる が 照らす灯あかり
         茎青かりき 夜の曼珠沙華』
夜になれば、この歌の様子が・・・残念
 
現地学習で、薬師寺にお邪魔しました。

御本尊 薬師如来の脇侍、月光菩薩が
9月23日までの”白鳳展”奈良国立博物館
開館120年記念特別展へ出張されており、
月光菩薩 
毎朝、薬師寺から御坊様が奈良博へ
お参りに行かれておられるそうで、
講師村上坊が息せき切って会場へお見えに。
いつもながら、難しい話も楽しくされ、
玄奘三蔵院伽藍を拝観させていただきました。
 
不東』の揮毫は高田好胤さんで、
玄奘三蔵の出発の志は、
『インドで仏典を持ち帰るまでは、決して東には帰らない』
つまり、一度、立てた「志」を決して曲げることなく、
最後まで貫くことを意味されております。
さらに平山郁夫画伯の「大唐西域壁画」を拝見しましたが、
三度目にも関わらず、ラピスラズリの『青色』、
年数が経るにつれ、落ち着きが増し、
すばらしいの一言。
また最後の一枚に一人のお坊様が描かれていますが、
好胤さんはこの壁画を見ることなく亡くなられており、
平山画伯が、下絵の構図を書き直し、月の位置を変更し
一人の僧侶を書き加えられたというお話を伺いました。

私も、精進あるのみですね。